経済学研究科Graduate School of Economics
OTR501C1-2(その他 / Others 500)日本語ⅠBJapanese 1B
清水 由美Yumi SHIMIZU
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学研究科Graduate School of Economics |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | X3039 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 金3/Fri.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 1 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
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Outline (in English)
Course outline
Advanced Japanese for academic presentation
Learning Objectives
By the end of the course, students should be able to do the followings:
−A.to make slides for a clear and compelling presentation
−B.to make a clear and compelling presentation
−C.to ask/answer the questions about the presentation
Learning activities outside of classroom
Before each presentation session, students will be expected to spend two to four hours to prepare slides, presentation notes and practice making presentation.
Grading Criteria
Grading will be decided based on assignment(slides, notes, performances) (50%), in-class contribution(20%) and the final presentation(slides, notes, performance)(30%)
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
日本語を母語としない留学生が、自分の研究テーマや関心のある問題について、わかりやすく説得力のある発表をするために、視覚資料を作成し、それを使って口頭発表をするための実践的な訓練を行う。
※春学期の日本語ⅡAでは、口頭発表の「部分練習」を行った。このⅠBでは、まとまりのある一つの発表全体の練習をする。
到達目標Goal
(1)自分の研究テーマや関心のある問題について、わかりやすく説得力のある発表をするための視覚資料(おもにPPTスライド)を作成できるようになる。
(2)わかりやすく説得力のある発表をするための日本語表現と話し方を身につける。
(3)作成した視覚資料を用いて5~10分程度の口頭発表をし、それに対する質疑に応じられるようになる。
(4)ほかの受講生の発表を聞き、内容について質問や意見交換ができるようになる。
(5)発表会の司会やタイムキーパーができるようになる。
(6)自分の書いた文章および自分の口頭発表の形式や内容について、問題点に気づき、修正できるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
【授業の形態】
◇資料配信、課題提出、フィードバックには、学習支援システムHoppiiを使用する。
◇口頭発表は、対面あるいはZoomミーティングで行う。
※受講生の人数によって、スケジュールは変更の可能性があります。実際の各回の実施形態は、学習支援システムHoppiiの授業ページで授業前日までにお知らせします。
【授業の進め方】
(1)視覚資料(スライド)の作成
①大枠のテーマについて自分で話題を見つけ、アウトラインを考えてスライドを作成する。
②講師の助言を参考に、スライドを完成させ、発表ノートを準備する。
③講師の助言を参考に、発表ノートを完成させる。
(2)口頭発表
④作成したスライドと発表ノートを使って、3~5分程度の口頭発表を行う。
⑤ほかの受講生の発表を聞き、内容についての質疑と、形式についてのコメントをする。発表者は、質疑に応じる。
(3)最終課題
⑥「日本の○○に対する違和感」について自分でテーマを決め、アウトラインを作成する。
⑦講師の助言を参考に、スライドと発表ノートを作成し、発表の練習をする。
⑧発表をして/発表を聞いて、質疑応答をする。
※最終課題のテーマは、日本語ⅡB(レポート作成)の最終課題と同じものが望ましい。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:オリエンテーション
・授業の目的と進め方の説明
・近況報告(いつどこで何がどうしたか、なぜそうなったかを、わかりやすく、かつ聞き手の興味を引き付けるように話す)
第2回[オンライン/online]:・スライドに使う日本語表現の確認(箇条書きの復習など)
・対照的な事象をわかりやすく述べる
「コロナ禍の前と後」スライド作成
第3回[オンライン/online]:・言いたいことに合わせて、情報提示の効果的な順番を考える
・対比を明確に伝える話し方を意識する
・箇条書きのスライドを見せながら話す
「コロナ禍の前と後」スライドの修正と発表ノートの作成
第4回[対面/face to face]:「コロナ禍の前と後」発表会#1
・互いの発表を聞き、質疑応答
※司会進行も、学生が順に担当する。
第5回[対面/face to face]:「コロナ禍の前と後」発表会#2
・互いの発表を聞き、質疑応答
※司会進行も、学生が順に担当する。
第6回[オンライン/online]:ここまでの振り返りと息抜き
・授業の進め方や内容について意見交換
・「○○川柳」などを題材にフリートーク
第7回[オンライン/online]:・事実と伝聞と自分の意見をきちんと分ける
・引用のマナーを守って話す
・他者の意見を簡潔にまとめて紹介する
・他者の意見に対する賛否を述べる
「日本の若者に言いたいこと」アウトラインとスライドの準備、ノートの作成
第8回[オンライン/online]:発表の準備と練習
スライドと発表ノートの修正・完成、発表の練習
第9回[対面/face to face]:「日本の若者に言いたいこと」発表会#1
・互いの発表を聞き、質疑応答
※司会進行も、学生が順に担当する。
第10回[対面/face to face]:「日本の若者に言いたいこと」発表会#2
・互いの発表を聞き、質疑応答
※司会進行も、学生が分担する。
第11回[オンライン/online]:最終発表「日本の〇〇に対する違和感」の準備
テーマに沿って話題を決める⇒アウトラインを作成⇒講師の助言を受けてスライド作成・発表の準備
第12回[オンライン/online]:最終発表「日本の〇〇に対する違和感」の準備
スライドとノートの修正・完成、発表の練習
第13回[対面/face to face]:「日本の〇〇に対する違和感」発表会#1
・互いの発表を聞き、質疑応答
※司会進行も、学生が分担する。
第14回[対面/face to face]:・「日本の〇〇に対する違和感」発表会#2
・授業評価アンケート
・互いの発表を聞き、質疑応答
※司会進行も、学生が分担する。
・授業評価アンケート
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回の課題について、どうすればわかりやすく伝えることができるかを考えてスライドと発表ノートを作成し、実際に時計と鏡を見ながら、声に出して話す練習をしてくること。各回2~4時間程度必要。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは使用しない。必要な資料や課題の説明は、オンラインで配信する。
参考書References
『大学・大学院 留学生の日本語4 論文作成編』(アカデミック・ジャパニーズ研究会編著、アルク)
※日本語ⅡB(レポート作成)で教科書として使用する本である。書くためのテキストではあるが、数字の述べ方などの基本は発表にも役立つので、入手して参照すること。
成績評価の方法と基準Grading criteria
・各回の課題(提出と内容)=50%
・授業への参加貢献(発表会での発言など)=20%
・最終発表(資料と口頭発表)=30%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
・司会を担当したことで学ぶところが大きかったという声が多かったので、今年度も発表会の司会進行は学生にやってもらいます。
・昨年度に引き続き、最終課題の大枠のテーマを日本語ⅡB(レポート作成)の最終課題と同じ「日本の○○に対する違和感」とします。これによって、準備の負担を軽減するとともに、話し言葉と書き言葉の違いをより明確に意識化することができると考えるからです。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
各回の授業内容の伝達や課題の指示は、学習支援システムHoppiiで行う。発表会は原則として対面で実施するが、Zoomミーティングを利用することもある。その際はPCの利用が望ましい。
その他の重要事項Others
・春学期の日本語ⅡA(=口頭発表と視覚資料作成の基礎演習)を、必ず受講しておくこと。日本語ⅠBは、基礎の習得はできているという前提で進める。
・話しことばと書きことばの違いを明確に意識するためにも、日本語ⅡB(=レポート作成)を同時に受講することが望ましい。
・2023年度に修士論文を提出する予定の学生は、日本語ⅢA・ⅢBを受講すること。
担当教員の専門分野等
<専門領域>日本語、日本語教育
<研究テーマ>母語話者が意識化しにくい文法
<主要研究業績>
・『日本語不思議』(2022年、創意市集、林巍翰・琉璃訳)
・『すばらしき日本語』(2020年、ポプラ新書)
・『日本語びいき』(2018年、中公文庫)
・『辞書のすきま すきまの言葉―あんな言葉やこんな言葉、英語では何と言う?』(2009年、研究社)