イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management
MAN510F2(経営学 / Management 500)コミュニケーションマネジメントCommunication Management
浦上 早苗Sanae URAGAMI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | W0115 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期前半/Fall(1st half) |
曜日・時限Day/Period | 木6/Thu.6,木7/Thu.7 |
科目種別Class Type | 専門講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1・2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 専門科目 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
カテゴリーCategory | 専門科目 |
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Outline (in English)
Leaning how to communicate with consumers.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
ITツールの飛躍的な発展で、コミュニケーションの形は大きく変わり、コミュニケーションツールには世代間の断絶も見られるようになってきました。情報を収容する空間は無限に広がり、新商品やサービス、不祥事、トレンドなど、経済関係のニュースが絶えず流れ、拡散しています。新聞、雑誌などオールドメディアからSNSまで媒体が多様化し、世代や価値観によって触れる情報に分断が起きる現代において、メディアを効果的に活用しつつ、炎上などの新たなリスクに備えるか、情報発信の手法を学びます。
到達目標Goal
・情報発信に関係するプラットフォーム全般に対する知識を得て、発信したい情報に応じた適切な手法を選択できるようになる。
・特に小さな企業、スタートアップにおいては、経営者の発信能力が、商品販売、サービス展開だけでなく採用活動においても重要です。大手企業の広報担当部門が担う役割を1人でこなし、費用を抑えながら自社の情報を伝えるスキルを磨く。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
イノベーション・マネジメント研究科のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP3」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義にグループワークを組み入れます。プレスリリースの作成、記者レク実践などを予定しています。
予習は必要ないですが、SNS運用の課題を出すので、継続的に授業外での作業が発生します。
授業中の発表・貢献度が成績に大きく関わるため、何となく履修することは推奨しません。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1,2[対面/face to face]:メディア概論
新聞・雑誌からウェブメディア、ソーシャルメディアまで多様化するメディアの現状、講義の目的について概観します。
3,4[対面/face to face]:情報発信のノウハウ
自社の情報を発信する際には、その内容だけでなく、時期、ビジュアル、経路(レクをするかプレスリリースを投げ込むか、ツテをあたるか、オウンドメディアを使うか)など、さまざまな要素を考慮することで、効果を大きくできます。具体的なノウハウを実例を交えて説明します。
5,6[対面/face to face]:広報担当者の役割、企画の作り方
企業の広報担当者は、社内と社外のコミュニケーションをつなぐ重要な役割を担います。しかしスタートアップや中小企業はいつでも新鮮なニュースがあるわけではありません。情報発信から逆算した企画の作り方を考えます。
7,8[対面/face to face]:プレスリリース演習
情報発信の手段として最も一般的なのが「プレスリリース」の公開です。実際に作成し、学生間で講評します。
9,10[対面/face to face]:リスクマネジメントと情報発信
ネット社会においては、自社が悪いことをしていなくても、社会問題が飛び火し、炎上するケースが後を絶ちません。自分たちが炎上の当事者となったとき、風評被害を受けそうなときの対処法を学びます。
11,12[対面/face to face]:ゲスト講師による講義
元新聞記者の事業会社広報責任者をゲスト講師に招き、メディアと広報部門のギャップなどについて話をしていただきます。
13,14[対面/face to face]:謝罪会見、成果発表
対面授業の場合は、記者・企業側に分かれ謝罪会見をします。オンラインのときは変更予定
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
普段、私自身が企業やビジネスパーソンを取材する際にも、情報発信に関してさまざまな質問を受けます。学生の皆さんも、ニュースを見て「なぜこんなに叩かれるのだろう」「どうしてこの会社ばかり取り上げられるのだろう」「わが社の広報体制は弱いのではないか」など、疑問に感じていることがあると思うので、これまで以上に意識して「情報」に接し、講義で積極的にシェアしてください。
また、最近は情報拡散とSNSが切っても切り離せないことから、講義期間中はSNS(Facebook除く)の運用を必須とし、期末の成績にも反映します。
リリースの作成や記者レクの準備など、授業時間外の宿題に相当する作業が数回発生します。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
実際のニュースを題材にすることが多いので、講義期間中にその都度指定します。
参考書References
参考書は指定しませんが、課題をやり遂げるために、情報収集が必要になります。
広報を学びたい方は「ひとり広報」(同文館出版)がお勧めです。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点:30点(欠席・遅刻・早退の取り扱いは講義冒頭で説明します。出張などでやむをえず欠席する際は、レポートや発表によって授業の一部を代替することがあります)
SNSの運用:40点。本講義を担当して5年目になりますが、年々情報拡散におけるSNSの果たす役割が大きくなっており、その割には企業の意思決定層のキャッチアップが追い付かず、対応が後手に回ったり炎上するケースが後を絶ちません。実践力を身に着けるために、Twitter、インスタグラムなどのアカウントを作成し(既存アカウントの利用も可)、テーマや目標を決めて運用し、最終発表(レポート)を行います。
授業時の課題30点:プレスリリースの作成、謝罪会見(対面授業のみ)。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生のSNS運用レベルとニーズによって、シラバスの内容を変更することがあります。
学生の興味関心のばらつきが大きく、毎年、ニーズが違います。初回の授業の後にレポートを書いてもらい、2回目以降の講義を組み立てています。
情報・ニュースの伝わり方が主要なテーマであり、非常に変化が速い分野であるのと、履修生が共有できるニュースを取り扱うことが多いため、各回の構成が入れ替わることがあります。
ゲスト講師の回は、スケジュールによって変わります。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
講義中に特別な機材は使いませんが、課題の作成においてPCなど入力機器が必要です。
その他の重要事項Others
広報機能が薄い中小企業、スタートアップの社員、起業を目指している人、個人事業主などを履修生として想定しています。
シラバスではプレスリリース演習を「7,8回」としていますが、履修生やグループの数によっては5~12回の授業で分散して実施します。