人文科学研究科Graduate School of Humanities
HIS500B7（史学 / History 500）東北アジアの文化伝播Ⅱ－１Cultural Diffusion in Northeast Asia II-1
小倉 淳一
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | X1115 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 木4/Thu.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 国際日本学インスティテュート(修士課程)-関連科目 |
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Outline (in English)
The aim of this course is to provide the students with knowledge on the theory of studies and the methods of archaeology.
Students will be able to examine and explain archaeological materials from multiple perspectives. Students will be able to write papers based on archaeological materials to the required standard.
The standard preparation and review time by students is 2 hours each.
The final grade will be calculated based on the following factors: normal score (20%), results of the research presentation (30%), participation in the discussion (20%), and the final report (30%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
考古学資料を扱って研究を行うための理論と方法について実践的に学び身につけることを目標とする。実物資料から情報を引き出すこと、その情報から考古学的知見をいかに引き出すかがテーマとなる。
到達目標Goal
物質文化に表象される人間集団を検討する際に、多面的な見方によって説明できるようになる。
実際の遺跡から出土した資料から必要な情報を引き出し、論文ならびに発掘調査報告書に必要な水準で記録することができるようになる。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
近年における考古学資料の増加と検討の進行によって、原始・古代の全体像は大きく変わりつつある。物質文化によって復原される当時の社会を認識するためには、資料に対する見方や検討方法を一層整備することが求められる。また、研究論文を作成するためには、資料を表現する技術を高める必要がある。本講義では考古学資料から情報を引き出すための方法論について、資料調査（整理・修復）・講読と発表を通じて実践・検討する。各テーマにおける受講者の実習・発表・討論を基礎とする。
１）考古学資料の整理・修復等の方法に関する実践・検討
２）考古学の方法論に関する論文・書籍の講読
授業形式は対面授業を基本とする。
レポート等のフィードバックについては授業内に行うかオフィス・アワー（月曜5限）で対応する。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：授業概要
概要紹介・授業計画の提示
第2回[対面/face to face]：実習資料の概要把握
対象資料の選定と資料整理に関わる予備調査
第3回[対面/face to face]：資料整理の実践（１）
土器の拓本
第4回[対面/face to face]：資料整理の実践（２）
土器の断面実測
第5回[対面/face to face]：資料整理の実践（３）
写真撮影
第6回[対面/face to face]：資料整理の実践（４）
事実記載
第7回[対面/face to face]：考古学方法論に関する文献講読（１）
『考古学の方法』（第１章）講読（１）
第8回[対面/face to face]：考古学方法論に関する文献講読（２）
『考古学の方法』（第１章）講読（２）
第9回[対面/face to face]：考古学方法論に関する文献講読（３）
『考古学の方法』（第２章）講読（１）
第10回[対面/face to face]：考古学方法論に関する文献講読（４）
『考古学の方法』（第２章）講読（２）
第11回[対面/face to face]：考古学方法論に関する文献講読（５）
『考古学の方法』（第３章）講読（１）
第12回[対面/face to face]：考古学方法論に関する文献講読（６）
『考古学の方法』（第３章）講読（２）
第13回[対面/face to face]：考古学資料の見学
博物館等での考古学資料の見学と解説
第14回[対面/face to face]：成果（レポート）提出と講評
実習成果レポートの提出、授業の総括
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
第1回 自己の実習計画の立案
第2回 選定した考古学資料に関する学習と整理方針のまとめ
第3回〜第6回 実習内容の復習 用具・用材の特性の理解
第7回〜第12回 テキスト指定箇所の精読と発表資料の作成
第13回 見学対象資料についての事前学習
第14回 成果リポートの執筆・作成
テキスト（教科書）Textbooks
V.G.チャイルド／近藤義郎訳（1981）『考古学の方法』河出書房新社
参考書References
コリン・レンフルー，ポール・バーン／池田裕ほか訳（2007）『考古学 理論・方法・実践』東洋書林
ブルース・G・トリッガー／下垣仁志訳（2015）『考古学的思考の歴史』同成社
その他、授業内で適宜指示する。関連文献を渉猟する能力も求める。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業への積極的な貢献20％（実習・講読への積極的な参加・平常点）
個別発表の水準30％（発表資料の完成度、発表態度、文献要約の精度、問題点の指摘、総合的な理解）
討論の成果20％（指摘した問題点や読解にもとづく議論の展開、新たな視点・論点の提示、議論全体の総括）
期末リポート（成果報告）30％（資料整理技術の精度、資料解釈と関連資料の適切な位置づけ、報告文の完成度）
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
前年度実績なし（本科目では授業改善アンケートを実施しなかった）。
その他の重要事項Others
※受講人数や到達度によっては授業内容を変更することもあるので注意すること。
※担当者は博物館学芸員としての実務経験を有しており、授業では物質資料からの情報の引き出し方、それをもとにした研究の方法についても検討・解説する。
担当教員の専門分野等
〈専門領域〉
日本考古学
〈研究テーマ〉
東日本弥生文化の研究
〈主要研究業績〉
「小シーボルトと日本考古学の黎明期」『小シーボルトと日本の考古・民族学の黎明』（同成社 2011年）
「印旛沼周辺地域の宮ノ台式土器出土遺跡の変遷—壺形土器を中心として—」『法政考古学』第40集記念論文集（法政考古学会 2014年）
「関東地方における弥生時代の溝」『論集 環濠集落の諸問題2015』（環濠（壕）論集刊行会 2015年）
「弥生時代中期の南関東地方における環濠の造営時期」『法政考古学』第43集（法政考古学会 2017年）
「早渕川流域における弥生時代中期環濠集落の形成時期─権田原遺跡の検討を中心として─」『法政考古学』第45集（法政考古学会 2019年）
「東日本の環濠集落からみた午王山遺跡」『埼玉県和光市 午王山遺跡総括報告書』（和光市教育委員会 2019年）