人文科学研究科Graduate School of Humanities
CUM500B4（文化財科学・博物館学 / Cultural assets study and museology 500）記録史料学研究ⅠArchive Materials I
小宮山 敏和
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | X1142 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 木6/Thu.6 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 国際日本学インスティテュート(修士課程)-関連科目 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course deals with the basic concepts and principles of premodern Japanese archives. It also enhances the development of student's skill in decipherment of cursive-style writing.
The goals of this course are to understand the premodern organizational structure of shogunate and the imperial court, villages and towns.In addition, we will explore the characteristics of record management systems for pre-modern organizations.
Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content.
Final grade will be calculated according to the following process report (50%) and in-class contribution(50%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
前近代の記録史料(古文書・古記録)についての理解を深めるため、アーカイブズ学等の理論と方法について学ぶ。
到達目標Goal
前近代の幕府や朝廷等の政治組織、村・町・寺社等の組織構造をまず理解することが求められる。その上で、前近代の組織にとって、記録を作成し残すことの意味や記録管理システム等の特質を探求するとともに、アーカイブズ学と前近代の記録史料の関係等について理解を深める。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義と演習形式で授業を進める。各テーマに沿って講義を行うが、参加者が順番に関連論文について報告し討論を行うことも重視する。よって、参加人数等によっては講義内容の組み替え等を行う場合がある。担当論文、順番等については参加者の人数や属性を考慮しガイダンスの際に決定するが、その後も調整等行う。課題や発表に対するフィードバックは基本的に授業内で行う。Zoomを用いたオンライン授業を想定しているが、状況により対面授業等に変更する可能性もある。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]：ガイダンス
目的 計画 報告者の調整 etc
第2回[オンライン/online]：記録史料とアーカイブズ学
古文書学、記録史料学、アーカイブズ学などの整理、日本の前近代文書の特徴等
第3回[オンライン/online]：前近代の組織とアーカイブズ
前近代の組織の構造や特質等
第4回[オンライン/online]：記録史料の特性(1)
中世の武家における記録・文書の管理
第5回[オンライン/online]：記録史料の特性(2)
江戸幕府における記録・文書の管理 Ⅰ
第6回[オンライン/online]：記録史料の特性(3)
江戸幕府における記録・文書の管理 Ⅱ
第7回[オンライン/online]：記録史料の特性(4)
藩における記録・文書の管理
第8回[オンライン/online]：記録史料の特性(5)
中世の朝廷・公家における記録・文書の管理
第9回[オンライン/online]：記録史料の特性(6)
朝廷における記録・文書の管理
第10回[オンライン/online]：記録史料の特性(7)
公家における記録・文書の管理
第11回[オンライン/online]：記録史料の特性(8)
村方における記録・文書の管理
第12回[オンライン/online]：記録史料の特性(9)
町方における記録・文書の管理
第13回[オンライン/online]：記録史料の特性(10)
寺社その他における記録・文書の管理
第14回[オンライン/online]：まとめ
ふり返りと総括討論
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。報告担当者は報告準備を行う。報告担当者以外も報告対象となる論文を精読して不明な点などをまとめておく。
安藤正人『記録史料学と現代――アーカイブズの科学をめざして―』(吉川弘文館,1998年)は共通の認識を得るための貴重な成果であるので、これをあらかじめ読んでおくこと。
テキスト（教科書）Textbooks
特定のテキストは使用しない。
参考書References
安藤正人『記録史料学と現代』(吉川弘文館)
日本歴史学会編『概説古文書学』近世編(吉川弘文館)
国文学研究資料館編『アーカイブズの科学』（柏書房）。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点50％／研究発表50％
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし（本年度授業担当者変更のため）
その他の重要事項Others
本授業担当者は認証アーキビストとしてアーカイブズ機関での実務経験を有しており、アーカイブズ機関における資料の整理や活用に一定の実践経験をもつ。このことを活かして、アーカイブズ機関の観点からの情報も織り交ぜながら授業を展開する。
担当教員の専門分野等
〈専門領域〉日本近世史、アーカイブズ学
〈研究テーマ〉幕藩関係論、幕府制度論等
〈研究業績〉『譜代大名の創出と幕藩体制』（吉川弘文館、2015年）、「江戸幕府の行政運用における申合の機能」(幕藩研究会編『論集 近世国家と幕府・藩』、岩田書院、 2019年)「農林水産省の文書管理と移管文書の特徴」(『北の丸』44号、2012年)等