人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies
ENV300HA（環境保全学 / Environmental conservation 300）環境管理論ⅠEnvironmental ManagementⅠ
大岡 健三Kenzo OOKA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | C2500 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | 公害防止管理論Ⅰ |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 金5/Fri.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | G401 |
| 配当年次Grade | 1～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | 環コア：経,サ |
| 他学部公開科目Open Program | ○ |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | 2年生以上 |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
| SDGsCPSDGs CP | ○ |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | ○ |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー（一般・総合型選抜、編入学試験入学者）Category |
展開科目 コースコア科目/コース連環科目 |
| カテゴリー（社会人RSP入試入学者）Category |
展開科目 環境総合科目 |
| カテゴリー（2022年度以前）Category (～2022) |
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Outline (in English)
Like Disney, Coca-Cola and Unilever, it is necessary for students to understand sustainability that is compatible with ESG and SDGs and that can respond to climate changes such as global warming. Therefore, in this course, you will learn basic knowledge of sustainable environmental management, including water purification technology, recycling and environmental laws.
This course is designed to help students learn and understand the environmental management and the basic methods on water pollution control. You will also learn the various environmental issues on lakes, streams, ocean and soil/groundwater. In addition to wastewater treatment techniques, this course deals with the environmental laws and regulations as well as pollution incidents.
[Learning objectives] You can learn practical environmental knowledge required for corporate environmental management, environmental administration, and various international activities. The content of the class should be easy to understand so that liberal arts students can learn with interest. By the end of the course students will learn the principal skills to clean up the wastewater chemically and biologically.
By this course, students taking this course are expected to understand a number of technical terms and environmental concepts including BOD/COD and Circular Economy, that are used by the environmental managers.
[Learning activities outside of classroom] Lecture/Exercise: Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content. Further, students are expected to read textbooks and/or relevant articles provided by Hoppii.
[Grading Criteria/Policies]
Final grade will be calculated based on the followings.
Term-end examination:70%, Short reports: 30%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
【概要】ディズニー、コカ・コーラ、ユニリーバのように、地球温暖化などの気候変動に対応できESGやSDGsに対応したサステナビリティを理解する必要があります。したがって、このコースでは、水の浄化技術、リサイクル、環境法など、持続可能な環境管理の基本的な知識を学びます。
授業は、学生が環境管理と水質汚濁防止の基本的な方法を学び、理解できるように設計されています。また、河川、湖沼、海、土壌/地下水に関するさまざまな環境問題についても学びます。内容は、排水処理技術に加えて、環境法規制や公害事件についても扱います。
【到達目標】企業の環境経営、環境行政、各種国際活動に必要な実践的な環境知識を学びます。文系の一般学生が興味を持って学べるよう授業内容は分かりやすい内容にします。授業終了までに、学生は廃水を物理化学的および生物学的に浄化するための主要なスキルを学びます。このコースを受講する学生は、企業の環境管理者が使用する BOD/COD やサーキュラー エコノミーなど、多くの専門用語やコンセプトを理解することが期待されます。
【授業時間外の学習】講義/演習: 各クラスのミーティングの前後に、学生はコースの内容を理解するために 4 時間を費やすことが期待されます。 さらに、学生は学習支援システムで提供する教科書や関連記事を読むことが期待されています。
【採点基準・方針】
最終成績は、以下に基づいて計算されます。
期末試験：70%、レポート：30%
到達目標Goal
脱炭素社会やGX（グリーントランスフォーメーション）、循環型社会などに関連する新しいコンセプトや用語も習得します。環境コンプライアンスの面から興味深い汚染事故も解説し公害防止の重要性を理解します。受講者は、水環境や環境汚染の原理原則をマスターし、環境汚染の実態および物理化学処理などの浄化技術の基礎を習得します。汚れた廃水が無色透明に浄化できるプロセスは非常に興味深いです。
授業では米国大学の環境科学の知見や汚染事故、カナダ、アメリカ、ドイツ、マレーシア、ネパールなど海外情報も学び、国際レベルで環境問題を思考できるレベルを目指します。実社会で役立つ環境技術と法令の理解を深めます。授業終了段階では,公害防止管理者国家試験や民間検定などの技術と法規の専門用語や基本概念を問う基本問題が解けるよう目指します。これらは就職や公務員試験にも役に立ちます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
対面授業を原則としますが学習支援システムで要確認。毎回テーマに関するパワーポイントスライド等を使用、ビジュアルを多く利用します。講師は新聞や専門誌に毎月記事を掲載しているので、その記事なども教材にして学習し、マスコミ報道でよく耳にする環境キーワードを十分理解できるようにします。各論のテーマでは、講師が国内外で取材した産業公害の事例、有名企業の環境管理や汚水処理の実際、汚染メカニズム等も解説します。水質浄化技術を学ぶことによって水に関する環境保全手法も学びます。
テーマは各授業単位でなるべく完結させるので、１コマ飛ばしても（欠席しても）次回授業がスムーズに理解できるようにします。重要事項や難解かつ苦手なテーマは繰り返し説明します。授業は５月から教科書も使用する予定（生協で取扱い予定）で、学生からの建設的なコメントや要望などは次回講義等に可能な限り反映します。リアクションペーパーや課題なども授業中および学習支援システムでフィードバックします。（大学からの授業方針変更がありえるので適宜学習支援システムで確認してください。）
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：全体の授業計画説明。国内外の環境事情。SDGsとESGに関連する環境管理。
当講座の概要について説明。国内外の映像などを見ながら環境汚染など国内外の環境事情。環境SDGsとESGと環境管理の関係など解説。
第2回[対面/face to face]：東京ディズニーリゾートなどの環境管理、
環境法令全般、水質環境基準
生物多様性など含む実際の企業における環境管理を解説。環境基本法の概要を中心に関連法の体系、水質環境基準について解説する。
第3回[対面/face to face]：コカ・コーラやビール会社の環境管理。法令の読み方、水質汚濁防止法と排水規制、
水田の水質悪化事件
水質汚濁防止法に関する概説と排水基準など企業が実際に遵守すべき法令の解説。具体的事例の説明。
第4回[対面/face to face]：ダイオキシン騒動。水質汚濁防止法の誕生秘話。日本の水質汚濁の現状と原因
ダイオキシンの土壌汚染など。水濁法の誕生の裏話。水質汚濁の現状を眺め、大気や土壌・廃棄物由来の水質汚濁はどのように起こるのか、事例を中心に検討。
第5回[対面/face to face]：水質汚濁の種類と発生
メカニズム、地下水汚
染とは何か？
水質汚濁には、生活上問題になる物質と健康に有害な物質がある。河川や地下水の汚染メカニズムを理解する。有機溶剤による汚染事例を解説。
第6回[対面/face to face]：ドイツ工場を例にして、物理化学的処理法
排水処理の全体像、終末沈降速度、傾斜版、凝集沈殿など物理処理法をわかりやすく解説。海外の技術にも触れる。
第7回[対面/face to face]：ろ過法を中心とした物理処理法
ろ過メカニズムと急速ろ過、アンスラサイトとザクロ石（ガーネット）、逆流洗浄、浸漬型膜分離活性汚泥法（MBR）などの原理を学ぶ。
第8回[対面/face to face]：物理化学的処理法
酸化還元、pH 調整、酸化還元の原理などの基本及び逆浸透RO など高度な技術を解説。
第9回[対面/face to face]：生物処理法の概要
と基礎
異化と同化、排水を浄化するためのエアレーション、好気性微生物を利用する生物処理法の基礎を学ぶ。
第10回[対面/face to face]：生物処理法の好気嫌
気処理及び汚泥の脱水
技術
好気性微生物と嫌気性微生物を利用する生物処理法を解説。
第11回[対面/face to face]：活性炭による高度処理法
排水を浄化するための活性炭利用など高度な処理法および最新技術を応用した処理について学ぶ。
第12回[対面/face to face]：汚泥脱水、処理装置の維持管理。
活性汚泥処理の維持管理など実務面の知識。各種処理法によって生じる余剰汚泥の脱水技術を学ぶ。物理化学的処理の維持管理。
第13回[対面/face to face]：確認テストを実施。BODとCOD、溶存酸素DOなど用語解説。環境法令など授業の復習
授業の要点復習および最終テスト実施（問題は主に簡単な選択問題）。
第14回[対面/face to face]：水質管理のパラメータ
と水質測定の基礎
河川水質調査の写真解説、時間があれば授業内テストの解説
環境測定で使用する汚濁指標など知識の整理。試料採取など水質測定の基礎。水質汚濁物質などの復習と全体のまとめ。また、最終テストのフィードバックを行う。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。毎回の講義で紹介される資料等を使用して必ず予習・復習をすること。Web 公開されている公害防止管理者等国家試験などの過去問を授業中に時々使用することがある。
テキストは「ケーススタディで学ぶ環境管理の基礎」日刊工業新聞社2023（4月発行）。国家試験受験希望者は市販の書籍（産業環境管理協会発行）またはインターネット検索により自主的に予習復習することが望ましい。
テキスト（教科書）Textbooks
毎回PPスライドで解説。５月からは教科書を併用します。
「ケーススタディで学ぶ環境管理の基礎」日刊工業新聞社2023年４月発刊予定
参考書References
「新・公害防止の技術と法規 水質編」
「公害防止管理者等国家試験問題 正解とヒント 水質」
「図解公害防止管理者国家試験合格基礎講座」
上記３冊の発行所 （一社）産業環境管理協会
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業中の課題提出に対し、その記載内容を評価する(30%）。択一式中心の簡単な最終テスト（70%）で評価。60 点以上が合格。大学方針により対面授業が中止になった場合はhoppiiで代替策を通知する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
受講者の共通する質問や意見は可能な限り次回授業の資料に反映させる。物理化学など理系の基礎知識や履修歴がない受講者も十分理解できるように授業を進める。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
パソコンが必要。
パソコンで週に1回以上は必ず資料をダウンロードして学習すること。
その他の重要事項Others
高校で物理や化学などの教育を受けていない文系学生を対象に授業を進める。
環境法令は理屈でなく、製造工場など事業者の視点で実務的内容を解説する。
（過去に経済・経営など他学部の学生が数多く受講しているが受講後の満足度は高い。）
実務経験のある教員による授業
講師は米国企業で長年の勤務経験があり、国内で環境コンサルタントや大規模な汚水処理事業所の責任者も経験している。その実務経験と知識により複数の海外政府向けに環境教育を実施している。米国勤務やJICA専門家海外派遣などの経験をベースに、世界レベルのトピックスや教材も授業で時々利用する。