人文科学研究科Graduate School of Humanities
HIS500B4（史学 / History 500）日本史学特殊講義ＢⅠLecture: Japanese HistoryBⅠ
山口 英男
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | X1314 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 火6/Tue.6 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 史学専攻(博士後期課程) |
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Outline (in English)
To acquire the ability to read and understand historical materials on the imperial court ritual of the Heian period.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
テーマ「平安時代の政務・儀式関係史料の研究」
平安時代の政治・社会・文化を明らかにする上で有力な手掛かりとなる政務・儀式関係史料への理解を深めることを目的とします。
到達目標Goal
平安時代史研究の展開の中で、政治・社会・文化を明らかにするための有力な手掛かりとして注目されるのが政務・儀式関係史料です。その読解と検討のための基礎作業を学び、身に付けること、それを通じて政務・儀式への具体的な理解を深めることが目標です。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
儀式書・法制史料・古記録・編年史料などを中心に、平安時代の個別の政務・儀式ごとに関係史料を精確に読解し、政務・儀式の内容・構造と時代的変遷について把握を進めることで、平安時代の国家体制の特徴や、政治史・政策史・文化史・社会史に関する知見を抽出していきます。演習形式（対面授業）により、報告についてその都度フィードバックしながら進めます。取り上げる政務・儀式や、授業で扱う史料については、受講者の希望も踏まえて選択します。それに応じて授業計画を組みなおす場合があります。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：ガイダンス
授業の進め方について説明します。
第2回[対面/face to face]：平安時代史研究と政務・儀式関係史料
平安時代史の理解にとって、政務・儀式関係史料が持つ意義を解説します。
第3回[対面/face to face]：平安時代政務・儀式史料概説
平安時代の政務関係史料、儀式関係史料について概説します。
第4回[対面/face to face]：行政実務関係史料の検討（儀式書・法制史料）
行政実務に関わる政務・儀式について儀式書・法制史料から検討します。
第5回[対面/face to face]：行政実務関係史料の検討（古記録・編年史料）
同じく古記録・編年史料から検討します。
第6回[対面/face to face]：行政実務関係史料の検討（儀式・政務次第の整理）
それらの政務・儀式の内容・次第を整理・検討します。
第7回[対面/face to face]：行政実務関係儀式・政務の歴史的位置付け
それらの政務・儀式の時代的変遷を整理し、歴史的特質を検討します。
第8回[対面/face to face]：文芸関係史料の検討（儀式書・法制史料）
文芸に関わる政務・儀式について儀式書・法制史料から検討します。
第9回[対面/face to face]：文芸関係史料の検討（古記録・編年史料）
同じく古記録・編年史料から検討します。
第10回[対面/face to face]：文芸関係史料の検討（儀式・政務次第の整理）
それらの政務・儀式の内容・次第を整理・検討します。
第11回[対面/face to face]：文芸関係儀式・政務の歴史的位置付け
それらの政務・儀式の時代的変遷を整理し、歴史的特質を検討します。
第12回[対面/face to face]：武芸関係史料の検討（儀式書・法制史料）
武芸に関わる政務・儀式について儀式書・法制史料から検討します
第13回[対面/face to face]：武芸関係史料の検討（古記録・編年史料）
同じく古記録・編年史料から検討します。
第14回[対面/face to face]：武芸関係史料の検討（儀式・政務次第の整理）
それらの政務・儀式の内容・次第を整理・検討します。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
報告担当以外の場合も授業で取り扱う史料には必ず事前に目を通して出席してください。
テキスト（教科書）Textbooks
事前に印刷物を配布します（「延喜式」「儀式」「内裏式」「西宮記」「北山抄」、『大日本古記録』など）。
参考書References
『大日本史料』第１・２・３編
『訳注延喜式』上・中・下
「駒牽関係史料」（『山梨県史 資料編３』山梨県、2001年、山口英男編纂担当）
「駒牽と相撲」（『山梨県史 通史編１』2004年、山口英男執筆担当）
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業への積極的参加、報告の発表内容、作成資料、討議への関与、レポートの内容などから総合的に判定します（100%）。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業で扱う史料については、受講者の希望も踏まえて選択します。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
日本古代史（奈良・平安時代史）
＜研究テーマ＞
古代史料学（正倉院文書の〈書類学〉）
古代の社会と行政機構
牧と駒牽をめぐる諸問題
＜主要研究業績＞
『日本古代の地域社会と行政機構』吉川弘文館、2019年
「貢馬をめぐる牧の諸相」（佐々木虔一他編『馬と古代社会』八木書店 2021年）
「装潢小治田人公口状とその背景」（古瀬奈津子編『古代日本の政治と制度』同成社 2021）
「正倉院文書に見える「口状」について」（佐藤信編『史料・史跡と古代社会』吉川弘文館、2018年）