文学部Faculty of Letters
HIS100BE(史学 / History 100)西洋史序説Outline of Western History
志内 一興Kazuoki SHIUCHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | A3215 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木1/Thu.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市Y‐Y404 |
配当年次Grade | 1 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | 2~4 |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 史学科 |
他学科公開科目 | ○ |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
Course outline:
This course introduces students to the general historical outline of the Mediterranean and European worlds from the classical times through the early modern period.
Learning Objectives:
The goal of this course is to get basic knowledges about the history of European world. I hope the students of this class will use these knowledges to widen their own interests and to challenge themselves to various subjects and specialties.
Learning activities outside the classroom:
Before and after each class, students are expected to spend two hours to understand the course contens.
Grading Policy:
Overall grade will be decided based on the following:
Short reports/Quiz/in class contribution: 60%
Term-end examination or Report: 40%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
地中海・ヨーロッパ世界の歴史を、古代世界から近世まで概説的に取り扱っていきます。大学に入学し、様々な授業を履修して学習を進める際の下敷きとなるような、ヨーロッパ史に関する基礎的知識の習得を目指します。
高校までの「世界史」の授業において、ヨーロッパ史の理解が不十分であったり、あるいは今ひとつ興味が持てないと感じていた学生をおもな対象としながら授業を展開します。歴史の基本的な部分をふまえてもらったうえで、さらに深い内容へと踏み込んでいきます。そしてそれはどんな意味を持つのか、それをどう理解すればよいか、他の歴史事象とどう関わっているか、さらには「いま」とどう関連しているかを問いかけながら、教室で受講生の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
受講生がこの授業をつうじて興味・関心の幅をひろげ、大学で色々な勉強を主体的に進めていけるようになることを希望しています。
到達目標Goal
歴史の事象に関する知識を単なる断片的な知識(年号や人名の羅列)とすることなく、それぞれの相互のつながりや意味を、受講生がしっかり理解できるようになることを目標とします。そのために授業では、俯瞰的な視野からの説明を加え、地中海・ヨーロッパ世界の歴史を受講生各位が体系的に理解できるようになることを目指します。
また、歴史学で使われる様々な基本的概念や用語、研究の潮流などについても、授業の流れの中で随時説明を加えることで、受講生が今後、歴史学の議論に参加できるようになる手助けをするつもりです。
最終的には、過去のヨーロッパの歴史についての知識を「いま」のヨーロッパとつなげる大局的な視野が、受講生のそれぞれに備わることを目標とします。今後、受講生各自が社会に出て、さらには世界で活躍する時に、その大局的な視野を役立ててくれることを期待しています。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
各回ごとに時代とテーマを設定して講義を進めていきます。また随時、それまで扱ってきた、あるいはこれから扱う時代の流れを大づかみで提示する回を設定し、扱われた内容が相互に有機的に結びつくように、講義を展開する予定です。
毎回、出席確認を兼ねたリアクションペーパーや授業内小レポートの提出、ないし簡単な小テストへの解答を求める予定です。提出には学習支援システムを活用します。
授業の初めに、前回の授業で提出されたリアクションペーパーや小レポートからいくつかを紹介し、少しでも双方向の授業となるよう努めるつもりです。それに応じ、授業内容が前後したり、変更されたりすることがあります。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:イントロダクション
なぜ歴史を学ぶのか?
第2回[対面/face to face]:文字の歴史を通じた、各地の文化交流
オリエント文明から、地中海文明へ
第3回[対面/face to face]:ギリシア人の世界
「民主政」の概念と「オリエンタリズム」
第4回[対面/face to face]:ローマ国家の興隆
ローマ興隆の原因論と、その近代世界への影響:「三権分立」の歴史的背景を知る
第5回[対面/face to face]:ローマの平和と、古代地中海文化圏の形成
ローマの「平和」の実相:平和とは何か?
第6回[対面/face to face]:古代から中世へ
ヨーロッパ史の時代区分と、「ピレンヌ・テーゼ」「アナール学派」
第7回[対面/face to face]:ビザンツ文明圏の成立
「ギリシア正教」を核とするもう一つのヨーロッパを知る
第8回[対面/face to face]:「ヨーロッパ」の誕生
「カールの戴冠」の歴史的意義と、「ヨーロッパ」という概念を理解する
第9回[対面/face to face]:フランス・ドイツ国家の誕生と発展
中世盛期のヨーロッパ世界を理解する
第10回[対面/face to face]:文明の衝突?:中世シチリア王国と「12世紀ルネサンス」
文明の共存の可能性を歴史のなかに見る
第11回[対面/face to face]:オスマン帝国とヨーロッパ
ヨーロッパとは何か、を外からの視線で理解する
第12回[対面/face to face]:ロシア世界の展開
ヨーロッパとロシアの関係を考える
第13回[対面/face to face]:16世紀:ハプスブルクの時代
中世から、近世・近代への転換
第14回[対面/face to face]:授業の総括
授業内容を振り返って
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
高等学校で使用した世界史教科書を用意し、あるいは世界史の参考書を手元に置き、授業前、および授業後に関係箇所を読むことで、記述内容に関する意味理解の深化に努めて下さい。
また効果的に授業を受講するため、理解できなかった内容に関し、積極的に質問する、あるいは毎回紹介する参考文献を自ら手に取るなど、主体的に授業に参加してくれることを希望します。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは特に指定しません。
参考書References
準教科書として、以下を挙げます。大学で歴史を学ぶにあたり、また本授業の内容をより深く理解するためにも、是非手にとって読んでください。
東京大学教養学部歴史学部会編『歴史学の思考法』岩波書店、2020年。
参考書としては以下を挙げます(いずれもミネルヴァ書房)。
金澤周作監修『論点・西洋史学』2020年。
長谷川岳男編著『はじめて学ぶ 西洋古代史』2022年。
その他、参考文献授業のなかで随時指示します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
リアクションペーパーの内容や授業内小レポートの評価、随時実施する小テストの点数(60%)、および学期末の筆記試験ないしレポート(40%)によって総合的に評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
高校での世界史学習が不十分な学生に、十分配慮した授業を展開したい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
資料配付や課題提出・授業後の確認小テストに学習支援システムを使用する予定ですので、パソコンの持参を推奨します。
その他の重要事項Others
授業内容についての質問、あるいは履修・出席について等の相談がある場合は、shiuchi@rku.ac.jp までメールをください。
授業の進行は、受講生の理解度や関心に応じ多少前後し、シラバス通りとならないことがあります。