イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management
MAN510F2(経営学 / Management 500)ヘルスケアマネジメントHealth Care Management
山田 敦弘Atsuhiro YAMADA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | W0116 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期前半/Fall(1st half) |
曜日・時限Day/Period | 水6/Wed.6,水7/Wed7 |
科目種別Class Type | 専門講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1・2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 専門科目 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
カテゴリーCategory | 専門科目 |
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Outline (in English)
【Course Outline】
In this course, you will learn the know-how and ways of thinking to create your own solutions to problems in the healthcare field. And also, we will learn Community Development and Ecosystem (sustainably circulating system) that are strongly related to healthcare.
【Leading Objectives】
By the end of the course, students should be able to do the followings:
1: Organize and analyze business cases in Health care management
2: Manage case study discussion in Health care management
3: Write a business plan in Health care management
【Learning active outside of classroom】
One or two mini-surveys will be presented as homework. In addition, each participant will prepare a business plan for the service model and present it on the final day.
【Grading Criteria/ Policies】
Contribution to the class (attendance, remarks, provision of materials) and submitted assignments will be evaluated. The following ratios are generally assumed.
Attendance 30%, Presentation 40%, Discussion 30%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
1.授業の目的
本講座では、「ヘルスケア×まちづくり×エコシステム(持続的に循環する仕組み)」の視点を重視しながら、ヘルスケア分野における課題解決策を自ら創出していくためのノウハウや考え方を学んで行く。我が国の高齢化は、急速に進んでおり、厚生労働省の「今後の高齢者人口の見通しについて」によると2025年には30%を上回り、これに伴い疾病の増加も予測されている。厚生労働省の「医療費の将来見通し」によると、2025年には54兆円を超え、2035年には69兆円にも達すると予測されている。このような状況の中で、財政面に加えて、個人の生活の質の向上の観点からも、健康増進や予防(発症抑制、早期発見など)が益々重要な取り組みとなる。加えて公的保険外サービスにおいて、個人や企業などが健康増進や予防へ取り組むことが盛んになっている。このようなヘルスケア産業市場の規模は、2016年に約25兆円だったものが、2025年には約33兆円になると推計(経産省調べ)されている。
また、近年の技術開発の進展は目覚しく、体温や血圧の測定だけではなく、血中酸素度、心電図、メンタルの状況などが簡単に測定できるデバイスやツールが開発されていることや、循環器疾患や認知症の将来予測など、AI技術等を活用した検出手法などが開発されている。
他方、いくら技術が発展しても、それを多くの方が適切・効果的に利用し、また持続的に継続できなければ、健康課題の解決には繋がらない。利用者の置かれている環境に合わせた提供方法の確立、自治体や企業などのステークスホルダーとの連携など、まちづくりに融合・親和することがなければ、解決策としては期待できない。本講座では、これらのヘルスケアを巡る多岐にわたる要素・要因を勘案し、「ヘルスケア×まちづくり×エコシステム(持続的に循環する仕組み)」の視点を重視しながら、医療・保健・福祉にかかるサービスを提供する仕組みを構築・運営することをヘルスマネジメントと定義し、その知見を深め、何らかの実践に繋げることを目指す。
なお、本講座では、ヘルスケアマネジメントを広義に捉えており、医療・保健・福祉に精通している方も、していない方も、一緒に学んで行く場としたい。
到達目標Goal
本講座の到達目標は、ヘルスケアマネジメントに関して、「事例を整理・分析するスキル」、「ケースタディでディスカッションするスキル」、「事業企画書を作成するスキル」の3つのスキルを習得することである。これらはMBAレベルのヘルスケアマネジメントのスキルとして不可欠と考える。具体的には以下である。
①「事例を整理・分析するスキル」では、一定のフォーマットに準じて事例を整理・分析し、コンパクトにわかりやすく人に伝えること。
②「ケースタディでディスカッションするスキル」では、各個人がケーススタディについて、コンパクトに分析した内容を持ち寄って人とディスカッションすること。
③「事業企画書を作成するスキル」では、定められた項目(視点)について触れながら、事業企画書を作成する。事業企画書は、クラス発表、ディスカッションを行う。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
イノベーション・マネジメント研究科のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業については、基本的に対面にて実施し、ディスカッションを織り交ぜながら進める。履修証明プログラムの学生、ならびにリアルの受講が難しい学生についてはウェブ受講も選択肢のひとつとする。開講時に講師に相談されたい。本講座においては、ヘルスケアマネジメントを主題としているが、それらに関連する国、自治体、企業などの動向や知見についても併せてテーマとして取り上げる。
また、事例調査及び事業企画書作成については、講座時間外で準備していただき、発表及びディスカッションを行うことを予定している。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1-2[対面/face to face]:第1回9月20日水曜日
アイスブレーク
ヘルスケアマネジメントについてのイメージ合わせ
講師から長めの自己紹介と本講座の目指すべき方向性の説明を行います。
学生からの自己紹介もお行います。
·米国MBAヘルスサービスマネジメントの概要
·ヘルスケアを取り巻く環境
·ケーススタディの進め方
3-4[対面/face to face]:第2回9月27日水曜日
・ビジネスモデル事例の紹介(1)
・地方自治体の役割
・ケーススタディ実践(1)
・ヘルスケアビジネスの事例紹介及び作成方法の説明(講師からの紹介)
・医療・保健・福祉サービスにおける地方自治体の役割
・チームに分かれてケーススタディの実施
5-6[対面/face to face]:第3回10月4日水曜日
・ビジネスモデル事例の紹介(2)
・ケーススタディ実践(2)
・事業企画書作成の進め方
・ヘルスケアビジネスの事例紹介(学生から紹介)
・チームに分かれてケーススタディの実施
・サービスモデルの事業企画書の作成方法についての説明
7-8[対面/face to face]:第4回10月11日水曜日
・ヘルスケアビジネス実践者による取り組み紹介(ゲスト打診中)
・事業企画書相談会
・ヘルスケアビジネス実践者による事業紹介とディスカッション(ゲスト打診中)
・事業企画書相談会
9-10[対面/face to face]:第5回10月18日水曜日
・スマートシティ×ヘルスケア
・事業企画書中間報告
・スマートシティの取り組み概要とヘルスケアサービスとの関連性
・事業企画書中間報告(発表、意見交換)
11-12[対面/face to face]:第6回10月25日水曜日
・ビジネスモデル事例の紹介(3)
・ケーススタディ実践(3)
・事業企画書相談
・ヘルスケアビジネスの事例紹介
・チームに分かれてケーススタディの実施
・事業企画書相談
13-14[対面/face to face]:第7回11月8日水曜日
・事業企画書発表会
・講座の最後に伝えたいこと
・クラスを企画会議と見立てて、事業企画を発表し、全員でディスカッション
・7回の講座を通して伝えたかったことを解説
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
1から2回程度のミニ調査を宿題として提示する。また、サービスモデルの事業企画書を各自にて準備し、最終日に発表する。
テキスト(教科書)Textbooks
特にない。参照するべきインターネットサイトなどについては、随時、授業内にて伝える。
参考書References
Well-being as a Service モビリティ変革コンソーシアムによる「スマートシティへの挑戦」(配布予定)
成績評価の方法と基準Grading criteria
クラスへの貢献度(出席、発言、材料提供)及び提出課題を評価対象とする。割合については概ね以下を想定している。
出席 30%
発表 40%
ディスカッション 30%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
対面、メール等で、随時改善点、希望などを募集。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
スマホやパソコンは必須。プレゼンテーションできるアプリケーションも必要。
その他の重要事項Others
なし