経済学研究科Graduate School of Economics
ECN504C1-2(経済学 / Economics 500)実証経済学基礎BBasic Empirical Economics B
高橋 秀朋Hidetomo TAKAHASHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学研究科Graduate School of Economics |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | X3004 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火7/Tue.7 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
すべて開くShow all
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Outline (in English)
This course provides opportuinites to acquire basic skills related to statistics, simulation-based analysis, and matrix algebra, which are important to deepen econometric knowledge. This course is deigned to obtain these knowledge by learning introductory theories in investment analysis in the finance literature. Using data and simulation-based analyses, this course also provides opportunities to improve basic computer skills. Before each class meeting, students will be expected to spend two hours to understand the course content. Students are also required to review the content after each class. Final grade will be calculated according to the mid-term report (20%) and term-end report (80%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本講義は、学部レベルの経済学、金融、ファイナンス等の知識を身につけている、もしくは並行する他の講義等で今後身に付けていく予定であることを前提として、株価データを利用した実証分析やシミュレーションの手法について学習していく。具体的には、①株価データから収益率の基本統計量を求めシミュレーションを行う、②資本市場資産価格モデルの検証を行う、③モンテカルロ・シミュレーションにより資産管理の有効性を検証する、などのことを学習していく。
到達目標Goal
本講義の目標は、講義中にファイナンスにおける資産運用方法および投資戦略を例として、他の経済学の分野においても使われる回帰モデル分析やシミュレーションの基本的な知識を学習することにある。厳密に計量経済学の理論的知識を身に付けなくとも、Excel等の簡単なソフトウェアを利用して回帰モデルやシミュレーションを実践して、ショート・ペーパーが書けるレベルになることが目標である。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本講義は、スライドによる理論的背景の説明とExcelによる演習によって構成される。数学や統計的な知識を多用するが、厳密なことまでは触れず、演算などもExcel等で行っていく。必要であれば、講義後に質疑応答に対応する。理論的な説明に関しては「オンライン形式」(「対面式」の場合もあり)で行う。統計パッケージ(STATA)、Excelを利用した演習は「対面によるセミナー形式」(適時、教員が解説を行っていく形)で行っていく。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:イントロダクション
講義の概要、進行方法、評価方法
2[オンライン/online]:株価データ分析
収益率の計算と基本統計量
3[オンライン/online]:ポートフォリオ理論1
行列演算
4[オンライン/online]:ポートフォリオ理論2
ポートフォリオの構築
5[オンライン/online]:ポートフォリオ理論3
有効フロンティアの導出
6[オンライン/online]:ポートフォリオ理論4
資本市場価格モデル(CAPM)
7[対面/face to face]:ポートフォリオ理論5
CAPMの検証
8[対面/face to face]:ポートフォリオ理論6
投資信託のアルファ
9[対面/face to face]:シミュレーション1
モンテカルロ・シミュレーション
10[対面/face to face]:シミュレーション2
株価・投資シミュレーション
11[オンライン/online]:オプション1
オプションの基本
12[オンライン/online]:オプション2
二項モデルとBSモデル
13[対面/face to face]:オプション3
デルタ・ヘッジング
14[対面/face to face]:オプション4
モンテカルロ法によるオプション価格付け
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
講義資料は事前にアップロードするので、受講者は当該資料に目を通した上で講義に参加することが望ましい(週2時間)。また、講義では毎回EXCELを利用し計算を行うので、講義後はその復習を必ずすること(週1時間)。この他に中間レポートを準備するのに必要な時間を確保すること(平均して、週1時間)。
テキスト(教科書)Textbooks
Simon Benninga, Financial Modeling, 5th ed. (Oxford Univ Pr, 2022)
参考書References
齊藤誠『金融技術の考え方・使い方‐リスクと流動性の経済分析』(有斐閣、2000年)
成績評価の方法と基準Grading criteria
評価は、講義の前半終了(第8回を予定)後に課される中間レポート(20%)と期末レポート(80%)の内容評価して行う。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
ExcelやVBAの活用に加え統計ソフト利用の要望もあった。Excelのほうが行列のイメージをつかみやすいため利用していたが、学生の反応に合わせて適時改善していきたいと考えている。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
講義ではExcelを利用した演習を中心に進めるので、ExcelがインストールされているPCがない場合、講義に出席する意味がない。受講生は自分のPCもしくは大学のPC貸出等を利用し、講義前にPCの準備をしておくこと。