法務研究科Law School
LAW500A2（法学 / law 500）倒産法演習Seminar on Insolvency Law
髙田 千早Chihaya TAKADA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 法務研究科Law School |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | V5271 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 金4/Fri.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | 3 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | 選択 |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory |
展開・先端科目群 先端 |
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Outline (in English)
In this course, you will learn insolvency law in an exercise format.
-The goals of this course are to
(1)obtain basic knowledge about the principles and proceedings of insolvency law.
(2)be able to understand and explain how to apply the principles and proceedings to the cases.
-Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content.
-Your overall grade in the class will be decided based on the short reports : 100%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
この講義では，倒産法を演習形式で学習する。倒産事件を法律実務家として扱うために要求される,主として,破産法と民事再生法の基礎的な概念，規律及び手続について修得することを目的とする。
到達目標Goal
・破産手続及び再生手続の手続構造を理解し，かつ，個々の規律を条文に即して説明することができる。
・破産法及び民事再生法における実体的規律について，条文に即して基本的な規律の趣旨，要件等を具体例に即して適切に説明することができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「ＤＰ６」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
本授業は演習形式で実施する。
事例や設問に関する質疑応答を行い，受講 学生との双方向における議論を通じて，受講学生の理解を深める。
なお，課題等の提出・フィードバックは「学習支援システム」を通じて行う予定である。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：倒産手続における手続選択と手続相互間の関係
各倒産手続（私的整理も含む）の位置づけや、具体的な状況に応じて、どのように手続が選択されるかなどを概観する。
第2回[対面/face to face]：倒産手続の利害関係人と手続機関
倒産手続にはどのような利害関係人が存在するか。各種手続において、申立後どのような手続機関が存在し、どのような働きをするかを概観する
第3回[対面/face to face]：倒産手続の流れ。倒産手続の開始と保全処分
破産手続と民事再生手続の標準的な手続の流れ全体を概観する。倒産手続の開始や保全処分における問題点を検討する。
第4回[対面/face to face]：債権の種類と優先順位
破産手続及び民事再生法における債権の種類と優先順位を概観し、再生債権の弁済禁止の例外に関する問題を検討する。
第5回[対面/face to face]：担保権の取り扱い
各種倒産手続における担保権の地位。担保権の権利行使方法と制限。実務における担保権の処理。
第6回[対面/face to face]：債権の確定手続
破産手続と民事再生手続の債権確定手続の流れを概観し、債権確定に関する問題を検討する。
第7回[対面/face to face]：論述形式演習と解説①
前半で学んだテーマについて演習問題を予め起案し、その問題と起案を検討する。
第8回[対面/face to face]：破産財団管理・換価と配当
破産手続における破産管財業務について概観し、具体的に生じる問題を検討する。
第9回[対面/face to face]：民事再生手続における、財産評定と再生計画案の作成と成立
民事再生手続の申立以降再生計画の成立までの債務者（申立代理人）の業務を概観し、具体的に生じる問題を検討する。
第10回[対面/face to face]：倒産手続における相殺権
破産手続及び民事再生手続における相殺権の行使に関する規律を概観し、問題を検討する。
第11回[対面/face to face]：倒産手続における双方未履行総務契約関係の取り扱い
双方未履行契約について、破産手続及び民事再生手続が開始された場合の取り扱いに関する規律を概観し、問題を検討する。
第12回[対面/face to face]：倒産手続における賃貸借契約の取り扱い
破産手続及び民事再生手続における賃貸借及び雇用関係の取り扱いに関する規律を概観し、問題を検討する。
第13回[対面/face to face]：破産手続における否認権
破産手続における否認権行使の問題を検討する。
第14回[対面/face to face]：論述形式演習と解説②
後半で学んだテーマに関する演習問題を予め起案し、その問題と起案を検討する。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業準備としては，テーマに関する「倒産法Ⅰ」及び「倒産法Ⅱ」の内容を復習し、テキストや指定する事例等の問題について検討し、自らの結論とそれに至る過程を説明できるよう予習する。
なお、本授業の準備学習・復習時間は各２時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
三木浩一・山本和彦編『ロースクール倒産法〔第３版〕』（有斐閣，2014）
参考書References
伊藤眞『破産法・民事再生法〔第５版〕』（有斐閣，2022）
山本和彦編著『倒産法演習ノート〔第３版〕』（弘文堂，2016）
松下淳一＝菱田雄郷編『倒産判例百選〔第6 版〕』（有斐閣，2020 ）
永谷典雄・谷口安史・上拂大作・菊池浩也『破産・民事再生の実務〔第４班〕』（金融財政事情，2020）
中山孝雄，金澤秀樹編『破産管財の手引〔第2版〕』（金融財政事情，2015）
舘内比佐志，永谷典雄，堀田次郎，上拂大作編『民事再生の運用指針』（金融財政事情，2018）
成績評価の方法と基準Grading criteria
講義で扱う事例課題の起案内容によって評価する（100 ％）
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし
その他の重要事項Others
この講義は，「倒産法 I」及び「倒産法Ⅱ」において破産法及び民事再生法に関する基礎を習得していることを前提に行う。