人文科学研究科Graduate School of Humanities
LIT700B2（文学 / Literature 700）日本文芸学特殊研究ＡResearch: Japanese Literary Studies A
一柳 廣孝
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | X0622 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 金4/Fri.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 日本文学専攻(博士後期課程) |
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Outline (in English)
The theme is "Mysterious Japanese Modern Literature". Modern Japanese literature has evolved on the basis of naturalistic realism. Therefore, drawing a mystery was always forced to have some kind of refraction. The purpose of this class is to take up literary texts dealing with mysteries and explore new reading possibilities inherent in the texts. The goal is to understand the text analysis method centered on mystery. Carefully read the text to be analyzed outside of class hours. Grades will be evaluated based on the content of individual presentations and questions and answers.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
テーマを「怪異の日本近代文学」とする。日本の近代文学は自然主義リアリズムを基調として発展してきた。そのため怪異を描くことは、常に何らかの屈折を強いられた。本授業では怪異を扱う文学テクストを取り上げ、テクストに内在する新たな読みの可能性を探ることを目的とする。怪異を軸としたテクストの分析手法を理解することが目標となる。授業時間外には、分析対象のテクストを精読しておくこと。成績評価は、個別発表の内容と質疑応答による。
到達目標Goal
「怪異」という視点を理解したうえで、近現代にあって怪異を表現するテクストの戦略を適切、かつ魅力的に分析して可視化すること。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
演習形式。授業内での発表を中心とする。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：授業概要の説明
今後の授業の流れ、スケジュールについて説明する。
第2回[対面/face to face]：怪異とは何か
怪異をめぐる昨今の研究状況について概説する。
第3回[対面/face to face]：文学テクストの解析
具体的にテクストを設定し、分析を試みる。
第4回[対面/face to face]：発表（幸田露伴）
幸田露伴「対髑髏」
第5回[対面/face to face]：発表（泉鏡花）
泉鏡花「龍潭譚」
第6回[対面/face to face]：発表（夏目漱石）
夏目漱石「夢十夜」
第7回[対面/face to face]：発表（森鴎外）
森鴎外「鼠坂」
第8回[対面/face to face]：発表（芥川龍之介）
芥川龍之介「妖婆」
第9回[対面/face to face]：発表（内田百閒）
内田百閒「冥途」
第10回[対面/face to face]：発表（岡本綺堂）
岡本綺堂「蟹」
第11回[対面/face to face]：発表（川端康成）
川端康成「抒情歌」
第12回[対面/face to face]：発表（吉屋信子）
吉屋信子「鬼火」
第13回[対面/face to face]：発表（三島由紀夫）
三島由紀夫「英霊の声」
第14回[対面/face to face]：総括
授業のまとめを行う。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
発表とその発表にもとづく議論を中心とする。よって発表者は発表の準備をおこなう。また聴講する側は、発表の前提となるテクストを読み込んでおく。なお大学設置基準に鑑みた場合、準備・復習時間は1回につき4時間以上が標準となる。
テキスト（教科書）Textbooks
特になし。
参考書References
紀田順一郎・東雅夫編『日本怪奇小説傑作集』全3巻（創元推理文庫）
東雅夫編『文豪怪談傑作選』全18巻（ちくま文庫）
東雅夫編『文豪怪異小品集』シリーズ（平凡社ライブラリー）など。
成績評価の方法と基準Grading criteria
発表の内容（70％）、質疑応答の内容（30％）
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度授業担当者変更により、フィードバックできません。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
発表用のレジメ。
その他の重要事項Others
特になし。
担当教員の専門分野等
日本近現代文学・文化史
日本近現代文学
近代日本におけるフロイト精神分析の受容と「無意識」概念の文学における反映状況の研究など。『無意識という物語』（名古屋大学出版会）、『催眠術の日本近代』（青弓社）、『コレクションモダン都市文化11 浅草の見世物・宗教性・エロス』（編著、ゆまに書房）など。
日本近現代文化史
近現代日本における「怪異」の文化表象、および文学的表現に関する研究。『怪異の表象空間』（国書刊行会）、『＜こっくりさん＞と＜千里眼＞・増補版』（青弓社）、『「学校の怪談」はささやく』（編著、青弓社）、『オカルトの帝国』（編著、青弓社）、『怪異の時空』全3巻（監修、青弓社）など。
サブカルチャー研究
ライトノベルなどの研究。『ライトノベル研究序説』『ライトノベル・スタディーズ』（ともに共編著、青弓社）、『小説の生存戦略』（共著、青弓社）、『もう一度読みたい日本の古典文学』（共著、勉誠出版）など。
None.
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