人文科学研究科Graduate School of Humanities
HUG500B7（人文地理学 / Human geography 500）地図の文化誌ⅡA Cultural Study of Maps II
米家 志乃布
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | X1151 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 木4/Thu.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 国際日本学インスティテュート(修士課程)-関連科目 |
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Outline (in English)
（Course outline） This course deals with mapping historical sites and studying historical geography of Edo Tokyo.
（Learning Objectives） The goals of this course is to enable students to understand Edo-Tokyo historically and spatially, and to be able to think and discuss its historical and regional characteristics.
（Learning activities outside of classroom） Your study time will be more than four hours for a class.
（Grading Criteria /Policy） Grading will be decided based on lab reports(
50%), and the quality of the students experimental performance in the lab(50%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
江戸東京を学び、江戸東京アトラスを作成しよう！～東京の史蹟/史跡マップから古代～近代の江戸東京の地域史を考える（２）
到達目標Goal
様々な史料を読み、データを収集し、自ら地図作成（マッピング）することから、江戸東京を歴史的・空間的に把握し、その時代性・地域性を自分の頭で考え、論じることができるようになることを目標とします。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
大学の方針により、本年は対面授業を基本としますが、受講生と相談しながら進めます。Googleドライブ上で作業をし、紙の配布・紙での作業は極力控えます。Googleドライブで作業したデータは教員がチェックをしてコメントします。オンラインの方が学習効率が上がる場合は、オンライン授業（Zoom）も取り入れます。
毎年10月頃に法政大学江戸東京研究センターの研究発表会に参加を予定しています。受講者同士、お互いに協力して、成果をまとめていただきます。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]：ガイダンス
授業内容の説明、データの管理と注意事項、研究発表の方法、履修者・出席者の確認。
第2回[対面/face to face]：研究発表会の準備①
春学期授業Ⅰの内容を振り返り、さらにどの点に課題があるのか、議論する。
第3回[対面/face to face]：研究発表会の準備②
補足の資料を収集し、分析をする
第4回[対面/face to face]：研究発表会の準備③
研究発表できそうな論点を整理する
第5回[対面/face to face]：研究発表会の準備④
研究発表の内容を決定する
第6回[対面/face to face]：研究発表会の準備⑤
研究発表用のパワーポイントを共同して作成する
第7回[対面/face to face]：研究発表会のリハーサル
研究発表会にむけてリハーサルをして、発表内容をブラッシュアップする
第8回[オンライン/online]：研究発表会の振り返り
今後の課題を議論する
第9回[オンライン/online]：地図のブラッシュアップ作業にむけて
補足データを収集する
第10回[オンライン/online]：地図上にマッピングする①
収集したデータを重ね合わせて、地図にのせる。
第11回[オンライン/online]：地図上にマッピングする②
収集したデータを地図上に表現して考察する。
第12回[オンライン/online]：地図上にマッピングする③
各要素の分布の意味を分析する。
第13回[オンライン/online]：地図上にマッピングする④
分布を考察し、江戸東京の地域的特徴を考察する。
第14回[対面/face to face]：まとめ
地図から見える江戸東京の歴史地理的特性を考察し、まとめる。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
江戸東京の地形や水系、交通網や土地開発を把握するために、各自でフィールドにでて、実際に歩いてみることをおすすめします。
テキスト（教科書）Textbooks
分析史料は主に東京都『東京都史蹟名勝天然記念物‐旧市域内』（1943）を使います。その他、戸川残花『江戸史蹟』（1912）・同『東京史蹟写真帖』（1914）、東京府『東京府史蹟』も使います。すべて国会図書館デジタルコレクションを利用します。Googleドライブに配布します。
参考書References
Googleドライブに適宜、関連文献を紹介します。
参考文献：米家志乃布（2021）：「戦前期東京都における史蹟の分布とその特徴‐『東京都史蹟名勝天然記念物旧市域内』（1943）の分析」『法政大学地理学会70周年記念論文集』法政大学地理学会70周年記念事業
齋藤智志（2015）：『近代日本の史蹟保存事業とアカデミズム』法政大学出版局
岩淵令治(2009 ):「『江戸史蹟』の誕生‐旧幕臣戸川残花の軌跡から‐」（久留島浩ほか『文人世界の光芒と古都奈良』思文閣出版）
成績評価の方法と基準Grading criteria
「配分（%）」：参加50％、発表・作業50 %
「評価基準」：平常点
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
実際に東京を歩いてみたいという意見もいただきました。秋～冬は気候も温暖で歩きやすいので、ぜひ外にでてみたいと思います。史料からデータを収集して地図を作成する作業、それに基づいて議論し発表することは、とても面白い！と受講生の皆さんから感想をいただきました。江戸東京の歴史と地理に詳しくなります。地理学専攻以外の大学院生も大歓迎です。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
地図上の位置を探すためにGoogleマップが必要です。スマートフォンやPC、iPadなどの機器類を持参してください。
その他の重要事項Others
春学期・秋学期を通して作業を行います。年間の履修を推奨いたします。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞歴史地理学 地図史研究
＜研究テーマ＞日本北方の歴史地理学 日本・ロシアの地図史研究 江戸東京の名所研究
＜主要研究業績＞
『近世蝦夷地の地域情報‐日本北方地図史再考』法政大学出版局
「人びとにとっての近世日本のかたち」（田中優子編『日本人は日本をどうみてきたか』、笠間書院、2015年）
「近世日本図の北辺・『蝦夷地』表象」『文学』、2015年「近代の名所図会にみる江戸イメージ」『法政地理』51号、2020年予定など