文学部Faculty of Letters
HIS200BE（史学 / History 200）日本史特講ⅢSpecial Lecture on Japanese History III
稲田 奈津子Natsuko INADA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | A3156 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 金1/Fri.1 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市Ｙ‐Ｙ４０４ |
| 配当年次Grade | 2～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 2～4 |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory | 史学科 |
| 他学科公開科目 | ○ |
| クラスGroup | |
| 昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
In this class, we will study about Fujiwara-no-Kaneie, a famous politician of Heian period. The aim of the class is for students to become familiar with ancient records, and to be able to read it at a basic level. In addition, through reading comprehension, the course aims to develop students’ interest in the politics, society, and culture of the Heian period and enable them to investigate and consider matters with a sense of the issues that arise.
Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content and prepare for the quizzes.
Your overall grade in the class will be decided based on the following: Quizzes and Short reports : 100%、and in-class contribution
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
平安時代の貴族といえば、藤原道長がすぐに思い浮かぶであろう。望月の歌で知られるように、道長の時代は摂関政治の絶頂期を迎えたのであるが、その前提として、父・兼家の存在を忘れることはできない。恵まれた条件のもとで成功を収めた子・道長が、鷹揚な性格として肯定的に語られることが多いのに対して、度重なる挫折を味わいながらも虎視眈々と権力の座を狙い続けた父・兼家は、一般的に粗暴・傲慢不遜といった否定的なイメージが持たれている。だが一方で、逆境を乗り越える不屈で逞しい姿は、魅力的にも映るのである。本講義では、兼家に関する史料群の読解を中心に、彼の生きた平安貴族社会の様相を、様々な角度から垣間見ていくことにしたい。
到達目標Goal
１．歴史書・日記・文学作品といった様々な歴史資料に触れ、その特質を理解するとともに、それらを読み解く力を身につける。
２．教科書的な知識から一歩すすみ、具体的な史料読解を通して、平安時代像をより鮮明に捉え直すことができる。
３．史料批判を通じて批判的精神を養い、問題を発見し解決するための論理的な思考過程を身につける。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
・講義スタイルで進めます。
・講義中には、指名によって史料を音読してもらうことがあります。ただし流暢さではなく取り組み方を重視するので、古文の苦手な人や留学生も臆さず参加してください。
・講義中には、画像も提示する予定ですが、提示した画像をすべてレジュメとして配布するわけではありません。毎回の出席が肝要となります。
・毎回授業の冒頭で、前回授業に関する小テストを実施します（10分程度、第1回を除く）。期末試験・期末レポートは予定していません。
・やむを得ず休講とする際には、レポートを課す場合があります。また授業進度をみた上で、授業スケジュールに一部変更を加える場合があります。
・質疑応答は授業内や授業前後に口頭で、または授業後に提出してもらうリアクションペーパーで受け付けます。受講者全員の参考になるような質問・意見は、次回授業の冒頭に紹介・回答します。リアクションペーパーでクイズに回答してもらう場合もあります。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：ガイダンス
授業の進め方、出自と官歴
第2回[対面/face to face]：内裏焼亡
若き日々
第3回[対面/face to face]：安和の変
969年
第4回[対面/face to face]：兄・兼通との確執（１）
972年
第5回[対面/face to face]：兄・兼通との確執（２）
977年
第6回[対面/face to face]：兼家をめぐる女性たち（１）
正妻と妾
第7回[対面/face to face]：兼家をめぐる女性たち（２）
蜻蛉日記
第8回[対面/face to face]：兼家をめぐる女性たち（３）
娘の入内
第9回[対面/face to face]：花山天皇の出家
その裏幕
第10回[対面/face to face]：栄華の絶頂
摂政就任
第11回[対面/face to face]：六十算賀
儀式の風景
第12回[対面/face to face]：老いと死
仏教への傾倒、葬儀
第13回[対面/face to face]：こどもたち
詮子、道隆、道長
第14回[対面/face to face]：まとめ
兼家の時代
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・事前学習 次回講義に関するレジュメを配布するので、事前に目を通しておいてください。（２時間程度）
・事後学習 レジュメを読みなおし疑問を残さないようにして、小テストに備えてください。（２時間程度）
テキスト（教科書）Textbooks
レジュメを配布します。Hoppiiにアップするので、各自印刷して手元に用意してください。教室での紙媒体による配布はいたしません。
参考書References
古瀬奈津子『シリーズ日本古代史⑥ 摂関政治』（岩波新書、2011年）
成績評価の方法と基準Grading criteria
・小テスト・レポート（100％）…小テストは授業時間の冒頭に実施します。レポートの提出は授業支援システムを利用します。
・授業の積極性（加点要素）…リアクションペーパー、授業内での音読・発言など。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
オンライン向けに変更した評価方法（毎回の小テスト実施、期末試験の廃止）が好評であったので、今年度も継続する予定である。