国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
HIS200GA（史学 / History 200）中国の文化Ⅲ（日中文化交流史）Chinese Culture III
鈴木 靖Yasushi SUZUKI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | C0912 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 木2/Thu.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
| 教室名称Classroom name | 市Y‐Y705 |
| 配当年次Grade | 1～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | ○ |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
| 人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | |
| 毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
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Outline (in English)
How does Japan's self image differ from the ideas and opinions held by the people of China and Taiwan throughout history?
What historical events, issues and persons of note helped to shape these ideas and opinions?
Understanding the reasons for the difference between how Japan sees itself and how they are seen by China and Taiwan through the use of text and visual materials.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
二千年以上に及ぶ交流の中で、中国の人々は日本にどのようなイメージを持ってきたのか。各種文献や映像資料を通じて、古代から現在までの対日イメージの変遷を概観し、そこから何を学ぶことができるか考える。
到達目標Goal
中国の人々の対日イメージがどのように変遷してきたのか、また、いかなる要因によって変化したかを歴史的に理解することにより、この隣国の人々とどのようにつきあっていくべきかについて、適切な判断ができる力を身につける。
By the end of the course, students will be able to:
Understand the reasons for the difference between how Japan sees itself and how they are perceived by China and Taiwan from a historical perspective.
Take appropriate actions to build good relations with both China and Taiwan.
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
授業はスライドを使い、映像資料などを併用して行う。
課題などへのフィードバックは、授業中またはメールを通して行う。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：はじめに
授業の目的と到達目標について
第2回[対面/face to face]：倭人の肖像
六世紀初めの倭人が描かれた絵巻物、南朝梁蕭繹「職貢図」を通じて、中国の人々の古代日本のイメージについて考える。
【キーワード】
・南朝梁蕭繹「職貢図」
第3回[対面/face to face]：朝貢から外交へ
東海に浮かぶ一朝貢国に過ぎなかった倭は、隋がおよそ二百七十年ぶりに中国全土を統一したのを機に、使節を送り、対等な外交関係を求める。
【キーワード】
・遣隋使
・渡来人
第4回[対面/face to face]：遣唐使の時代
日本は中国の先進的な制度や文化を学ぶため、多くの優れた学生や学僧を中国に派遣する。彼らの勤勉で礼儀正しい行動は、中国の対日イメージを大きく変えていく。
【キーワード】
・遣唐使
・阿倍仲麻呂
・鑑真
第5回[対面/face to face]：民間交流の時代
唐の衰退により遣唐使の派遣を停止した日本は、やがて独自の文化や技術を生み出していく。民間交流を通じて中国に輸出された日本の製品は、中国で高い評価を受ける。
【キーワード】
・菅原道真
・仮名文字
・扇子
第6回[対面/face to face]：元寇
ユーラシア大陸を席巻したモンゴルは、やがてその矛先を中国と日本に向ける。
【キーワード】
・征服王朝
第7回[対面/face to face]：倭寇
モンゴルの衰退後、倭寇と呼ばれる武装集団が、朝鮮半島や中国沿岸部を襲う。近年、発見された二枚の絵巻物を通じて、中国の対日イメージを大きく悪化させた倭寇について考える。
【キーワード】
・「倭寇図巻」（東大史料編纂所所蔵）
・「明人抗倭図巻」（中国国家博物館所蔵）
第8回[対面/face to face]：鄭成功
中国人の父と日本人の母を持ち、幼少時代を日本で過ごした鄭成功は、異民族王朝清によって明が滅ぼされた後も、台湾に拠点を移して抵抗を続けた。いまも民族の英雄と称えられている鄭成功が対日イメージに与えた影響について考える。
第9回[対面/face to face]：藤野先生
中国の文豪・魯迅をして「私が師と仰ぐ人の中でもっとも私を感動させ、激励してくれた人」と言わしめた藤野厳九郎。魯迅が書いた自伝的エッセー「藤野先生」は、現在も中国の対日イメージに大きな影響を与え続けている。
【キーワード】
・藤野厳九郎
・魯迅
第10回[対面/face to face]：霧社事件
1930年、日本植民地下の台湾で、山地先住民による大規模な反乱事件が起こる。近年、台湾のドラマや映画などに取り上げられ、再び注目されようになったこの事件を通じて、台湾の対日イメージについて考える。
【キーワード】
・ドラマ「風中緋桜」
・映画「セデック・バレ」
第11回[対面/face to face]：日中戦争
戦後、60年以上経ったいまも日中関係に影を落とす日中戦争。日本人戦犯たちの証言を通じて、中国がもつ負の対日イメージの淵源について考える。
【キーワード】
・「認罪」教育
第12回[対面/face to face]：留用された日本人たち
終戦後、中国にいた日本の軍人や医療関係者、技術者の多くが、新中国建設のために「留用」された。留用された人々の証言を通じて、いまも中国で高く評価される日本人の事績について考える。
【キーワード】
・「留用」された日本人
第13回[対面/face to face]：日中国交正常化
1972年の田中角栄首相の訪中によって、日中国交正常化が実現する。緊迫した交渉の中で、田中らはどのようにして国交正常化を実現したのか。いまも中国で高く評価される田中らの交渉について考える。
【キーワード】
・田中角栄
・周恩来
第14回[対面/face to face]：今日の日中関係
歴史問題や領土問題など、日中間にはいまも多くの課題が残されている。閣僚による靖国神社参拝問題と尖閣諸島（中国名・釣魚島）問題を取り上げ、その淵源と解決方法について考える。
【キーワード】
・靖国神社参拝問題
・尖閣諸島（中国名・釣魚島）問題
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回授業の前に教材用ページのPDF資料で事前学習を行う。本授業の準備学習時間は４時間を標準とする。
Students will be required to have completed the given, releavnt assignments before each class. Study and class preperation will amount to at least four hours per class.
テキスト（教科書）Textbooks
毎回、授業の前に教材用ページを通じて事前学習のためのPDF資料を配布する。教材用ページへのアクセス方法は、第一回授業の中で説明する。
参考書References
①王勇『中国史のなかの日本像』（農山漁村文化協会、2000年）
②王暁秋著・木田知生訳『中日文化交流史話』（日本エディタースクール出版部、2000年）
③柳本通彦『台湾・霧社に生きる』（現代書館、1996年）
④服部龍二『日中国交正常化 - 田中角栄、大平正芳、官僚たちの挑戦』(中公新書、2011年)
⑤孫崎享『日本の国境問題』（ちくま新書、2012年）
成績評価の方法と基準Grading criteria
成績は以下の２つの基準をもとに評価する。
①毎回授業の後に提出するリアクション・ペーパーの内容（80％）
②期末レポート（20％）
これらの成績をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とする。
Final grade will be calculated according to the following process:
1. Reaction papers(80%)
2. Term-end report (20%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業の復習に必要との要望があったため、授業用スライドのPDFを配布することにする。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
fixiを通じて資料の配布を行う。fixiへのアクセス方法は、第一回授業の中で説明する。