人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies
ENV300HA（環境保全学 / Environmental conservation 300）環境管理論ⅡEnvironmental ManagementⅡ
大野 香代Kayo Ono
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | C2501 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | 公害防止管理論Ⅱ |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 金3/Fri.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市Y‐Y604 |
| 配当年次Grade | 1～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | 環ｺｱ：経,サ |
| 他学部公開科目Open Program | ○ |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | 2年生以上 |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | ○ |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | ○ |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー（一般・総合型選抜、編入学試験入学者）Category |
展開科目 コースコア科目/コース連環科目 |
| カテゴリー（社会人RSP入試入学者）Category |
展開科目 環境総合科目 |
| カテゴリー（2022年度以前）Category (～2022) |
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Outline (in English)
Course outline：
Environmental Management II, students learn about the relevant laws and regulations and technologies to manage the air pollutants emitted by corporate production activities.The transformation to a decarbonized society is accelerating. In this situation, ESG (Environmental, Social and Governance) initiatives of corporation are becoming more and more important. In addition to conventional pollution prevention measures such as air, water, and soil pollution control, noise and vibration control, and waste management, companies are now faced with the need to take various measures to reduce emissions of carbon dioxide and other global warming substances.
In this lecture, we will learn about the causes and issues of air pollution problems, ranging from global warming to PM2.5 pollution. In addition, students learn about the legal system and administrative measures related to air quality, as well as the sources of sulfur oxides and soot and dust, and scientific matters related to their treatment technologies and measurement methods.
Students aiming to obtain the national qualification for pollution Control manager (Air) can acquire basic knowledge.
Learning Objectives：
-To understand the causes, countermeasures, and issues regarding recent air pollution problems in Japan and abroad.
-To understand the Basic Environment Law, Air Pollution Control Law, and other air-related regulations and national policies.
-To understand the various production activities that generate air pollutants, and the treatment and measurement methods of air pollutants.
-To investigate the environmental management activities of companies and to think about the issues and measures in each industry.
Learning activities outside of classroom：
The standard preparation and review time for this class is 2 hours each.
Grading Criteria /Policy：
Each Report ： 20(%) × 2 times
Term-end examination: 60 (%)
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
環境管理論Ⅱでは、企業の生産活動により排出される大気汚染物質を管理,
抑制するための、関連法令や技術について学びます。国際的に脱炭素社会への変換が進む中、企業のESG（環境、社会、ガバナンス）への取組が益々重要視されてきています。企業は大気、水質、土壌の汚染防止、騒音振動防止、廃棄物管理等の公害防止に加え、二酸化炭素等の温暖化物質の排出削減に向け、様々な取組を行う必要に迫られています。
本講義では、大気汚染問題の原因や課題について、地球温暖化問題からPM2.5汚染まで幅広い内容を学びます。大気関連の法律体系や行政施策及び、硫黄酸化物やばいじん等の発生源やその処理技術、測定方法についての科学的な事柄等、企業における環境管理の基礎的知識を学びます。
公害防止管理者国家資格（大気）の取得を目指す学生にとっても基礎となる知識を取得することができます。
到達目標Goal
近年の国内外の大気汚染問題について、その原因、対策、課題について理解する。環境基本法、大気汚染防止法等の大気関連の規制及び国の政策について知る。大気汚染物を発生する各種生産活動、大気汚染物物質の処理方法及び測定方法につて理解する。企業における環境管理の活動について自ら調べ、各産業における課題と対策について考える。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP3」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
毎週、シラバスに記載されているテーマに関する資料を配布し、講義を行う。2回程度課題を出すので、数名のグループでディスカッションを行い、レポートにまとめ、授業内で発表する。大学の行動方針レベルの変更に応じた授業形態の詳細は学習支援システムで知らせる。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：大気汚染の歴史と公害防止対策
日本の公害問題の歴史ついて学ぶ。企業の公害防止組織について学ぶ。
第2回[対面/face to face]：近年の大気環境問題（その１）
気候変動への国際的な取組やその他の大気環境問題について学ぶ。
第3回[対面/face to face]：近年の大気環境問題（その２）
国内の大気の状況について、環境基準の達成率やPM2.5及び光化学オキシダントの問題について学ぶ。
第4回[対面/face to face]：大気保全のための各種法律
大気に関する各種法律の概要（環境基準、排出基準等）を学ぶ。また、近年の日本の大気環境状況について学ぶ。
第5回[対面/face to face]：大気汚染の発生源及び発生メカニズム
大気汚染物質を発生する産業活動、大気汚染物質の種類と発生メカニズム。
第6回[対面/face to face]：アクティブラーニング
課題１
各業種における大気環境保全のための活動を調査し、その特徴をまとめる。SDGｓの17のゴールとの関連についても考察する。
第7回[対面/face to face]：燃焼管理技術
燃料の種類や燃焼計算について学ぶ。効率的な燃焼管理及び熱回収等の省エネ技術について学ぶ。
第8回[対面/face to face]：硫黄酸化物の処理技術
排ガス中の硫黄酸化物の排出低減及び処理技術について学ぶ。
第9回[対面/face to face]：窒素酸化物の処理技術
排ガス中の窒素酸化物及びその他の有害物質の排出低減及び処理技術について学ぶ。
第10回[対面/face to face]：集じん技術
排ガス中のばいじんや粉じんの除去技術について学ぶ。
第11回[対面/face to face]：アクティブラーニング
課題２
企業の環境管理に関連する課題を出すので、それについて調査し、考察する。
第12回[対面/face to face]：大気のモニタリング技術と排ガス測定技術
大気の常時監視モニタリングの方法及び排ガスの測定方法について学ぶ。
第13回[対面/face to face]：排ガスの大気拡散
大気汚染物質の大気拡散について学ぶ。工場近隣への大気汚染物質の影響を知るための拡散モデルについて学ぶ。
第14回[対面/face to face]：期末テスト
期末テストを実施する。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習は事前に配布された資料を読み、分からない用語等は事前に調べ勉強する。復習は講義で勉強した内容を講義資料を中心に復習し、分からなかった部分については、インターネットや関連文献を調査し、理解するようにする。さらに、興味のもったテーマについて、自分なりに調べ、より深く理解するように努める。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト（教科書）Textbooks
新・公害防止の技術と法規 （大気編）の講義に関連するところを読んで学習する。授業の準備学習・復習時間は各2時間とする。
参考書References
新・公害防止の技術と法規 （大気編） 発行所 （一社）産業環境管理協会
成績評価の方法と基準Grading criteria
レポート2回の評価 各２０(%)×２ 期末テスト６０（％）
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
化学式や数式が出てくると、難しく感じるとの意見が多いので、排ガス処理技術等の説明では、なるべく数式を使用せず、図を多用して視覚的、直観的に原理が理解できるよう、工夫することとする。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業内で配布した資料
その他の重要事項Others
担当教員はアジア諸国への公害防止管理のための技術及び法制度支援を10年以上行っている。また、水質や大気質の計測、環境マネジメント、環境ファイナンス、気候変動緩和・適応に関する国際標準規格（ISO）の国際エキスパートとして、規格策定を行っている。これらの実務経験を活かし、本講義では大気汚染に係る国内外の環境問題の最新動向を講義に織り交ぜることで、将来、企業において自ら考え、環境に配慮した経済活動が行えるような人材を育成する。
関連の深いコース
サステイナブル経済・経営コース、環境サイエンスコース