人文科学研究科Graduate School of Humanities
PSY700B6（心理学 / Psychology 700）心理学特殊研究ⅡSeminar: Advanced Research Methods in Psychology II
藤田 哲也
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | X0548 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 金5/Fri.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 心理学専攻(博士後期課程) |
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Outline (in English)
[Course outline]
The objective of this class is to improve the various abilities necessary for graduate students of Doctoral Course to be able to carry out research. In order to achieve the middle-term goals of each fiscal year established at the beginning of the spring semester, students set small goals for the fall semester and acquire the PDCA cycle on research activities. In order to clarify the relationship between the previous research and the student's own research, students review the preceding research.
[Learning Objectives]
By the end of the course, students should be able to do the following:
a.Students can accurately analyze their own research abilities.
b.Students can reasonably formulate overall goals for the doctoral program, mid-term goals for each year, and small goals for each semester.
c.Students can devise concrete action plans and achievement indicators based on the contents of a and b above.
d.Students actually act based on the contents of a, b, and c above.
e.Students can appropriately position their research in the previous research based on the contents of a, b, c, and d above.
f.Students can properly self-evaluate their achievement in semester units based on the contents of a, b, c, d, and e above.
g.Students can utilize the self-evaluation of f above for the next goal setting.
[Learning activities outside of classroom]
The standard preparation and review time for this class is 2 hours each.
[Grading Criteria /Policy]
The overall grade of the class is determined based on the following.
In-class contribution 40%, review presentation and tasks set by each student 30%, presentation about goal setting 20%, presentation about self-evaluation 10%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
主として博士後期課程の院生が，各自で研究を遂行できるようになるために必要な諸々の力を向上させることが授業の目的である。年度当初（春学期）に立てた各年度の中期目標を達成するために，秋学期の小目標を立て，具体的な研究活動を計画，実行し，成果を自己評価して，次の年度の計画に活かすというPDCAサイクルを体得する。なお，自分の研究領域の先行研究と自分自身の研究の関係性を明確にするために，レビューを行うことを課題に含める。
到達目標Goal
春学期に引き続き，秋学期の授業が終了した時点で，以下の各要素を身につけていることが，授業の具体的な到達目標となる。
a.的確に自分自身の研究能力を現状分析できる。
b.博士後期課程全体の目標，各年度での中期目標，セメスター単位での小目標を合理的に立案できる。
c.上記a，bの内容をふまえて，具体的な行動計画および達成指標を考案できる。
d.上記a，b，cの内容をふまえて，実際に行動する。
e.上記a，b，c，dの内容をふまえて，自分の研究を先行研究の中に適切に位置づけることができる。
f.上記a，b，c，d，eの内容をふまえて，セメスター単位での到達度を適正に自己評価できる。
g.上記fの自己評価を，次の目標設定に活かすことができる。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
春学期の「心理学特殊研究I」において，博士後期課程を通じての自分自身の目標を，複数の観点から立てた。次にその全体目標を達成するための中目標として，当該学年での目標を立てた。春学期の成果をふまえて，新たな小目標として当該学期（セメスター）での目標を立てる。何をどのようにすれば各レベルの目標が達成できるのかを考えること自体が課題である。
発表は4種類の趣旨のものになる。1.現状分析と目標設定，2,目標を達成するために各自が設定した課題，3.自分の研究領域における先行研究の概観（レビュー），4.目標達成度に対する自己評価と今後の改善策。
授業ではそれぞれの発表に対して全員で意見交換をして，自己評価基準の適正化を図る。
各課題に対する評価は，学習支援システムを通じてフィードバックする。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]：イントロダクション
授業の概要および各自課題，レビュー発表の説明
第2回[対面/face to face]：目標設定の発表
学位論文作成に向け，現状分析を踏まえた秋学期の各自の目標
第3回[対面/face to face]：各自課題１－１
秋学期の目標達成に向けて各自が設定した課題に関する発表の１巡目の第１回
第4回[対面/face to face]：各自課題１－２
秋学期の目標達成に向けて各自が設定した課題に関する発表の１巡目の第２回
第5回[対面/face to face]：各自課題１－３
秋学期の目標達成に向けて各自が設定した課題に関する発表の１巡目の第３回
第6回[対面/face to face]：中間振り返り１
秋学期の目標達成に向けて各自が設定した１巡目の課題に関する振り返り
第7回[対面/face to face]：各自課題２－１
秋学期の目標達成に向けて各自が設定した課題に関する発表の２巡目の第１回
第8回[対面/face to face]：各自課題２－２
秋学期の目標達成に向けて各自が設定した課題に関する発表の２巡目の第２回
第9回[対面/face to face]：各自課題２－３
秋学期の目標達成に向けて各自が設定した課題に関する発表の２巡目の第３回
第10回[対面/face to face]：中間振り返り２
秋学期の目標達成に向けて各自が設定した２巡目の課題に関する振り返り
第11回[対面/face to face]：レビュー発表１
各自の研究領域に関するレビュー発表の第１回
第12回[対面/face to face]：レビュー発表２
各自の研究領域に関するレビュー発表の第２回
第13回[対面/face to face]：レビュー発表３
各自の研究領域に関するレビュー発表の第３回
第14回[対面/face to face]：目標達成度の自己評価
達成指標に基づいた目標達成度の自己評価と改善案の発表
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は，各2時間を標準とする。より具体的には，4種類の発表について以下の通りに授業前の準備と授業後の復習をすることを求める。
「現状分析と目標設定」については，発表後に授業時間内の議論を踏まえて修正を加え，提出する。
「各自課題（1，2）」は，各自が目標を達成するために発表課題を設定し，発表の準備をするとともに，発表後に課題の修正を行う。
「レビュー発表」では，先行研究論文を多数読み，独自の視点から問題意識を構築し，発表の準備をするとともに，発表後にレビューの修正を行う。
「目標達成度に対する自己評価と今後の改善策」は事前の発表準備に加え，授業後に修正版を作成し提出する。
テキスト（教科書）Textbooks
教科書は指定しない。授業は配付プリントに沿って行う。
参考書References
藤田哲也(編)(2006). 大学基礎講座 改増版－充実した大学生活
をおくるために－ 北大路書房
そのほか，各回の授業内容に関連した書籍や論文を授業内で紹介
する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点40％…授業へ出席し，討論に参加していること自体を評価対象とする。
各自課題とレビュー発表30％…発表の仕方（プレゼン技術），発表の内容，発表資料の質を評価対象とする。
目標設定発表20％…発表の仕方，目標設定の水準および適切さ，目標の実現可能性，現状分析の適切さを評価対象とする。
自己評価発表10％…発表の仕方，期末の自己評価の妥当性を評価対象とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
博士後期課程向け授業のため，アンケートは未実施でした。
その他の重要事項Others
授業の運営方針や教育目標について説明を行うとともに，発表の割り当てを行うので，受講希望者は初回の授業に必ず出席すること。
心理学専攻以外の所属で受講を希望する者は，必ず事前に相談すること。
この授業は，複数年度にわたって重複履修することが可能である。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
認知心理学，教育心理学
＜研究テーマ＞
単なる経験則に終わらない，研究技能の獲得と研究成果の伝達を目指す。
＜主要研究業績＞
藤田哲也（編）（2006）．大学基礎講座 改増版－充実した大学生活をおくるために－ 北大路書房
藤田哲也（2006）．心理学を活かした教育実践のために 井上智義（編）視聴覚メディアと教育方法ver.2 認知心理学とコンピュータ科学の応用実践のために 8 章 北大路書房，pp.135-155.
藤田哲也（2010）．記憶過程と学習 三宮真智子（編）教育心理学 2 章 学文社，pp.22-37