法務研究科Law School
LAW500A2（法学 / law 500）刑事政策Criminology
野嶋 愼一郎Shinichiro NOJIMA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 法務研究科Law School |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | V4171 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 火6/Tue.6 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | 2～ |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | 選択 |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory |
展開・先端科目群 展開 |
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Outline (in English)
This course Criminal Policy complements courses of criminal law and criminal procedure law.Using prescribed Textbook（Kawaide,Kin,Criminal Policy）,this course treats mainly (1) "punishment theory" which is also an essential part of the criminal law,rehabilitation of prisoners based on "Act on Penal Detention Facilities and the Treatment of Inmates and Detainees 2005", and(2) juvenile delinquency, crimes of mentally disabled and organized crime(including yakuza).
Since it is a course of graduate law school,we will focus on the meanings and functions of relevant codes of above mentioned areas(including Penal Code)
Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content.
Grading will be decided based on in-class contribution(50%)and term-end report(50%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
刑事政策は、刑法、刑事訴訟法の授業を補完する意義を有する科目である。
教科書（川出敏裕・金光旭「刑事政策」第二版 良い教科書です）に沿って、前半は総論を後半は各論を取り扱う。またビデオ教材を多く用い、制度を具体的にイメージできるようになることを目的とする。
総論では、刑法総論の一部である「刑罰論」、受刑者の改善、社会復帰をめざす「刑事収容施設被収容者処遇法」を、各論では、少年法、医療観察法、組織犯罪処罰法を検討する。
到達目標Goal
刑事政策が対象としてきた伝統的な分野である刑罰論と犯罪者の処遇を扱い、これらを支える法律を理解できるようになる。
目先の議論にとらわれ基本的な制度の骨格を見失わないように留意しつつ、これに関連する現代的なトピックにも触れ、また、知見を広めることも重視し、また、法科大学院の授業であることを考慮して、刑事司法制度を支える基本法令の理解を深めることも重視する。
なお、刑法総論では、重要であるにもかかわらず授業時間の関係で刑罰論がどうしても手薄になってしまうので、この刑事政策の授業では、刑法総論の理解にとって必要な部分（短答式試験でも聞かれている）もあわせてカバーする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「ＤＰ６」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
授業は、講義形式と質疑応答形式を併用する。刑事政策の世界の法律は、法律を見るだけでは運用の現実の姿についての実感が湧かないので、ビデオ教材を多く活用する。また、授業の中で、数回課題を出題する予定である。課題については、授業前に添削して各自に返却し、授業において講評する。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：刑事政策の意義と課題
犯罪の情勢
教科書序説、第１編
第2回[対面/face to face]：刑罰 現行制度の概観
死刑の意義と死刑制度をめぐる議論
教科書第３編第１章第１，２節
第3回[対面/face to face]：自由刑の意義
教科書第３編第１章第３節
第4回[対面/face to face]：罰金刑の意義、没収追徴の意義と両者の異同
資格制限・保安処分
教科書第３編第１章第４節
第5回[対面/face to face]：犯罪者の処遇 総論
教科書第３編第２章，３章第１，２節
第6回[対面/face to face]：司法的処遇・施設内処遇
教科書第３編第３章第３節
第7回[対面/face to face]：施設内処遇 総論
教科書第３編第３章第３節
第8回[対面/face to face]：施設内処遇 各論
教科書第３編第３章第３節
第9回[対面/face to face]：施設内処遇 各論
教科書第３編第３章第３節
第10回[対面/face to face]：社会内処遇
教科書第３編第３章第４節
第11回[対面/face to face]：少年の処遇と少年法制１
教科書第６編第１章
第12回[対面/face to face]：少年の処遇と少年法制２
教科書第６編第１章
第13回[対面/face to face]：精神障害者の処遇と医療観察法
教科書第６編第４章
第14回[対面/face to face]：組織犯罪と組織的犯罪処罰法
教科書第６編第２章
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
第一回目に指示する。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
川出敏裕・金光旭「刑事政策」第２版 成文堂 2018
六法は持参すること（関連法令は膨大で小さな六法に掲載されていないことが多いが、必要に応じて、法文を理解しやすいように加工した教材を用意する。
参考書References
適宜配付予定。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業期間中における評価 質疑応答50%
期末における評価 期末レポート50%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生の意欲が高まるよう、授業内容を学生の関心にあわせて、適宜、変更することも含め、改善提案はできるだけ生かしたい。ビデオ教材を使うタイミングは難しいものの、具体的にイメージしやすく、理解には有用であることを確認したので、今後も活用したい。
学生に必要な予備知識が備わっていることを前提にして進めると、理解が不足しているためその先の理解も浅くなってしまうと感じているので、必要とされる予備知識についてもきっちりと確認しながら進めるようにしている。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし
その他の重要事項Others
刑事事件の豊富な実務経験を有している。その経験を元にして、具体例なども随時織り込みながら、分かりやすく解説していく。