市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course
ECN200LA（経済学 / Economics 200）経済学ＬＢEconomics LB
応用経済学としての観光経済学を学ぶ
中平 千彦Kazuhiko NAKAHIRA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | Q2322 |
| 旧授業コードPrevious Class code | P2044 |
| 旧科目名Previous Class title | 経済学Ⅱ |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 金3/Fri.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市G‐G502 |
| 配当年次Grade | 法文営国環キ1～4年 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | ○ |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | 法・文・営・国・環・キ生は2群200番台リベラルアーツ科目として履修すること |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 選択・必修Optional/Compulsory | |
| カテゴリー（2017年度以降）Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 200番台 リベラルアーツ科目 2群（社会分野） |
| カテゴリー（2016年度以前）Category (2017) |
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Outline (in English)
【Course outline】
*The aim of the course is to provide students with an opportunity to gain and enhance the knowledge of tourism economics. Namely, this course is designed to provide a basic understanding of the scientific approaches to economics of tourism, particularly in the field of economic theory.
*In this course, you will learn how the microeconomics and macroeconomics are applied to the analysis of tourism.
【Learning Objectives】
＊Through this course, the students will be able to:
－ explain the fundamental problems of tourism economics;
－ think and express basic issues of tourism economics from the aspect of microeconomics and macroeconomics.
【Learning activities outside of classroom】
＊Students will have normally 2 hours of preparation and review for each class.
＊Students are expected to prepare for a class and to review what was learned in each class by the textbook or the lecture note as necessary.
【Grading Criteria/Policy】
*Final examination(90%)＋Active Participation(10%)＝Evaluation Score(100％).
*Students must meet the minimum attendance requirements to get course credits.
*Absence due to unavoidable circumstances is regarded as equivalent to attendance in general.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本講義では、応用経済学の一分野としての「観光経済学」を学びます。
観光経済学のトピックの中で、特に基本的フレームワークを形成する主要な項目を、ミクロ(マイクロ)経済学とマクロ経済学の理論に立脚して理解することを目指します。
到達目標Goal
・観光経済学の基礎的事項を説明できるようになる。
・観光経済学に関する基本的問題をミクロ(マイクロ)・マクロ経済学理論に基づいて思考・表現することができるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科：DP3・DP4、法学部・政治学科：DP1、法学部・国際政治学科：DP1、文学部：DP1、経営学部：DP3、国際文化学部：DP3、人間環境学部：DP2、キャリアデザイン学部：DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
観光経済学は、経済学理論に基づき、また、経済学の関連領域に属する学問を包含し、広義の観光活動を分析する、応用経済学の一種と位置付けられるものです。さらに、現代における広義の観光経済学は、観光客の支出決定、観光市場の構造、観光行動における意思決定、観光企業間の連携、観光による外貨発生の効果と範囲、観光資源の貢献可能性、観光政策などを包括的に研究する分野となっています。
本講義では、観光の現状と課題、観光統計、投資理論、消費理論、消費者行動と観光、観光需要、観光サービス供給、観光市場の機能、観光市場の失敗、経済成長と観光、世界遺産と観光、我が国の観光と課題などの項目を学びます。なお、必要に応じて、公共経済学などの知識を補充し、学習内容の拡充を試みます。
我々には、講義回数14回という厳しい時間制約が課されていますが、担当教員は、受講生諸氏が要領よく観光経済学の基礎項目を学ぶことができるよう努力し、また、この講義が、受講生各位における将来の発展的学習・研究に役立つものとなることを願っています。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第01回[対面/face to face]：観光の現状と課題、SNAと観光統計(1)
観光のもたらす課題、SNAの概念と観光統計
第02回[対面/face to face]：SNAと観光統計(2)
SNAの基本構造、サテライト勘定の意義と分類
第03回[対面/face to face]：観光市場の機能
市場需要曲線と市場供給曲線、市場均衡と市場調整、観光財・サービスの価格決定メカニズム
第04回[対面/face to face]：消費理論と観光(1)
消費と消費関数、消費関数における短期と長期
第05回[対面/face to face]：消費理論と観光(2)
消費決定の仮説、観光消費の性質
第06回[対面/face to face]：投資理論と観光(1)
投資と投資の決定要因、限界効率と投資判断
第07回[対面/face to face]：投資理論と観光(2)
投資の限界効率表と投資量の決定
第08回[対面/face to face]：消費者行動と観光(1)
消費者行動と需要曲線、観光サービスの対象と選択
第09回[対面/face to face]：消費者行動と観光(2), 観光需要
観光需要と弾力性、観光需要の実際
第10回[対面/face to face]：観光サービス供給
観光サービス供給、観光市場の構造
第11回[対面/face to face]：観光市場の失敗
市場の失敗と観光分析
第12回[対面/face to face]：公共財とコモンプール財
公共財、コモンプール財と資源の過剰利用
第13回[対面/face to face]：観光成長と観光
インバウンド市場とアウトバウンド市場、観光発展の将来
第14回[対面/face to face]：世界遺産とエコツーリズム, 観光の課題と将来
世界遺産の基礎知識、エコツーリズムの事例と課題
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
・受講後にテキストやノートによって講義内容を復習してください。また、必要に応じて予習を行ってください。
テキスト（教科書）Textbooks
・中平千彦／薮田雅弘(編著)『観光経済学の基礎講義』九州大学出版会，2017年.
参考書References
・M.T.シンクレア／M.スタブラー(著), 小沢健市(監訳)『観光の経済学』学文社，2001年.
・ジェームズ・マック(著), 瀧口／藤井(監訳)『観光経済学入門』日本評論社，2005年.
・スティーブン・J. ページ(著), 木谷／松下／図師(訳)『交通と観光の経済学』日本経済評論社，2001年.
・A.ブル(著), 諸江／吉岡／菊池／小沢／原田／池田／和久井(訳)『旅行・観光の経済学』文化書房博文社，1998年.
・山内／山本／山崎／川口(編)『観光経済学：理論とデータで学ぶ』有斐閣，2022年.
・Bull, Adrian(1995), The Economics of Travel and Tourism (2nd revised ed.), Longman.
・Dwyer, Larry, Forsyth, Peter, and Wayne Dwyer(2020), Tourism Economics and Policy (2nd ed.), Channel View Books.
・Hall, C. Michael and Allan M. Williams(2019), Tourism and Innovation (2nd ed.), Routledge.
・Sharpley, Richard(2006), Travel and Tourism, SAGE Publications.
・Stabler, Mike J., Papatheodorou, Andreas., and M. Thea Sinclair(2009), The Economics of Tourism (2nd ed.), Routledge.
・Sullivan, Charlotte(ed.)(2016), Leisure and Tourism Economics, Willford Press.
・Tribe, John(2020), The Economics of Recreation, Leisure and Tourism (6th ed.), Routledge.
・Vanhove, Norbert(2022), The Economics of Tourism Destinations (4th ed.), Routledge.
成績評価の方法と基準Grading criteria
・ [定期試験点(90％)＋平常点(10％)＝総合点(100％)] の評点配分で成績が決定されます。
・単位認定には規定数以上の出席が必要です。
・公式行事の参加や疾病などによるやむを得ない欠席は、原則として出席扱いとします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
・受講生による講義アンケートの結果は、講義内容を改善するための参考資料とします。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
・特別な指定はありません。
その他の重要事項Others
・出席確認を行いますので注意してください。
・テキストは購入し、参考文献の購入は、必要性に応じて判断してください。
オフィス・アワー
・講義終了後、または、相談により個別の日程を設定。
関連科目
・春学期のリベラルアーツ科目『経済学LA』(担当：中平) 、また、リベラルアーツ科目、あるいは各学部で開講されている科目で、経済学、統計学に関わるもの。