人間社会研究科Graduate School of Social Well-being Studies
PSY500J2（心理学 / Psychology 500）臨床心理基礎実習Practice Seminar in Clinical Psychology
久保田 幹子、末武 康弘Mikiko KUBOTA, Yasuhiro SUETAKE
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間社会研究科Graduate School of Social Well-being Studies |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | S1001 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 年間授業/Yearly |
| 曜日・時限Day/Period | 水1・2/Wed.1・2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 多摩 |
| 教室名称Classroom name | 多現福‐217 |
| 配当年次Grade | 1 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory |
臨床心理学専攻 専門基幹科目 |
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Outline (in English)
Course outline： Students learn the basic attitudes, skills, and ethics of clinical psychology practice, and also receive advanced guidance for a clinical psychology practice.
Learning Objectives： The goal of this class is to learn the basic attitudes, skills, ethics, etc. for conducting clinical psychology practice and for future activities as a licensed psychologist and clinical psychologist.
Learning activities outside of the classroom： Self-study for presentation and discussion (collection and analysis of literature, preparation of presentation resumes, etc.) and preparation and revision of intake and assessment records are required. The standard preparation and review time for this class is 4hour in total.
Grading Criteria /Policy： Students will be evaluated based on their participation in the presentation (30%) and discussion (20%), as well as based on their normal score (50%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
臨床心理実践の基本的態度や技能、倫理を学び、あわせて臨床心理実習に向けた事前指導を行います。
到達目標Goal
この授業の達成目標は、臨床心理実習を行うため、そして公認心理師・臨床心理士として将来的に活動するための基本的な態度や技能、倫理等を学習することです。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」と「DP3」と「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
臨床心理学の理論と方法を実践にいかすための基礎的なトレーニングを実施し、臨床心理士として将来的に活動するために欠かすことのできない素養や技能を学習します。なお、この授業の単位取得は法政大学臨床心理相談室の研修相談員の条件となるので、必ず1年次で履修すること。
なお、課題等のフィードバックは学習支援システムを通じて行う予定です。
また授業の展開によって、授業計画には若干の変更もあり得ます。
各回の授業計画の変更がある場合には、学習支援システムでその都度提示します。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：オリエンテーション
授業の目的と内容、授業計画および成績評価の基準を示します。
第2回[対面/face to face]：臨床心理実践の基礎①：概説
臨床心理実践の基礎を、本専攻における実習教育の内容を中心に概説します。
第3回[対面/face to face]：臨床心理実践の基礎②：臨床心理面接
臨床心理実践の基礎を臨床心理面接を中心に概説します
第4回[対面/face to face]：臨床心理実践の基礎③：臨床心理査定
臨床心理実践の基礎を臨床心理査定を中心に概説します
第5回[対面/face to face]：臨床心理実践の基礎④：臨床心理地域援助
臨床心理実践の基礎を臨床心理地域援助を中心に概説します。
第6回[対面/face to face]：臨床心理実践の倫理①：概説
臨床心理実践および臨床心理学研究における倫理の意義や課題について概説します。
第7回[対面/face to face]：臨床心理実践の倫理②：日本の規定の具体論
臨床心理実践および臨床心理学研究における倫理の具体例（例：日本臨床心理士会倫理規定）を取り上げ、発表とディスカッションを行います。
第8回[対面/face to face]：臨床心理実践の倫理③：海外の規定の具体論
臨床心理実践および臨床心理学研究における倫理の具体例（例：アメリカ心理学会倫理規定）を取り上げ、発表とディスカッションを行います。
第9回[対面/face to face]：臨床心理実践の倫理④：当大学の規定の具体論
臨床心理実践および臨床心理学研究における倫理の具体例（例：法政大学大学院人間社会研究科倫理規定）を取り上げ、発表とディスカッションを行います。
第10回[対面/face to face]：臨床心理実習事前指導：概説
大学内（臨床心理相談室）および学外（医療機関等）における実習教育全般についてのガイダンスを行います。
第11回[対面/face to face]：臨床心理実習事前指導：医療機関A
医療領域における実習の事前指導を行います。
第12回[対面/face to face]：臨床心理実習事前指導：医療機関B
医療領域における実習の事前指導を行います。
第13回[対面/face to face]：臨床心理実習事前指導：医療機関C
医療領域における実習の事前指導を行います。
第14回[対面/face to face]：ケース・カンファレンス
M1・M2合同のケース・カンファレンスを行います。実習担当の専任教員も参加します。
第15回[対面/face to face]：臨床心理実習事前指導：発達支援機関A
発達領域における実習の事前指導を行います。
第16回[対面/face to face]：臨床心理実習事前指導：発達支援機関B
発達領域における実習の事前指導を行います。
第17回[対面/face to face]：臨床心理実習事前指導：教育機関A
教育領域における実習の事前指導を行います。
第18回[対面/face to face]：臨床心理実習事前指導：教育機関B
教育領域における実習の事前指導を行います。
第19回[対面/face to face]：臨床心理実習事前指導：福祉領域
福祉領域における実習の事前指導を行います。
第20回[対面/face to face]：臨床心理実習事前指導：心理相談領域等
心理相談領域における実習の事前指導を行います。
第21回[対面/face to face]：臨床心理実践の基本的技能：概説
実習で求められる基本的な技能について講義とディスカッションを行います。
第22回[対面/face to face]：臨床心理実践の基本的技能：インテーク①神経症
インテークを適切に実施し、記録をまとめるためのトレーニングを実施します。（例：神経症）
第23回[対面/face to face]：臨床心理実践の基本的技能：インテーク②鬱
インテークを適切に実施し、記録をまとめるためのトレーニングを実施します。（例：鬱）
第24回[対面/face to face]：臨床心理実践の基本的技能：インテーク③パーソナリティ障害
インテークを適切に実施し、記録をまとめるためのトレーニングを実施します。（例：パーソナリティ障害）
第25回[対面/face to face]：臨床心理実践の基本的技能：インテーク④発達障害
インテークを適切に実施し、記録をまとめるためのトレーニングを実施します。（例：発達障害）
第26回[対面/face to face]：臨床心理実践の基本的技能：アセスメント①発達検査
アセスメントを適切に実施し、記録をまとめるためのトレーニングを実施します。（例：発達検査）
第27回[対面/face to face]：臨床心理実践の基本的技能：アセスメント②知能検査
アセスメントを適切に実施し、記録をまとめるためのトレーニングを実施します。（例：知能検査）
第28回[対面/face to face]：ケース・カンファレンス
M1・M2合同のケース・カンファレンスを行います。実習担当の専任教員も参加します。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
発表やディスカッションを行うための自己学習（文献の収集と分析、発表レジュメの作成等）および、インテーク記録やアセスメント記録の作成と修正の作業等が求められます。本授業の準備学習・復習時間は合わせて4時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
テキストは使用しません。
参考書References
適宜紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点（50％）、発表（30％）、ディスカッション（20％）への参加をあわせて評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
実際の臨床現場の様子が理解できるよう、具体例を交えつつ講義を進めたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
発表に際してはパワーポイントの使用を推奨します。
その他の重要事項Others
医療現場における臨床、カウンセリング機関における臨床の実務経験があります。
実際の臨床経験を紹介しつつ、心理臨床家としての姿勢、現場実習に必要な知識などを習得できるよう進めていきます。
担当教員の専門分野等
【末武康弘】
＜専門分野＞ 臨床心理学、カウンセリング・心理療法
＜研究テーマ＞ パーソンセンタードセラピーおよびフォーカシング指向心理療法の理論的・実践的研究
＜主要研究業績＞
① The clinical significance of Gendlin's process model.(Person-Centered and Eperiential Psychotherapies, 9(2), 2010)
②『ロジャーズ主要著作集1～3』（共訳、岩崎学術出版社、2005年3月～7月）
③『プロセスモデル―暗在性の哲学』（共訳、みすず書房、2023年2月）
【久保田幹子】
＜専門領域＞
森田療法、比較心理療法
＜研究テーマ＞
女性の心理的危機、強迫性障害に対する森田療法、比較心理療法など
＜主要研究業績＞
１）『森田療法で読む強迫性障害』（共著書・編者，東京,白揚社,2015年3月）
２）『女性はなぜ生きづらいのか』（共著書,東京,白揚社,2018年8月）
３）久保田幹子：対人恐怖の森田療法．こころの科学, 2009;147:72-78
４）久保田幹子：森田療法における受容．精神療法，2013;39(6):12-17