人文科学研究科Graduate School of Humanities
HIS500B7（史学 / History 500）日本の近代と国際社会ⅠModern Japan and International Society I
内藤 一成
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | X1134 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 月2/Mon.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 国際日本学インスティテュート(修士課程)-関連科目 |
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Outline (in English)
（Course outline）
This course examines the modern era of Japan, focusing on political history. I will explain while paying attention to the personalities and historical roles of the three emperors, namely Emperor Meiji(1852-1912), Emperor Taisho(1879-1926), and Emperor Showa(1901-1989). A particular emphasis in this course is a correct and historical understanding of modern Japanese history and the constitutional monarchy.
（Learning Objectives）
By the end of the course, students should be able to do the followings:
－A.Historical understanding of modern Japan and constitutional monarchy.
－B.Rethinking history while paying attention to both institutions and humans.
－C.Get clues to think about the continuity of history.
（Learning activities outside of classroom）
Students should read the materials distributed in advance.Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content.
（Grading Criteria /Policy）
Your overall grade in the class will be decided based on the following
Term-end examination: 60%, in class contribution: 40%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
日本近代史を、政治史を中心に天皇の観点から読み解く。その際、明治・大正・昭和、三代の天皇についての人間像や歴史的な役割を重視する。近年、天皇個人に関する歴史的解明が進んだことから、君主制の各国比較など議論が活発である。授業を通じて、実証研究の蓄積が学問領域に新たな地平を開くことを明らかにしていく。
到達目標Goal
①日本近代史と立憲君主制について歴史的に理解する。②制度と人間、双方に注目しながら歴史を再考する。③歴史の連続性について考える手がかりを得る。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義形式とし、板書とパワーポイントを併用させる。適宜史料のコピー等を配布し、史料を音読したり、内容を検討することもある。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：イントロダクション
講義に関する全体の説明、注意点など
第2回[対面/face to face]：近世の朝廷と幕府
近世の天皇・朝廷と幕府について最新の研究動向をもとに論じる
第3回[対面/face to face]：明治天皇1 明治維新と天皇
幕末維新の政治を孝明天皇・明治天皇の観点から再考する
第4回[対面/face to face]：明治天皇2 天皇と日本の近代化
明治日本の近代化について天皇の観点から見直す
第5回[対面/face to face]：明治天皇3 天皇と立憲政治
憲法制定と立憲政治の歩みを天皇の観点から見直す
第6回[対面/face to face]：明治天皇4 天皇と戦争
西南戦争・日清戦争・日露戦争、明治国家が経験した大きな戦争を天皇との関わりから論じる
第7回[対面/face to face]：明治天皇5 天皇のまなざしと支配
近代天皇の支配原理とは何か。「臨・覧・聴」という天皇の行為から読み解く
第8回[対面/face to face]：大正天皇1 大帝の相続者
明治の終焉と大正新政、大日本帝国はいかに引き継がれたのかを大正天皇の観点から見直す
第9回[対面/face to face]：大正天皇2 デモクラシーと天皇（１）
第一次大戦後の世界的なデモクラシーの潮流のなか、日本の政党政治はいかに成立したのか。天皇の観点から見直す
第10回[対面/face to face]：昭和天皇1 デモクラシーと天皇（２）
昭和初期、政党政治と天皇はどう向き合ったのかをみていく
第11回[対面/face to face]：昭和天皇2 デモクラシーと天皇（３）
政党政治の危機と終焉に、天皇はどう向き合ったのかをみていく
第12回[対面/face to face]：昭和天皇3 天皇と軍事
昭和期の軍部の台頭に、天皇はどう向き合ったのかをみていく
第13回[対面/face to face]：昭和天皇4 昭和の大戦と天皇
天皇は対米開戦をいかにして受け入れ、終戦を決断したのか、最新の研究動向をもとにみていく
第14回[対面/face to face]：まとめ 総括と質疑応答
講義全体のまとめ、質疑応答
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前に配布する資料には必ず目を通しておく。授業後には内容をよく確認し、指示のあった文献や資料に目を通しておく。平素より参考文献を読んでおくことが望ましい。本授業の準備・復習時間は、各２時間を標準とする。
テキスト（教科書）Textbooks
刊本のテキストは用いない。参照が必要な文献等がある場合には、講義の際、指示する。
参考書References
『明治天皇紀』全13巻、『大正天皇実録 補訂版』第1～6巻、『昭和天皇実録』全19巻、伊藤之雄『明治天皇』（ミネルヴァ書房）、同『昭和天皇伝』（文芸春秋）、古川隆久『大正天皇』（吉川弘文館）、同『昭和天皇』（中公新書）、『天皇の歴史』全10巻（講談社学術文庫）、吉田孝『歴史のなかの天皇』（岩波新書）
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点（40％）、期末試験（60％）をもとに総合的に評価する。期末試験はノート持ち込み可。なお、特別の事情がなく、授業への参加度が不良と判断された場合、あるいは期末試験を受けない場合には不合格の評価とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
現時点ではないが、クエスチョンタイムに相当する時間を適宜設けるなどして、授業理解が得られるよう努める。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
学習支援システムが利用可能なIT機器
その他の重要事項Others
・「日本近代史料学」（秋学期・学部合同科目・大学院科目「日本近代史研究」Ⅱ）との継続履修を推奨する。
・学部合同科目（「日本近代史」）である。
・やむを得ない事情により授業を欠席する場合（介護体験実習、教育実習など）には、その事情を証明する文書を提出すること。新型コロナウイルス感染防止策として教室での対面授業を行わない場合には、授業内容を変更することがある。
・授業に関連する連絡は、学習支援システムの「お知らせ」サイトや、「授業内掲示板」サイトを利用して行うので、見落とさないようにすること。
・担当教員への直接連絡にはメールを利用すること。担当教員のメールアドレスは、学習支援システムに掲示する。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
日本近現代史
＜研究テーマ＞
近現代の政治と文化
＜主要研究業績＞
『貴族院と立憲政治』（思文閣出版）、『貴族院』（同成社）、『華族令嬢たちの大正・昭和』（吉川弘文館）、『三条実美』（中公新書）、『新編旧話会速記』（芙蓉書房出版）、『四條男爵家関係文書』（同成社）、『田健治郎日記』第3・7巻（芙蓉書房出版）、『河井弥八日記〈戦後篇〉』全5巻（信山社出版）