キャリアデザイン学部Faculty of Lifelong Learning and Career Studies
MAN200MA(経営学 / Management 200)シティズンシップ論Citizenship
榎並 利博Toshihiro ENAMI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | キャリアデザイン学部Faculty of Lifelong Learning and Career Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | C7274 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水4/Wed.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | S306 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(新)Category (2019) |
展開科目 選択必修(領域別) ビジネス |
カテゴリー(旧)Category (2017) |
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Outline (in English)
【Course outline】 In the era of AI/IoT from IT/ICT, technology accelerates the globalization and the super capitalism, big IT companies like GAFA begin to govern the world, and politics is more economically protectionist trend like U.S. and Brexit. Now, while the framework of nation is more ambiguous, we must pursue to think what kind of awareness we should have, how we should change the world as a citizen, and what the citizenship is during mutual discussion, learning the samples or theories of Japan and U.S., the actual practices, and the new trends by technology evolution.
【Learning Objectives】 The objectives of this course are the followings.
・To understand the citizenship
・To learn how to find agenda of the society, how to make a vision, and how to act
・To be the person who can change the neighborhood, the society, and the world
【Learning activities outside of classroom】 This course requires 2-hour learning at each class which includes preparation, review, submitting a short report. You need to learn the text book.
【Grading Criteria /Policy】 The evaluation consists of 40% learning attitude and 60% term-end report. The criteria is more than 60%. ※Learning attitude is evaluated by a short report at each class. And you must submit a term-end report on the last of this course.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
●授業概要
IT/ICTからAI/IoTの時代へ、技術革新はグローバリゼーションやスーパー資本主義をますます加速し、GAFAなどの巨大IT企業が世界を支配し始め、政治は米国やBrexitに見られるように保護主義的色彩を濃くしている。国家という枠組みが揺らぐ中で、市民はどのような問題意識を持ち、自律した個人として地域や社会をどのように変革していくべきか、日本や米国における事例・行動理論、現場での実践や技術革新がもたらす新たな動きなどを含め、相互の議論を通じてシティズンシップとは何かを追求していく。
●目的・意義
シティズンシップとは何かを理解し、地域や社会における課題の発見のしかた、ビジョンの作り方、行動の方法などを学ぶことにより、地域や社会の変革を実践できる人材になる。
到達目標Goal
・シティズンシップについて自分なりの考え方を持つ
・地域や社会における課題の発見方法を身につける
・地域や社会を変革するための行動原理を理解し、実際の行動・実践へと結実させる
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デイプロマポリシーのうち、「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・本学の指針に従い、対面による講義・討論中心の授業を行っていきます。ただし、新型コロナの影響によって指針に変更があった場合はそれに従います。
・なお第1回のみ、本学の指示によりオンライン授業となっていますのでご注意ください。具体的にはオンデマンド型で、教材をダウンロードして学習していただきます。
・多人数の受講が予想されるため、出席確認は学習支援システムの課題レポート提出機能を使って行います。そのため授業でPC(またはタブレット端末やスマホ)を使うことになりますのでご留意ください。具体的には授業内で提示した課題についてコメントを記入してもらう(授業終了後30分まで)かたちを考えています。
・また、学習支援システムについては、教材の提供や課題レポートの提出など補助的なツールとして使っていきます。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:自律した個人と世の中を取り巻く動向
授業全体の流れを説明するとともに、地域や社会の変革実現のために、世の中を取り巻く動向を把握する。グローバリゼーション、技術革新、地域ガバナンス、人間の行動原理、現代の理念など。
第2回[対面/face to face]:シリコンバレーとその本質を探る
シリコンバレーの再生、本質はハイテクではない、市民中心のエクイティ文化とは何か、エクイティ文化を醸成するもの
第3回[対面/face to face]:社会変革の行動原理を米国事例から学ぶ①
背景としてのサステイナブル・コミュニティ、スチュワードシップという概念、対立が価値を生み出すという考え方(価値の相克)
第4回[対面/face to face]:社会変革の行動原理を米国事例から学ぶ②
価値を生み出す個人とコミュニティの対立および信頼と説明責任の対立。その事例と行動原理。
第5回[対面/face to face]:社会変革の行動原理を米国事例から学ぶ③
価値を生み出す経済と地域社会の対立および人と地域の対立。その事例と行動原理。
第6回[対面/face to face]:社会変革の行動原理を米国事例から学ぶ④
価値を生み出す保守と変革の対立および理想主義と現実主義の対立。その事例と行動原理。
第7回[対面/face to face]:地域を変革するツールとしての情報技術
地域産業政策の現状とその限界、社会・地域を変革するツールとしてのIT、技術革新(IT)の可能性と課題
第8回[対面/face to face]:地域を変革する有効なITモデルとエクイティ文化
3つの成功事例と2つの失敗事例から探るITによる活性化の条件、地域経済活性化5段階モデルとエクイティ文化の関係
第9回[対面/face to face]:地域資源とイノベーション・創造性、エクイティ文化
地域資源とイノベーション事例(第一次産業、新エネルギー、健康福祉分野)、イノベーション・創造性の本質とエクイティ文化
第10回[対面/face to face]:地域・社会を動かす:地方活性化レストラン
地方活性化レストランを作る、コンセプトや仲間づくりなど地域を動かす行動の実践とそこで起きた問題
第11回[対面/face to face]:地域・社会を動かす:マイナンバー
マイナンバーを実現する、ビジョン・情報発信・仲間づくりなど社会を動かす行動の実践とその現状
第12回[対面/face to face]:新しい動き:地域課題を発見するツール(RESAS)
地域・社会の課題を発見するツールの登場とその活用方法
技術革新がもたらすデータやツールのオープン化と強化された市民
第13回[対面/face to face]:新しい動き:シビックテック
技術革新で力を持った市民の登場、個人および団体としての市民の新たな動きとシティズンシップ
第14回[対面/face to face]:新しい動き:AI/IoTやSociety5.0、スマートシティ、web3・メタバースなど
AI/IoTやSociety5.0など技術革新は新たなフェーズへ、人権における自由権と社会権の対立とシティズンシップの役割
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・本授業の学習時間は準備・復習を含め、各回2時間を標準とします。
・なお、第3回から第6回は『社会変革する地域市民―スチュワードシップとリージョナル・ガバナンス』、第8回から第10回は『地域イノベーション成功の本質』のテキストを提供する予定ですので、これを使って予習してください。
テキスト(教科書)Textbooks
※できれば下記を入手することが望ましいのですが、絶版等で入手できない可能性があるため、別途資料を提供する方法で授業を進めます。
・『社会変革する地域市民―スチュワードシップとリージョナル・ガバナンス』著者:D. ヘントン, K. ウォレシュ, J. メルビル、監修:小門裕幸、翻訳:榎並利博、今井/路子、第一法規 2005年1月
・『地域イノベーション成功の本質』著者:榎並利博、第一法規 2014年8月
参考書References
・『サステイナブル・コミュニティ―持続可能な都市のあり方を求めて』著者:川村健一、小門裕幸、学芸出版 1995年
・『エンジェル・ネットワーク―ベンチャーを育むアメリカ文化』著者:小門裕幸、中央公論社 1996年
・『クリエイティブ・クラスの世紀』著者:リチャード・フロリダ、翻訳:井口 典夫、ダイヤモンド社 2007年
・『フラット化する世界』著者:トーマス・フリードマン、翻訳:伏見威蕃、日本経済新聞社 2006年
・『勝者の代償』著者:ロバート・ライシュ、翻訳:清家篤、東洋経済新報社 2002年
・『アジアの都市間競争』著者:小森正彦、日本評論社、2008年
・『都市の経済学』著者:ジェーン・ジェイコブズ、翻訳:中村達也、谷口文子、TBSブリタニカ 1986年
そのほか、授業の中で適宜参考となる書籍やURLを紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(授業での学習状況)40%、最終レポート60%を目途に評価します。100点満点で、60点以上が合格。
※平常点(授業での学習状況)は出席点で評価します。出席をカウントするため、授業内で課題レポート提出機能を使ってコメントを記入してもらいますので、PC等の準備をお願いします。
※最終レポートは講義の最後に提出してもらいます。最終レポートは最後の講義で指示しますが、配分が60点なのでこれを提出しないと合格点に達しませんので、注意してください。(最終レポートの提出は、同じく課題レポート提出機能を使って行います)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
最終レポートの提出は、学習支援システムから課題レポート提出機能を使って行います。レポートの形式はインライン(「テキスト入力」)のみです。形式の不備等が生じるため、ファイル添付による提出は認めません。そのため、あらかじめWord等で文書を作成したうえ、それをコピー&ペーストでテキストボックスに入力するようにしてください。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
課題レポート提出機能を使って授業の出席をカウントするため、授業内でPC(またはタブレット端末やスマホ)を使うことに留意してください。また、資料等のダウンロード、最終レポートの提出等でPCを使用します。
その他の重要事項Others
シティズンシップの行動原理の研究や理論のモデル化のほか、「地域を動かす」・「社会を動かす」という実践や実務の経験を踏まえ、シティズンシップとは何かを追求していきます。特に後半の部分では、講師が実務において理論を実践していった経験を交えてお話しします。皆さん方が社会に出て自ら実践を行う場合、必ず役に立つ内容だと確信しています。