人文科学研究科Graduate School of Humanities
HIS600B7（史学 / History 600）東北アジアの文化伝播Ⅲ－１Cultural Diffusion in Northeast Asia III-1
小倉 淳一
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | X1117 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 月6/Mon.6 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 国際日本学インスティテュート(修士課程)-関連科目 |
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Outline (in English)
The aim of this course is to acquire the ability to write a master's thesis by students doing research presentations on Japanese archeology.
Students will understand the academic standards of a master's thesis and cultivate their competence.
The standard preparation and review time by students is 2 hours each.
The final grade will be calculated based on the following factors: normal score (20%), results of the research presentation (30%), participation in the discussion (20%), and the final report (30%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
日本考古学分野においてより専門的な論文を執筆する能力を身につけることを目標とする。実践的な研究発表を行い、なおかつ専門的な論文の内容について理解し検討することがテーマとなる。
考古学研究を実践的に行うことで、受講者の目指す論文の作成につながる視点と方法を涵養する。
到達目標Goal
受講者の実践研究の発表の機会を通じて、修士論文の水準を理解するとともに、その執筆のために十分な方法上の実力が備わる。
先行研究を実践的に検討することで、研究方法や成果の提示方法を習得する。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
考古学資料を用いた実践研究の成果を受講者各々が発表し、内容について検討する。受講者は研究論文の体裁と形式をふまえたうえで、具体的な考古学資料を提示するとともに考古学の方法にもとづいて発表内容を作成する。実際の発表においてはレジュメをまとめ、研究の詳細を報告するものとする。次いで全員での討論に移り、発表者の研究目的と問題の所在がいかなるところにあり、設定された問題が適切であるかどうかを検討し、さらに取り扱う資料群の全体が議論にふさわしいものであるのか、提示された方法が適切であるか、考察および結論が正しいか等についても検討する。
また、本授業では各自の研究に関連する課題論文の講読も合わせて行うこととする。受講者は研究論文を読解してレジュメをまとめ、報告する。論文の主題、研究史、展開、資料操作、考察、結論などについて批判的かつ建設的な議論を展開することとする。
これらの後に、自らの論文の構想発表指導を行う。
上記のように各回を演習形式で行うので、発表者の扱う主題や内容については事前に予告するとともに受講者全員の予習を求め、活発な議論の展開を望む。扱う資料は考古学資料であり、各自が資料に語らせるための準備を充分に行うことを期待する。
授業形式は対面授業を基本とする。
レポート等のフィードバックについては授業内に行うかオフィス・アワー（月曜5限）で対応する。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：授業概要
概要紹介・授業計画の提示
第2回[対面/face to face]：研究実践発表（１）
受講者による実践研究の発表と討議（１）
第3回[対面/face to face]：研究実践発表（２）
受講者による実践研究の発表と討議（２）
第4回[対面/face to face]：研究実践発表（３）
受講者による実践研究の発表と討議（３）
第5回[対面/face to face]：研究実践発表（４）
受講者による実践研究の発表と討議（４）
第6回[対面/face to face]：論文講読発表（１）
受講者による論文講読の成果発表と討議（１）
第7回[対面/face to face]：論文講読発表（２）
受講者による論文講読の成果発表と討議（２）
第8回[対面/face to face]：論文講読発表（３）
受講者による論文講読の成果発表と討議（３）
第9回[対面/face to face]：論文講読発表（４）
受講者による論文講読の成果発表と討議（４）
第10回[対面/face to face]：論文構想発表（１）
受講者による論文構想の発表と討議（１）
第11回[対面/face to face]：論文構想発表（２）
受講者による論文構想の発表と討議（２）
第12回[対面/face to face]：論文構想発表（３）
受講者による論文構想の発表と討議（３）
第13回[対面/face to face]：論文構想発表（４）
受講者による論文構想の発表と討議（４）
第14回[対面/face to face]：成果提出と講評
期末レポートの提出と授業の総括
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
第1回 自己の学習計画の立案
第2回〜第5回 発表者は発表資料の作成と発表準備、他の受講者は関連分野の事前学習
第6回〜第9回 発表者は発表資料の作成と発表準備、他の受講者は指定文献の精読と関連分野の事前学習
第10回〜第13回 発表者は発表資料の作成と発表準備、他の受講者は関連分野の事前学習
第14回 成果リポートの執筆・作成
テキスト（教科書）Textbooks
発表形式の授業のため、特に指定しない。
参考書References
コリン・レンフルー，ポール・バーン／池田裕ほか訳（2007）『考古学 理論・方法・実践』東洋書林
ブルース・G・トリッガー／下垣仁志訳（2015）『考古学的思考の歴史』同成社
その他、授業内で適宜指示する。関連文献を渉猟する能力は必須である。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業への積極的な貢献20％（平常点）
個別発表の水準30％（発表資料の完成度、発表態度、個別研究の完成度、文献要約の精度、問題点の指摘、総合的な理解・考察の程度）
討論の成果20％（指摘した問題点や読解にもとづく議論の展開、新たな視点・論点の提示、議論全体の総括）
期末リポート（成果報告）30％（問題設定の妥当性、研究史の扱い、資料解釈と関連資料の適切な位置づけ、考察の水準、学術文献としての完成度）
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
前年度実績なし（本科目では授業改善アンケートを実施しなかった）。
その他の重要事項Others
※受講人数や到達度によっては授業内容を変更することもあるので注意すること。
※担当者は博物館学芸員としての実務経験を有しており、授業では物質資料からの情報の引き出し方、それをもとにした研究の方法についても実践的に解説・指導する。
担当教員の専門分野等
〈専門領域〉
日本考古学
〈研究テーマ〉
東日本弥生文化の研究
〈主要研究業績〉
「小シーボルトと日本考古学の黎明期」『小シーボルトと日本の考古・民族学の黎明』（同成社 2011年）
「印旛沼周辺地域の宮ノ台式土器出土遺跡の変遷—壺形土器を中心として—」『法政考古学』第40集記念論文集（法政考古学会 2014年）
「関東地方における弥生時代の溝」『論集 環濠集落の諸問題2015』（環濠（壕）論集刊行会 2015年）
「弥生時代中期の南関東地方における環濠の造営時期」『法政考古学』第43集（法政考古学会 2017年）
「早渕川流域における弥生時代中期環濠集落の形成時期─権田原遺跡の検討を中心として─」『法政考古学』第45集（法政考古学会 2019年）
「東日本の環濠集落からみた午王山遺跡」『埼玉県和光市 午王山遺跡総括報告書』（和光市教育委員会 2019年）