国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
ARSf200GA（地域研究（東南アジア） / Area studies(Southeast Asia) 200）国際関係研究ⅡInternational Studies II
松本 悟Satoru MATSUMOTO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | C1041 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | 国際関係研究Ⅱ（メコン流域国の開発と環境（社会と自然）） |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 水2/Wed.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
| 教室名称Classroom name | 市Y‐Y402 |
| 配当年次Grade | 1～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | ○ |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
| SDGsCPSDGs CP | ○ |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | × |
| 人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | |
| 毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
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Outline (in English)
【Course outline】
This course focuses on "Mekong region" or "Mekong basin countries" or "Greater Mekong Subregion" of the mainland Southeast Asia and covers "development," in particular its social and environmental aspects in order to learn the multidisciplinary approach.
【Learning Objectives】
By the end of the course, students should be able to do the followings:
1) taking reflective views of area studies, in particular implications of society-natural environment nexus in the Mekong region.
2) explaining the relations between the social environmental issues in the Mekong region and Japan.
3) understanding multi-disciplinary approach for analyzing "area" through flipped classroom method.
【Learning activities outside of classroom】
Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content or to write a short essay on a given topic.
【Grading Criteria /Policy】
Your overall grade in the class will be decided based on the following: presentation: 10%, group discussion: 20%, in-class contribution: 30%, term-end report : 40%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本授業では東南アジア半島部のメコン地域／メコン河流域国／大メコン圏という「地域」に着目して「国際関係」を学ぶ。「開発」をテーマにし、特にその社会的・環境的側面を多角的に見る視点を養う。
到達目標Goal
（１）「地域研究」の視点からメコン河流域の自然環境やそれに依拠する社会について学び、日本とは異なる生活様式や社会への理解を深める。
（２）メコン河流域の環境・社会問題と日本との関係について学ぶ。
（３）反転学習を通して、「地域」を分析するための多角的な視点を身につける。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
■基本方針：法政大学の教育活動における行動方針がレベル１以下の場合は対面で実施する。なおレベル２以上の場合はリアルタイムオンライン授業への変更を予定しているが、詳しくは学習支援システムの掲示板で連絡する。
■割り当て教室が広いため、初回授業から対面で行う。
■発表とグループ討議：演習スタイルで授業を運営する。第3回授業以降は、課題文献を読んできていることを前提にした発表とグループ討議及び教員の補足授業という構成で行う。分析的な文献講読、討議、発表といったアカデミックスキルを高めることを目的としている。詳細は第1回授業で説明する。
■授業後課題：毎回の課題文献と授業をもとに200字～400字で書く。授業後3日以内に学習支援システムに投稿。
■発表担当者：履修人数にもよるが複数の履修者で毎回担当してもらう予定。事前に準備し共同で発表する。なお、発表用のパワーポイントもしくはレジュメは授業前日までに教員にメールで提出すること。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]：イントロダクション
本授業の狙い、進め方を説明する。グループと発表者を決める。
2[対面/face to face]：「地域」とは何か（メコン全体）
メコン地域、メコン河流域国、大メコン圏などの用語をもとに、国際文化学部で学ぶ「地域」の射程について考える。
3[対面/face to face]：越境環境問題（中国、ラオス、タイ）
国を越える環境問題をどう考えるのか、因果関係やレジューム論などを参照軸に議論する。
4[対面/face to face]：小さな村から見えるもの（ラオス、タイ）
ラオスの小さな村の30年間の歩みから「開発と環境」を捉えるマクロな視点とミクロな視点について議論する。
5[対面/face to face]：森林「減少」と森林「破壊」（メコン全体）
環境問題が抱える広義の政治性について、ポリティカルエコロジーの視点を参照軸に議論する。
6[対面/face to face]：影響予測の人文学（タイ、ラオス）
開発の社会・環境影響を調査すればいいという問題解決策について、国際文化や地域研究の視点から議論する。
7[対面/face to face]：資金から見た人権・環境問題（ミャンマー）
環境破壊や人権侵害につながりやすい開発を進める資金源について議論する。
8[対面/face to face]：財と資源（カンボジア）
カンボジアのトンレサップ湖の漁業を事例に、財として見た魚について議論する。
9[対面/face to face]：洪水と水害（カンボジア、ベトナム）
メコンデルタの洪水を事例に、「水が溢れる」という現象について、国際文化の視点から議論する。
10[対面/face to face]：人身取引（タイ、ミャンマー）
不法滞在者への人権侵害を通じて、法律では解決できない問題を国際文化の視点から議論する。
11[対面/face to face]：境界（メコン全体）
メコン地域の呼び方は、政治的な背景によって異なる。何かに境界線を引くことの意味と危うさを議論する。
12[対面/face to face]：重複の機能（メコン全体）
メコン地域を含む国際協力の枠組みは複数存在し、一見すると重複している。そこから重複することの働きについて国際文化の視点から議論する。
13[対面/face to face]：歴史から考えるメコン開発（メコン全体）
ここまで取り上げた事例を解釈学、系譜学、考古学の視点から振り返り、歴史「から」ではなく歴史「を」学ぶ意義について議論する。
14[対面/face to face]：開発と責任（メコン全体）
開発が環境破壊や人権侵害に繋がる時、その「責任」を問いたくなるが、責任とは何だろうか。この授業全体を「責任」から問い直し議論する。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
発表担当にあたっていない場合でも、必ず事前課題を行ってくること。反転学習なのでそうでないと授業についていけない。また、授業後課題は授業後3日以内に学習支援システム（Hoppii）に投稿する。本授業の準備学習・復習時間は各1-2時間を標準とする。
テキスト（教科書）Textbooks
特になし
参考書References
授業の中で紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業への参加度（授業直後のリアクションペーパー10%、授業後課題20%）30%、発表10%、グループ討議への参加度20%、期末レポート40%。期末レポートでは、授業で取り上げた概念、理論、事象を繋げて論理的な文章を書くことを求める。この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学部長職にあった過去2年間は代講を立てていたため特になし。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
課題文献や授業後課題があるので、授業コードを使って必ず学習支援システム（Hoppii）に自己登録すること。
その他の重要事項Others
■第1回授業授業後に発表担当者とグループを決めるので、履修を検討している学生は必ず第1回授業に出席すること。どうしても出席できない場合は、事前に履修の意思を担当教員にメールで連絡すること（smatsumoto[アットマーク]hosei.ac.jp）。
■学部や学年を超えて演習スタイルの授業を行うので、通常の演習（ゼミ）とは異なる学びがある。
■メコン河流域国で30年以上にわたってNGO活動に従事してきた教員が、その活動経験を事例に組み込みながら授業を運営する。