人文科学研究科Graduate School of Humanities
HUG500B5（人文地理学 / Human geography 500）人文地理学特殊講義ⅡSpecial Lecture on Human Geography Ⅱ
梶田 真
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | X0450 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期集中/Intensive(Spring) |
| 曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 地理学専攻(修士課程)-専門科目 |
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Outline (in English)
（Course outline）One hundred years of spatial dynamics in Tokyo
（Learning Objectives）The goals of this course are to understand spatial dynamics in Tokyo mainly from viewpoints of inhabitants' characteristics, and public administration and finance, and to acquire skills for using relevant materials and statistics. I hope that this lecture deepen your understandings both of dynamics in modern metropolitan areas of developed nations and of uniqueness of Tokyo.
（Learning activities outside of classroom）After each class meeting, students will be expected to have read the suggested materials suggested in the class.
（Grading Criteria /Policy）Your overall grade in the class will be decided based on the following
Short reports : 25%、in class contribution: 75%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
【授業概要】東京の100年
【授業の目的意義】本講義では東京の100年間（最初の国勢調査が1920年に行われてから2020年でちょうど100年になります）の動態について，主として住民特性の変化と地方行財政の観点から検討することで，現代の先進国大都市の内部構造の動態と東京の特徴の双方を理解することを目的としています．
到達目標Goal
1）現代の先進国大都市の内部構造の動態について理解し，その上で東京の特徴を位置づけられるようにする．
2）小地域統計，地方財政資料をはじめとした本講義に関連した資料・統計の所在と利用法を習得する．
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
統計データのPC作業を交えた講義を中心に行い，状況が許せばフィールドワークを実施します．
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：イントロダクション
この授業の概要を説明します．
第2回[対面/face to face]：東京の人口の100年
国勢調査データを用いて東京の100年間の人口変化をみていきます．
第3回[対面/face to face]：東京の社会地図
利用可能な統計資料を用いて，住民の年齢構成・職業等の側面から東京の内部構造変化をみていきます．
第4回[対面/face to face]：東京はどのように改造されてきたのか
第3回の内容を踏まえて，東京の空間構造に大きな影響を与えた出来事や都市改造について見ていきます．
第5回[対面/face to face]：特別区の財政調整
東京都は最も豊かな自治体の1つですが，特別区毎の性格は大きく異なります．東京都と特別区の関係について説明した上で特別区の間でどのような財政調整を行っているのかを説明します．
第6回[対面/face to face]：特別区の役割分担
特別区のいくつかの区を取り上げて行財政の面における特徴を見ていくことで特別区の役割分担について考えて行きます．
第7回[対面/face to face]：人口の都心回帰現象の再考
1990年代末期以降の人口の都心回帰現象について，地域スケールを小さくして検討していくことにより，その特徴・性格について考察します．
第8回[対面/face to face]：都心におけるにおける住居用不動産開発
人口の都心回帰現象の背後で不動産資本がどのような住宅開発を行ったのか考えて行きます．
第9回[対面/face to face]：総務省統計図書館の統計資料
総務省統計図書館が所蔵している各種の統計資料について説明します
第10回[対面/face to face]：総務省統計図書館の地図資料
総務省統計図書館が所蔵している各種の地図資料について説明します
第11回[対面/face to face]：COVID-19と東京の人口
COVID-19の感染拡大によって東京の人口の動きは大きく変化しています．この点について1ヵ月単位の小地域人口統計を用いて考えて行きます．
第12回[対面/face to face]：東京の地形と社会構造（フィールドワーク）
第3回・第4回の内容について，現地で説明を行います．
第13回[対面/face to face]：人口の都心回帰現象と住居用不動産開発（フィールドワーク）
第7回・第8回の内容について，現地で説明を行います．
第14回[対面/face to face]：期末小レポート
13回の講義内容を踏まえて小レポートを作成し，講義全体に関する意見交換の場を設けます．
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
特にありません．
テキスト（教科書）Textbooks
特にありません．
参考書References
授業中に指示します．
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業への貢献：75％，最終の小レポート：25％
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業の最後で授業内容についてのコメント・質問を出してもらい，翌日に回答します．
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
ノートPCを用意しておいてください（ウインドウズでもMacでも構いません）
その他の重要事項Others
特にありません．
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞地方行財政の地理学，地域開発論，小地域統計論
＜研究テーマ＞公共投資と地域経済，地域間所得再分配，地域開発と地域の社会動態，東京の都市内部構造変化
＜主要研究業績＞
梶田 真 2018．第二次世界大戦期周辺に提起されたアメリカ合衆国の都市内部構造モデルとその背景．地理学評論91: 79-96.
梶田 真 2018. 1965年から1980年の間における東京都心部居住者の社会−空間パターン変化：国勢調査・調査区別集計の地図化を通じて．人文地理69: 467-484.
梶田 真 2019. 関東大震災，空襲と町丁別にみた東京中心部の社会−空間パターン変化（1920〜1965）．地学雑誌128: 855-878.