通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling)
LIT100TC（文学 / Literature 100）日本文芸研究特講・中古（札幌市スクーリング）Special Study of Japanese Literary Arts(Early Medieval)
加藤 昌嘉
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling) |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | 82002 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 担当教員（自由記述）Instructor name | 加藤 昌嘉 |
| 科目種別Class Type | スクーリング |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 札幌市 |
| 期間Period | 終日 |
| 定員Capacity | |
| 予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
| 受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
【Course outline】
This course will focus on stories, diaries, and poetry collections from the Heian to the Kamakura period, examining their formation and expressions. At the same time, we will examine the unsolved mysteries that are still under discussion.
【Learning Objectives】
The following two goals are set
1, To understand the formation, composition, expression, etc. of each work.
2, To consider what problems exist in each work.
【Learning activities outside of classroom】
Read in advance how each work is explained in the texts listed below.
The standard preparation and review time for this class is 2 hours each.
【Grading Criteria /Policy】
Final exam score, 67%.
Comment paper (a form to write down your questions and ideas) for each session, 33%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
◆テーマは、《古典文学の争点、未解決問題》です。
◆中古（平安時代）～中世（鎌倉時代）の物語・日記・歌集を取り上げ、その成立や表現などを考察します。と同時に、各作品について、今も議論が続いている未解決問題＝謎を、検討します。
◆なお、現代の作家による、古典の翻訳・翻案も、紹介します。
到達目標Goal
◆以下の２点を目標とします。
１，各作品の成立・構成・表現などを知る。
２，各作品にどのような問題点があるのか考える。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「法律学科：DP3,DP5」「日本文学科：DP1,DP2」「史学科：DP1」「地理学科：DP1,DP2,DP3」「経済学科：DP4,DP5」「商業学科：自由な発想と柔軟な判断ができる能力」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
◆講義形式。毎回、プリントを配布します。
◆毎回、コメントペーパーを提出してもらいます。受講者の質問・意見は、授業内で紹介します。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1講[対面/face to face]：古典文学の争点
どこに再検討の余地があるのか？
第2講[対面/face to face]：『竹取物語』
複数種類のストーリー
第3講[対面/face to face]：『伊勢物語』
在原業平の和歌？
第4講[対面/face to face]：『源氏物語』①
成立と作者の謎
第5講[対面/face to face]：『源氏物語』②
ストーリー展開の技法
第6講[対面/face to face]：『枕草子』
誰のために？何のために？
第7講[対面/face to face]：『蜻蛉日記』『更級日記』
日記？自伝？物語？
第8講[対面/face to face]：『古今和歌集』
アンソロジーの手腕
第9講[対面/face to face]：『新古今和歌集』
前衛的言語芸術
第10講[対面/face to face]：『百人一首』『百人秀歌』
本当にこれらは名歌か？
第11講[対面/face to face]：『日本霊異記』『今昔物語集』
説話集の構成、表現
第12講[対面/face to face]：最終試験とまとめ
理解度テスト、総括
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
◆後掲の【テキスト（教科書）】で、上代・中古・中世の各作品がどのように解説されているのか、あらかじめ読んでおくこと。ただし、鵜呑みにしないように。
◆後掲の【参考書】のうち、興味が惹かれた物を、図書館や書店で手に取って、パラパラと読んでみてください。
◆本授業の準備・復習時間は、各２時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
◎足立直子ほか監修『プレミアムカラー国語便覧』（数研出版、2017年、本体価格900円）
↑この国語便覧は高校生用の副読本ですが、作品解説のほか、歴史や文化を知るための良いハンドブックです。そこに書かれている事のうち、どこが再検討され更新されたのか、考察します。
参考書References
▼以下は、古典文学の論争点・未解決問題を取り上げた本です。
◎松田浩ほか編『古典文学の常識を疑う』（勉誠出版）
◎松田浩ほか編『古典文学の常識を疑うII』（勉誠出版）
▼以下は、『源氏物語』『枕草子』などの原文・現代語訳を収めた注釈書シリーズです。
◎新潮日本古典集成（新潮社）、新編日本古典文学全集（小学館）、新日本古典文学大系（岩波書店）、講談社学術文庫（講談社）、角川ソフィア文庫（角川学芸出版）、岩波文庫（岩波書店）、笠間文庫（笠間書院）。
▼以下の全集には、現代の作家（伊藤比呂美、町田康、古川日出男など）による古典文学の翻訳が収められています。
◎池澤夏樹個人編集『日本文学全集』全３０巻（河出書房新社）のうち、０１巻～１２巻。
成績評価の方法と基準Grading criteria
◆最終試験の出来、６７％。
◆各回のコメントペーパー（疑問やアイディアを書いて提出する用紙）、３３％。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
◆中古～中世の古典文学を主な考察対象にしますが、近現代の文学・芸術や、海外の文学・思想も、積極的に取り上げます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
なし。
その他の重要事項Others
もし万一、今回のスクーリングが「オンライン授業」に変更された場合は、ＺＯＯＭを利用し、リアルタイムで遠隔授業を実施します。