人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies
HIS300HA(史学 / History 300)ヨーロッパ環境史論ⅠEuropean Environmental History Ⅰ
辻 英史Hidetaka TSUJI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | C2314 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | 人間環境特論(ヨーロッパ都市環境史論Ⅰ) |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木4/Thu.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | Y406 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 環コア:グ,文 |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | 2年生以上 |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(一般・総合型選抜、編入学試験入学者)Category |
展開科目 コースコア科目/コース連環科目 |
カテゴリー(社会人RSP入試入学者)Category |
展開科目 人文科学関連科目群 |
カテゴリー(2022年度以前)Category (~2022) |
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Outline (in English)
History of daily life and environment in European cities from the middle ages to the 20th century.
By examining the historical development of European cities, how the lifeworlds (Lebenswelten) of their inhabitants have changed over time, and how the relationship between humans and the natural environment has changed, we will provide a perspective that will broaden our understanding of the history and cultural uniqueness of urban societies not only in Europe but also in other parts of the world, including Japan.
Students should review using the lecture resume and materials. In addition, students are required to prepare and submit mini-reports on class content twice during the semester.
Reading the literature introduced in class will enhance your understanding of the course content. The standard preparation and review time for this class is 2 hours each.
Comprehensive evaluation will be based on two mini-reports (20%) and a written exam at the end of the semester (80%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本講義では、中世から現代までのヨーロッパ各国の都市における生活世界と周囲の自然環境の変化を、空間利用、食糧供給、保養、衛生など、さまざまな角度から考察する。これにより、ヨーロッパの地理的歴史的な条件のなかでの人々の生活の展開や意識の成り立ちをさぐるとともに、人間社会と環境の共生がいかに達成されてきたのかを理解する。
到達目標Goal
ヨーロッパの都市の歴史的発展を、そこに暮らす人々の生活世界(Lebenswelt)がどのように時代によって変化してきたか、また人間と自然環境との関係はどのように変化してきたかを考察することで、ヨーロッパだけでなく日本を含む世界の他地域の都市社会の歴史や文化的独自性についての理解を広げるための視座を提供する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本講義では、中世から現代までのヨーロッパの都市を対象として、都市の景観および都市内部での住民の生活世界、それを取り巻く自然環境との関係について、各地域で特徴のある事象をいくつかとりあげて解説していく。
毎回同時代の重要な文献(日本語訳を使用する)を資料として参照するほか、理解の助けになるような図像・写真・映像などを紹介する。また、それぞれの問題に関係の深い文学・絵画・映画・音楽・建築といった芸術作品をとりあげて紹介していく。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:序論:ヨーロッパ都市の環境史について
環境という観点からヨーロッパ都市の歴史を考える際に重要な概念・方法論を紹介する。
第2回[対面/face to face]:古代都市から中世都市へ
古代都市から中世都市への変化と、中世都市独特の景観について。
第3回[対面/face to face]:近世絶対主義のもとでの都市の造形
近世になると強大な権力を手にした君主は、都市空間の造形に取り組んだ。それが都市の生活にもたらした影響を分析する。
第4回[対面/face to face]:近代都市の出現と都市計画
近代都市の特徴と、各国でおこなわれた国家権力の主導する大規模な都市改造/拡大の事業について
第5回[対面/face to face]:都市の拡大と交通
道路、鉄道、河川交通など、都市の内部および都市と近郊を結ぶ交通の発展と都市の人口規模の増大
第6回[対面/face to face]:都市と食料供給
人口が密集する都市に食糧を供給するという問題はいかにして対処されたのか。ヨーロッパの食の歴史の中に位置づける。
第7回[対面/face to face]:都市における水と衛生問題
上水道・下水道など、人びとの生活に欠かせない水との関わりと、衛生と清潔さの歴史。
第8回[対面/face to face]:都市と自然・災害
都市の外部に広がる自然のとらえ方は近世から近代にかけてどのように変化したか。災害への見方を例に考える。
第9回[対面/face to face]:都市と緑
都市内の公園・緑地の役割の変化を追う。住民の保養・休養から、教養と学習、政治活動の場まで。
第10回[対面/face to face]:20世紀の都市問題
20世紀前半から後半にかけて、都市社会の機能変化と、景観および生活空間の変化を関連づける。
第11回[対面/face to face]:田園都市と郊外の開発
20世紀初頭から各国で都市郊外でのニュータウン建設の試みが始まった。その課題と問題点をあきらかにする。
第12回[対面/face to face]:20世紀後半の都市改造
第二次世界大戦後の都市では、戦災からの復興や自動車化と消費社会化などの新しい傾向への対応として、どのような対策がおこなわれたのか。
第13回[対面/face to face]:現代における都市の再生
1980年代ごろから、都市内部および郊外ニュータウンの衰退が問題となってきた。これに対する再生の試みを紹介する。
第14回[対面/face to face]:まとめ:日本とヨーロッパの都市社会と環境
ヨーロッパの都市社会の発展の過程と日本のそれとを比較検討する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
講義のレジュメや資料を使用して復習をすること。
授業期間中に2回、授業内容に関するミニリポートを作成し、提出すること。
そのほか、授業中に紹介する文献を読むと、授業内容への理解が深まるであろう。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
毎回レジュメを配布する。
参考書References
授業中に適宜指示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
2回のミニリポート(20%)と学期末の筆記試験(80%)により総合的に評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
プロジェクターにより画像・映像を見せるので、見やすい位置を選んで着席すること。
その他の重要事項Others
・高校世界史の授業程度の知識を前提として授業を進めるが、高校で世界史を選択していなかった人や苦手だった人でも聴講は可能である。
・旧科目名称「人間環境特論(ヨーロッパ都市環境史論Ⅰ)」を修得済の場合、本科目は履修はできません。
関連の深いコース
履修の手引き(P100.「7 コース制」)を参照してください。
実務経験のある教員による授業
本科目は、「実務経験のある教員による授業」に該当しません。