国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
LIN300GA(言語学 / Linguistics 300)間文化性研究翻訳論Interculturalityresearch-Translationtheory
熊田 泰章Yoshinori KUMATA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | C1020 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 市Y‐Y803 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | |
毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
【Course outline】
Translation is not only a transformation work between naturallanguages but also a fundamental principle that makes expression by languages possible. In this lecture we will consider translation texts between naturalanguages and grasp the basic concept of translation.
We use Saint-Exupéry: Le Little Prince and refer to translations of as any languages as possible. When we read this work now, is the image of the Little Prince the exactsame image that we read as a little child? And when we read it in English, French, Spanish, German, Russian, Chinese, Korean and so on, do we understand it in the same way? The purpose of this lecture is to learn the fundamentals of linguistics and understand the important academic concept “Interculturality”.
【Learning Objectives】
By the end of the course, students should be able to do the followings:
-understand the basic concept of the Faculty: Interculturality.
-understand the mechanism of cultural generation and change.
-understand the mechanism of translation
【Learning activities outside of classroom】
Students will be expected to have completed the required assignments after each class meeting. Your study time will be more than four hours for a class.
【Grading Criteria /Policy】
Final grade will be calculated according to the followings:
-short reports after each class meeting(50%).
-term-end report(50%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
翻訳が自然言語間の転換作業であるにとどまらず、人間の意志表出のすべてを可能とする基本であることを学ぶ。
実例分析としては、文学作品の自然言語間における翻訳テクストを取り上げ、翻訳の基本概念を把握する。
サン・テグジュペリ:『星の王子さま』を使用する。できる限り多くの言語の翻訳を参照する。
星の王子さまは、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、ロシア語、中国語、朝鮮語、そのどれにおいても、私たちが子どもの時に読んだのと全く同じイメージなのでしょうか。小生意気な小さい大人なのか、めそめそした幼児なのか、元気一杯のわんぱくなのか、テクストに忠実に分析します。
日本語訳が新しく数冊出版されました。その比較検討も行ないます。
到達目標Goal
翻訳についての基本的学術用語を理解する。
翻訳の原理と可能性・限界を知る。
私たちが日常的に行っている他言語テクストの翻訳について、学術的概念をあてはめて理解する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
初回授業は対面授業を実施しない。学習支援システムで資料と課題を掲示する。受講希望者は初回授業までに学習支援システムで仮登録し、初回授業の資料を用いて課題に答え、課題を学習支援システムによって提出すること。受講者数が教室定員を超過する場合は初回授業の課題をもとに選抜を行う。
翻訳の基本概念を概説する。順次導入する概念、ターミノロジーを用いつつ、実例分析を行なう。日本語、英語以外のテクスト実例は、学生による分析に付する。毎回、課題を出し、学習支援システムで提出する。
毎回の授業では、最初に、前回の授業で提出された課題からいくつか取り上げ、講評を行って、全体に対して提出課題のフィードバックを行います。
<<1回目の授業で課題=ミニレポートを書いてもらいます。>>
その課題:「星の王子さま」という日本語タイトルは正しいか?
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]:イントロダクション
「星の王子さま」という日本語タイトルは正しいか?
2[対面/face to face]:基本概念の説明とテクスト分析
シニフィアン・シニフィエ
ミニレポート1
基本概念の説明1:
シニフィアン・シニフィエ
3[対面/face to face]:基本概念の説明とテクスト分析
恣意性
ミニレポート2
基本概念の説明2:
恣意性
4[対面/face to face]:基本概念の説明とテクスト分析
共時的・通時的
ミニレポート3
基本概念の説明3:
共時的・通時的
5[対面/face to face]:基本概念の説明とテクスト分析
間文化性
ミニレポート4
基本概念の説明4:
間文化性
6[対面/face to face]:基本概念の説明とテクスト分析
固有名詞と代名詞
ミニレポート5
基本概念の説明5:
固有名詞と代名詞
7[対面/face to face]:基本概念の説明とテクスト分析
オノマトペと慣用表現
ミニレポート6
基本概念の説明6:
オノマトペと慣用表現
8[対面/face to face]:基本概念の説明とテクスト分析
社会制度と翻訳
ミニレポート7
基本概念の説明7:
社会制度と翻訳
9[対面/face to face]:基本概念の説明とテクスト分析
翻訳と言語変容
ミニレポート8
基本概念の説明8:
翻訳と言語変容
10[対面/face to face]:基本概念の説明とテクスト分析
翻訳と文化変容
ミニレポート9
基本概念の説明9:
翻訳と文化変容
11[対面/face to face]:基本概念の説明とテクスト分析
翻訳の双方向性
ミニレポート10
基本概念の説明10:
翻訳の双方向性
12[対面/face to face]:基本概念の説明とテクスト分析
解釈学的循環
ミニレポート11
基本概念の説明11:
解釈学的循環
13[対面/face to face]:基本概念の説明とテクスト分析
複合的テクスト
ミニレポート12
基本概念の説明12:
複合的テクスト
14[対面/face to face]:基本概念の総括
最終レポート
この授業で学んだことのまとめ
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
『星の王子さま』の各言語翻訳版を読み比べる。
導入されたターミノロジーについて参考文献を用いて調べ、理解する。
本授業の準備・復習時間は、各4時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
受講のために『星の王子さま』を各自が用意することは必須としません。授業の中で教材として示します。
受講者が作品全体を理解するためには、『星の王子さま』の翻訳版を以下のように各自で購入することは可能です:
1. 日本語訳がかなりの数出版されていますが、そのどれか1冊。
2. 加えて、英語、フランス語などなどのどれか1冊。
(日本語以外のものは、大きな書店の洋書売り場などにあります)
参考書References
熊田泰章編『国際文化研究への道―共生と連帯を求めて―』彩流社、2013年
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回ミニレポートを課すので、必ず提出すること。
その上で、最後に最終レポートを書く。
ミニレポート・最終レポートでは、導入したターミノロジーを適切に使用して、翻訳に関する考察を論述できるようにする。
ミニレポート50%・最終レポート50%。
この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
教材と資料を分かりやすくするように努めています。
課題の指示を明確に出すようにしています。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
学習支援システムを用いて、教材提示と課題提出を行います。