人文科学研究科Graduate School of Humanities
LIT700B2（文学 / Literature 700）日本文学特殊演習ＢSeminar: Japanese Literature B
尾谷 昌則
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | X0621 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 日本文学専攻(博士後期課程) |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
We will read the academic papers on (cognitive) linguistics, semantics and pragmatics.
The objectives of this class are as follows. (1)To understand the outline of the paper and make a summary of it. (2) To understand how to use the linguistic concepts or theory for the linguistic analysis.
Students will be expected to have completed the required assignments before each class meeting. Your study time will be more than four hours for a class.
Grading will be decided based on asignments (40%), the quality of the students' experimental performance in the lab (30%), and the final report (30%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
現代日本語の意味を分析するための手法を学ぶ
到達目標Goal
(1)意味論の専門用語・諸概念について理解し、説明できる。(2)意味を研究するための様々な分析手法を理解し、実践できる。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
学会誌などに掲載された学術論文を精読し、意味研究における基礎概念や分析方法について学ぶ。
▼必要に応じて、ZOOMを用いたオンライン授業を行う。その場合は、学習支援システムの「お知らせ」でURLや事前課題などを連絡する。チャット機能を利用した双方向授業になるため、通信環境を整えておくこと。
▼課題やリアクションペーパー等における良いコメント・質問は授業内で紹介・フィードバックして、さらなる議論に活かす。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：はじめに
意味を分析する上での諸注意
第2回[対面/face to face]：論文リポート１ 多義
受講生による発表・討論
第3回[対面/face to face]：論文リポート２ メタファー
受講生による発表・討論
第4回[対面/face to face]：論文リポート３ メトニミー
受講生による発表・討論
第5回[対面/face to face]：論文リポート４ スキーマとプロトタイプ
受講生による発表・討論
第6回[対面/face to face]：論文リポート５ 意味ネットワーク
受講生による発表・討論
第7回[対面/face to face]：論文リポート６ 拡張と動的用法基盤モデル
受講生による発表・討論
第8回[対面/face to face]：論文リポート７ 文法化と意味変化
受講生による発表・討論
第9回[対面/face to face]：論文リポート８ 主体化と文法化
受講生による発表・討論
第10回[対面/face to face]：論文レポート９ 語用論的強化と文法化
受講生による発表・討論
第11回[対面/face to face]：論文リポート１０ 接続詞と文法化
受講生による発表・討論
第12回[対面/face to face]：論文レポート１１ 接尾辞と文法化
受講生による発表・討論
第13回[対面/face to face]：論文レポート１２ 否定表現の拡張
受講生による発表・討論
第14回[対面/face to face]：論文レポート１３ コーパスと定量的分析
受講生による発表・討論
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回課題となる学術論文を読み、分からない概念・専門用語について事前に調べておくこと（２時間程度）。論文の根幹である問題提起・主張・根拠が分かるように、要約をA4用紙一枚に書くこと（１時間程度）。当日の授業で質問できるように、論文への反論・疑義・その他不備と思われる点をまとめておく（１時間程度）。
テキスト（教科書）Textbooks
読む論文のリストは初回授業で配布する。
参考書References
『認知言語学研究の方法 ― 内省・コーパス・実験』（辻幸夫監修、ひつじ書房）
『日本語教育のためのコーパス調査入門』（李在鎬・石川慎一郎・砂川有里子著、くろしお出版）
『新編 認知言語学キーワード事典』（辻幸夫、研究社）
『ことばの認知科学事典』（辻幸夫編集、大修館書店）
『日本語学キーワード事典』（小池清治ほか編著、朝倉書店）
『言語学大辞典』（三省堂）
『日本語文法大辞典』（山口明穂・秋本守英編著、明治書院）
『日本語学研究事典』（飛田良文ほか編著、明治書院）
『語用論キーターム事典』 （今井邦彦監訳、開拓者）
成績評価の方法と基準Grading criteria
宿題40％ 発言等受講態度30％ 期末レポート30％
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
論文の具体的な書き方が理解できるよう、また博士課程らしい専門性が身につけられるよう、言語（意味）変化について深く理解するための研究論文を取り上げるよう心がけた。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
現代日本語における意味論、文法論、語用論、認知言語学
＜研究テーマ＞
認知言語学からみた意味拡張、文法化、構文ネットワーク
＜主要研究業績＞
「アマルガム構文としての『「全然」＋肯定』に関する語用論的分析」（『言葉と認知のメカニズム』pp.103-115. ひつじ書房、2008年）
「構文文法の歴史的背景と今後の展望」（『人間情報学研究』第11巻、pp.25-43. 2006年）
「接続詞ケドの手続き的意味」（『語用論研究』第7号, pp.17-30. 2005年）
『構文ネットワークと文法 ―認知文法論のアプローチ』（共著、研究社、2011年）