文学部Faculty of Letters
HIS200BE（史学 / History 200）日本現代史Japanese Contemporary History
劉 傑Ketsu RYU
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | A3118 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 金2/Fri.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市Ｙ‐Ｙ７０２ |
| 配当年次Grade | 2～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 2～4 |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory | 史学科 |
| 他学科公開科目 | ○ |
| クラスGroup | |
| 昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
This lecture covers the domestic affairs and diplomacy of Japan in the Showa period.
Congress and the military as well as the economic circle and the media influenced the formulation of foreign policy and diplomatic negotiations. How did the Ministry of Foreign Affairs act before the Sino-Japanese War? How did diplomats' recognition and techniques influence Japanese diplomacy? We will think about the possibility of diplomacy in the era of war.
The goals of this course are to learn how to read the archives on domestic and foreign policy and understand the path that modern Japan has taken. Students will also understand the characteristics of diplomacy, the relationship between domestic and foreign policy, and the various factors that influence foreign policy.
Students will be expected to read the assigned reference books before and after class meetings. It is important to review the distributed historical materials. Your study time will be more than four hours for a class.
Your overall grade in the class will be decided based on the following ：
Term-end examination: 50%、Short reports :30%、in class contribution: 20%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
昭和期の日本は、戦争と戦後復興を経て、世界の経済大国になった。激動する日本が歩んだ道を振り返り、世界のなかの日本、アジアのなかの日本という視点から、昭和期日本の内政と外交に対する理解を深め、「昭和」は日本にとってどのような時代だったのかを考えていきたい。多様な近代史史料の利用法も学んでいく。
昭和戦前期日本の内政と外交は、戦争と密接な関係にあった。議会や軍部はもちろん、経済界、メディアなども外交政策の策定や外交交渉の遂行に影響を与えた。複雑な力が働くなかで、外務省はどのように行動したのか。とりわけ外交官の対外認識と外交手法が日本の対外関係に何をもたらしたのか。「事件」や「事変」、戦争が絶えなかった時代における外交の可能性について、考えていきたい。
到達目標Goal
内政と外交に関する多様な記録を教員と共に選択し、解読することによって、現代日本が進んできた道筋に対する理解を深めることができる。また、外交の特徴や、内政と外交の関係、及び外交政策を影響する諸要素を討論形式で考え、客観的、多面的な歴史理解をめざす。講義や討論を通じて、日本と世界の国々とのかかわりかたを理解し、「日本」を対外発信する能力も身に付けていきたい。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義と討論を併用する形式で授業を行う。講義内容に合わせて、関係史料を読む。必要に応じて、映像資料なども用いる。講義後の討論のなかで、歴史を理解するための問題点を発見し、歴史を「解読」する方法を学んでいく。授業中の質問に対しては討論の中で答えることとし、提出課題に対しては、授業中に解説を加えるなど、フィードバックを実施する。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]：「昭和」という時代（1）
日本近代史の中の昭和時代について考える。
第2回[オンライン/online]：「昭和」という時代（2）
昭和初期の世相を多様な資料を通じて理解する。
第3回[対面/face to face]：「昭和」という時代（3）
メディアと政治について討論する。
第4回[対面/face to face]：外務省と軍部（1）
外務省の歴史を概観し、日本外交の特質を理解する。
第5回[対面/face to face]：外務省とメディア（2）
世論の形成と外交官の世論への影響を考える。
第6回[対面/face to face]：昭和初期の外務省と外交官（1）
外務省内の中国通はどのように形成したのか、その役割について討論する。
第7回[対面/face to face]：昭和初期の外務省と外交官（2）
外務省の外交政策論を諸外国と比較しながら考える。
第8回[対面/face to face]：山東出兵と日本外交（1）
山東出兵の経緯と中国の対応を事例として、日本外交に対する理解を深める。
第9回[対面/face to face]：山東出兵と日本外交（2）
田中外交と幣原外交、蒋介石の対日認識と政策について討論する。
第10回[オンライン/online]：満州事変と日本外交（1）
日本にとって、満洲はなんだったのかを理解する。
第11回[オンライン/online]：満州事変と日本外交(2)
満洲事変への各方面の対応を検討する。
第12回[オンライン/online]：満州事変と日本外交(3)
満洲国の成立、満州国が目指したもの、満州国の評価について討論する。
第13回[オンライン/online]：日中戦争前の国交調整
陸軍の華北進出と日本の中国政策について考える。
第14回[対面/face to face]：試験・まとめと解説：昭和戦前期の日本外交
日中戦争までの日本外交について総合討論を行い、試験を実施する。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
指定された参考書を授業の前後に読むこと。
配布史料を授業終了後に熟読すること。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
講義にあたって、関連史料を配布する。
参考書References
参考図書などは、講義の進行に応じて紹介するが、手元に以下の数冊を用意しておくと便利であろう。
箕原俊洋・奈良岡聡智『ハンドブック近代日本外交史: 黒船来航から占領期まで』（ミネルヴァ書房 (2016年）
増田弘・佐藤晋『新版日本外交史ハンドブック――解説と資料――』（有信堂、2007年）
井上寿一『日本外交史講義』（岩波書店、2003年）
川島真・服部龍二『東アジア国際政治史』（名古屋大学出版会、2007年）
劉傑・三谷博・楊大慶『国境を越える歴史認識』（東京大学出版会、2006年）
劉傑・川島真『1945年の歴史認識』（東京大学出版会、2009年）
劉傑・川島真『対立と共存の歴史認識』（東京大学出版会、2013年）
成績評価の方法と基準Grading criteria
学期末に試験を実施する。普段のレポートや討論への参加も成績評価の対象になる。試験7割、平常点3割。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
講義に関する詳細な内容を板書するか、パワーポイントなどを利用する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
その他の重要事項Others
新型コロナウィルス感染防止対策として、Web学習支援システムなどを利用する。授業方式や課題などを見落とさないように注意し、指示にしたがって学習を行ってください。