人間社会研究科Graduate School of Social Well-being Studies
PSY500J2（心理学 / Psychology 500）医療心理学特論Medical psychology
久保田 幹子Mikiko KUBOTA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間社会研究科Graduate School of Social Well-being Studies |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | S1031 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 多摩 |
| 教室名称Classroom name | 多現福‐213 |
| 配当年次Grade | 1・2 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory |
臨床心理学専攻 専門展開科目（専門技能科目） |
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Outline (in English)
Psychological approach in medical settings, attitude and role of a clinical psychologist
The goals of this lecture are to understand the attitude and role of the psychological clinician in the medical field, the psychiatric knowledge required in the field, several psychotherapeutic theories and specific interventions.
Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content. Grading will be decided based on in-class contribution (50%) and research presentation (50%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
医療現場における心理学的アプローチ、心理臨床家の姿勢、役割について学ぶ。
到達目標Goal
医療現場における心理臨床家の姿勢・役割を理解するとともに、現場で必要な精神医学的知識、幾つかの心理療法の理論と具体的な介入の仕方について理解することができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」と「DP2」と「DP3」と「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
心理臨床家に必要な姿勢、医療現場における心理臨床家の役割について、文献を通して学ぶ。
また上記のテーマについて、ディスカッションを通して問題意識や理解を深めていく。
医療現場における心理学的アプローチについて、グループ発表を行い、幅広い知識を身につける。
なお、課題等の提出・フィードバックは授業内、もしくは「学習支援システム」を通じて行う予定です。 また各回の授業計画の変更がある場合には、学習支援システムでその都度提示します。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：イントロダクション
オリエンテーション、グループ発表の内容確認とスケジュール決め
第2回[対面/face to face]：医療現場における心理臨床家の役割
いくつかの論文を読みながら、医療現場における心理臨床家の役割について学ぶ。
第3回[対面/face to face]：医療現場における心理臨床家の姿勢①
医療現場における心理臨床家の役割について、過去の文献・研究を通して理解を深める。
第4回[対面/face to face]：医療現場における心理臨床家の姿勢②
グループ発表とディスカッション
第5回[対面/face to face]：患者の抱える問題を心理学的に理解し、その援助について学ぶ①
関心のある疾患を選択し、グループ発表、ディスカッション（例：不安障害）
第6回[対面/face to face]：患者の抱える問題を心理学的に理解し、その援助について学ぶ②
関心のある疾患を選択し、グループ発表、ディスカッション（例：うつ病）
第7回[対面/face to face]：患者の抱える問題を心理学的に理解し、その援助について学ぶ③
関心のある疾患を選択し、グループ発表、ディスカッション（例：パーソナリティ障害）
第8回[対面/face to face]：患者の抱える問題を心理学的に理解し、その援助について学ぶ④
関心のある疾患を選択し、グループ発表、ディスカッション（心身症、身体表現性障害）
第9回[対面/face to face]：医療現場における心理学的アプローチの実際①
＜森田療法＞
森田療法についてグループ発表、ディスカッション①
第10回[対面/face to face]：医療現場における心理学的アプローチの実際② ＜森田療法＞
森田療法についてグループ発表、ディスカッション②
第11回[対面/face to face]：医療現場における心理学的アプローチの実際③ ＜森田療法＞
症例を通して森田療法の実際を学ぶ。ビデオ学習。
第12回[対面/face to face]：医療現場における心理学的アプローチの実際④ ＜認知行動療法＞
認知行動療法についてグループ発表、ディスカッション①
第13回[対面/face to face]：医療現場における心理学的アプローチの実際⑤ ＜認知行動療法＞
認知行動療法についてグループ発表、ディスカッション②
第14回[対面/face to face]：医療現場における心理学的アプローチの実際⑥ ＜他の心理療法＞
他の心理療法についてグループ発表、ディスカッション。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
医療現場における心理臨床家の役割、精神疾患、さまざまな心理療法に関する文献を自主的に読むこと。グループ発表の準備など。本授業の準備学習・復習時間は各4時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
適宜、紹介する。
参考書References
「心理療法プリマーズ 森田療法」 北西憲二、中村敬編 ミネルヴァ書房
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点（50％）、授業態度および発表内容（50％）によって総合的に評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
引き続き、医療現場の現状を伝えながら、理論と実際の臨床を繋げられるように努めるとともに、臨床心理士の役割や姿勢を考える機会としていきたい。ディスカッションの時間も多く取り入れたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
発表にはパワーポイントなどを使用することをお勧めします。
その他の重要事項Others
医療機関における臨床の実務経験があります。実際の病院臨床の経験を紹介しつつ、医療現場における臨床家の課題、必要な知識を学べるよう進めていきます。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
森田療法、比較心理療法、心理検査法
＜研究テーマ＞
女性の心理的危機、強迫性障害に対する森田療法、比較心理療法など
＜主要研究業績＞
１）『森田療法で読む強迫性障害』（共著書・編者，東京,白揚社,2015年3月）
２）『女性はなぜ生きづらいのか』（共著書,東京,白揚社,2018年8月）
３）久保田幹子：対人恐怖の森田療法．こころの科学, 2009;147:72-78
４）久保田幹子：森田療法における受容．精神療法，2013;39(6):12-17