国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
LIT300GA(文学 / Literature 300)日英翻訳論Theory of Japanese-English Translation
大野 ロベルトRobert ONO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | C1021 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | オンライン(市ヶ谷) |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | 文学部生は他学部公開科目として履修不可。 |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | 受講は先着500名までとする。 |
毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course invites the students to survey the essence of the Japanese language by reading classical texts translated into English. In order to truly discover Japan, it is essential to look for things that are left untranslated.
To appreciate various works spanning across centuries of Japanese classical period, and to demonstrate the findings in forms of written assignments and final paper, will be the objective of this course.
The students are expected to spend a total of 4 hours in reviewing and preparing for each class meeting.
The grading criteria is as follows: 10% participation, 40% mid-term paper, and 50% final paper. Students that successfully achieve 60% or more of course goals will be able to earn a passing grade for the course.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
英訳を通して日本語に触れることは、ときに日本語のみを媒介とするよりも明瞭に、日本語の実像を描き出してくれる。その果てに見えてくるのは日本語に特有のもの、すなわち日本語のエッセンスであるから、実はこの授業のタイトルは「日英翻訳不可能論」とすべきである。この授業では、とくに「裸」の状態に近い日本語に触れるために、古典の英訳を中心にとりあげる。講義は秋学期に開講される「世界の中の日本語」と響き合う内容となっている。
到達目標Goal
英語の運用能力が向上すると共に、受験勉強の「負の遺産」をなげうち、自由なアプローチで古典本来の味わいを楽しめるようになる。現代言語学を中心とする文学理論の知識が身につく。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
リアルタイムでの作業を伴わない、フルオンデマンド形式のオンライン授業として実施する。このため講義が中心となるが、随時リアクションペーパー提出を奨励している。これらについては学習支援システムを通じてフィードバックを行い、必要に応じて講義内でも紹介する。成績判断の主な材料としては、中間レポートと期末レポートを提出してもらう。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]:イントロダクション
授業の進め方について説明し、翻訳とは何かについて考える。
2[オンライン/online]:日本的なるもの
「もののあはれ」の概念を素材に、前回に引き続き翻訳について考える。
3[オンライン/online]:詩歌を翻訳する1
俳句の翻訳について考える。
4[オンライン/online]:詩歌を翻訳する2
和歌の翻訳について考える。
5[オンライン/online]:日本語の淵源1
『古今和歌集』の序文を参考に、日本における詩歌の位置について考える。
6[オンライン/online]:日本語の淵源2
『万葉集』などを材料に、日本語の「成立」について考える。
7[オンライン/online]:物語の誕生1
『伊勢物語』をとりあげ、物語と文化の関係について考える。
8[オンライン/online]:物語の誕生2
『土佐日記』をとりあげ、母国語と外国語の関係について考える。
9[オンライン/online]:私を書く1
『枕草子』を素材に、言語と自我の関係について考える。
10[オンライン/online]:私を書く2
『徒然草』を素材に、自己と他者の関係について考える。
11[オンライン/online]:社会を描く1
『方丈記』をとりあげ、現実とフィクションの問題について考える。
12[オンライン/online]:社会を描く2
『無名草子』をとりあげ、言語とジェンダーについて考える。
13[オンライン/online]:日本語的なるもの
古典と向き合った翻訳者たちの姿から、彼らの見た「日本像」を探る。
14[オンライン/online]:まとめ
今学期の内容をふりかえりつつ、近現代の日本語に起こった変化について考える。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
各回の講義のテーマとなるテクストについては、日本語の原典と英訳を事前に丁寧に読み比べ、単語の意味などについては事前に調べておくこと。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
使用しない。資料は必要に応じて教員が配布する。
参考書References
授業中に折に触れて紹介するが、以下を挙げておく。
クリステワ『心づくしの日本語』ちくま新書、2011
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点10%、中間レポート40%、期末レポート50%
この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の 60%以上を達成した者を合格とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
オンデマンド授業の特性を活かしつつ、対面と比較して遜色のない、臨場感ある講義を心がけたい。