国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
HUI200GA（人間情報学 / Human informatics 200）文化情報のデザインワークショップDesign workshop of cultural artifacts
ユーザの体験を考え、デザインする実践ワークショップ
甲 洋介Yousuke KINOE
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | C0770 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | 情報コミュニケーションI |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
| 教室名称Classroom name | 市G‐G502 |
| 配当年次Grade | 1～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | 情報関連科目を履修済みであることが望ましい |
| 他学部公開科目Open Program | ○ |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | ○ |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
| 人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | 受講状況により選抜することがあります |
| 毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
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Outline (in English)
This class provides you with an unique "Design Workshop". This class allows you to actively learn: (1) how to re-design everyday artifacts by the "User Experience (UX) Design" methodology, and (2) how to create ideas of conceptual designs of a near-future artifact.
Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content.
Final grade will be decided based on (1) final report/exam (50%) and (2) short reports and the quality of the student’s in-class contribution (50%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
ユーザーの体験をデザインする『面白さ』と『奥深さ』を、実践的に学ぶ科目
わたしたちの日常生活はたくさんの道具であふれている。日常生活で出会う道具には文房具のような小さなモノからアミューズメントパークのような大きなモノまである。それらの道具が魅力的で使いやすいと日常生活も豊かで楽しくなる。
このワークショップでは、「道具を使いやすくデザインする方法論」と「新しい近未来の道具のデザイン」という２つのテーマに取り組む。 道具をデザインするという一見難しく思える課題を、手法の習得と実践の両方をバランスよく配置して、実践的に学べる科目である。
● ユーザー調査を行い、特性を理解し、道具を使いやすくデザインする
講義の前半では、「道具の使いやすさ」に着目する。
私たちの日常を様々な側面で支えてくれる道具たちを、使いやすく魅力あるのにするにはどうすればよいか？ その鍵は、ユーザの特性と、ユーザに起こっている出来事の的確な理解にある。 道具のデザインを改良する具体的な方法論を、実習を通じて学ぶ。
● 新しい、近未来の道具をデザインする
講義の後半では、「新しい近未来の道具のデザイン」に着目する。
まだ存在しない未来の道具をデザインするにはどのようにすればよいのか？ その手掛かりはユーザーの潜在的なニーズの把握にある。 利用者の生活が豊かになるような近未来の道具を考案し、コンセプトをデザインするための方法論を、実習を通じて学ぶ。
到達目標Goal
「道具をもっと使いやすくデザインすること」と「新しい近未来の道具をデザインすること」、この２つをテーマとして、デザイン手法を実践的に学ぶ。
● ２つのテーマは学習内容が異なる。各テーマの基礎となる基本的な考え方、理論、調査計画の立て方、評価方法、データ収集方法、分析方法を学び、実践できるようになる。
● グループワークの進め方、結果のまとめ方、成果発表の工夫を学び、実践できるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
「道具を使いやすくデザインする方法論」と「新しい近未来の道具のデザイン」、この２つのテーマについて、具体的なデザイン手法の基礎を学び、実践する。授業は、講義とワークショップを組み合わせる。また受講者の学習状況や実践力をコメントシート等によって把握し、進め方に反映する。
● 前半では、身近で気になる道具を１つ取り上げ、利用者にとってより使いやすい道具に改良するための方法論を、実験実習によって実践的に学ぶ。道具の使いにくさの問題現象を分析・整理し、システム改良を行うための認知工学的方法論とその考え方を、グループワークによる実験実習を通じて習得する。
● 後半では、具体的な利用者の日常生活のある場面に着目し、利用者の生活をさまざまな角度から分析することにより、利用者の生活を豊かにする具体的な道具を１つ考案し、コンセプトを明確化させていく作業をグループワークを通じて行う。
● 各テーマごとに、受講生またはグループによる成果発表の機会を設ける。
グループワークや成果発表では、受講生どうしの討議を促すとともに解説を行い、さらに改良アイディアを深められるように工夫する。
※新型コロナ感染状況によって進め方を変更することがある。大学の行動方針レベルが２となった場合、原則としてオンラインで行う。変更については学習支援システムで伝達する。実習やグループワークの実践的な効果が得られるよう工夫する。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]：イントロダクション
「道具の使いやすさ」とユーザー中心のデザイン
2[対面/face to face]：道具の使いやすさ
（理論編）
道具の使いやすさ評価の基本を学ぶ
3[対面/face to face]：道具の使いやすさ評価
（実験計画編）
使いやすさ評価実験の計画を立てる
4[対面/face to face]：道具の使いやすさ評価
（準備編）
「道具の使いやすさ評価」に用いる実験手法の実習と、実験準備
5[対面/face to face]：道具の使いやすさ評価
（実験編）
「道具の使いやすさ評価」を実験実習する
6[対面/face to face]：道具の使いやすさ改良
（分析・考察編）
実験データを分析し、それに基づいて道具の具体的な設計改良を考案する
7[対面/face to face]：道具の使いやすさ改良
（提言編）
道具を改良する具体的な提案と資料を準備する
8[対面/face to face]：成果発表とクラス討議
発表と討議を通じて、道具を使いやすくする改良事例を互いに学ぶ
9[対面/face to face]：デモンストレーション
ヒューマンインタフェースの新しい潮流
10[対面/face to face]：新しい近未来の道具（ブレインストーミング）
ある具体的な人物の、具体的な生活場面を切り出す
11[対面/face to face]：新しい道具のデザイン（分析編）
利用者特性と具体的なニーズを分析する
12[対面/face to face]：新しい道具のデザイン（アイディア編）
要求分析から、道具を発想する
13[対面/face to face]：新しい道具のデザイン（提言編）
要求分析から、新しい道具の提言を練る
14[対面/face to face]：成果発表とクラス討議
発表と討議を通じて、近未来の道具の発想例を互いに学ぶ
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は各２時間を標準とする。授業時間外に観察や調査の実施、レポート作成などの活動が含まれる。
テキスト（教科書）Textbooks
・「人間計測ハンドブック」第3章（認知心理過程の計測）（朝倉書店、産業技術総合研究所編）2013.
・ユーザインタフェースと認知モデル（甲洋介、人工知能学会論文誌）
参考書References
・International Encyclopedia of Human Factors and Ergonomics. W. Karwowski (Ed.) 2nd Edition,(Taylor & Francis) 2006.
・「ユーザーインタビューをはじめよう」（ポーチガル著、ビー・エヌ・エヌ新社）2017
・「デザイン思考が世界を変える〔アップデート版〕」(ティム・ブラウン著、早川書房) 2019
・「プロダクトデザインの基礎 スマートな生活を実現する」（JIDA編、ワークスコーポレーション）2014.
他については講義開始時に指示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
・レスポンスシート、討議、発表、グループワークにおける貢献度合い (50％)
・課題レポート、プロトタイプなど制作物 (50％)
この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とする。課題レポートの未提出者は単位認定できない。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
グループディスカッションが有益とのコメントを踏まえ、講義と実習を効果的に組み合わせ、理解がより深まるように工夫する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
資料配布、レスポンスシート・課題提出等に学習支援システム等を利用する。授業前後にはアクセスし確認すること。
その他の重要事項Others
本科目では、グループワーク中心の発見型学習を通じて学生の就業力育成を支援する。
「文化情報学の実践」科目群〔共通のテーマ〕
「文化情報学の実践」科目群では、文化情報学における重要な主題を選び、その基本となる考え方、課題解決の手法、実践に必要な知識を実習を通して学ぶ。情報実習室の機材・設備を活用した実験・実習を通じ、ICT活用スキルに加えて、実験の計画、分析、専門文献調査、考察、報告などを実践的に学ぶ。
前提科目と関連科目
・「道具のデザイン学」「道具による感覚・体験のデザイン」「こころの科学」を合わせて履修することで、知識と実践の相乗効果が得られる。
・「文化情報学の実践」科目群の姉妹科目と合わせて履修する事で多面的な学習効果が得られるよう工夫されている。
情報機器・視聴覚設備の活用
情報実習室で開講する場合は、ＰＣおよび、ＤＶＤデッキ、プロジェクター等の視聴覚設備を使用する。