人文科学研究科Graduate School of Humanities
OTR600B2（その他 / Others 600）日本文芸特殊研究ⅣＡSpecial Research on Japanese Literature Ⅳ A
スティーヴン・ネルソン
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | X0165 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 日本文学専攻(修士課程)-専門科目 |
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Outline (in English)
Course Outline: This is a postgraduate seminar in Japanese studies, mainly for students writing their master's thesis under the instructor's supervision. It is also open to students from other seminars who are interested in methodological issues involved in the study of the performing arts of Japan. The class centers on presentations given by students on their research and other related topics. In each class of the academic years 2022-23, we will also read a section or sections from the ‘Kangen-kabu’ (‘Music, song and dance’) chapter of Kokon chomon-jū (‘A collection of notable tales old and new’), a collection of historical tales compiled by Tachibana no Narisue in 1254.
Learning Objectives: The primary objective of the class is for the students to successfully complete their theses in the stipulated timeframe, while obtaining the methodological skills to do so, as well as to continue research in the future if they so desire.
Learning Activities Outside of the Classroom: Students are expected to undertake the activities necessary for successful completion of their theses, and participate actively in our reading of the source text described above. The latter will require some hours of library work each week.
Grading Criteria/Policy: 50% for preparation of materials used in class: 50% for active participation in class discussion.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
日本研究（特に古典音楽、伝統芸能、古典文学など）の在り方と方法。具体例として、古写本、古版本、活字本などを用いて、『古今著聞集』巻第六 管絃歌舞第七 を2年計画で講読する（2022-23年度）。
到達目標Goal
国際日本学演習のネルソン・ゼミは、さまざまな国籍の、さまざまな研究分野に関心をもつ学生が所属するので、「日本研究」をするに当たり、どのような研究テーマを選び、どのように焦点を絞り、どのような手続きをとっていかなければならないかを、参加学生それぞれに即して、指導していく場とする。学生の学年によって到達目標は異なってくる。修士課程1年次生（や研修生）は研究課題を明確にし、先行研究を十分に調査・精読し、秋学期の中間発表等を経て論文の構想を十分に練ること。修士課程2年次生は春学期の中間発表に備え、授業や中間発表会等における指摘を受け止め、十分に練った目次案に従い、余裕を持って論文を執筆すること。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
基本的に学生の研究発表を中心に、質疑応答、全員での討論、指導教員の講評等を交えて行う。以下に一応の授業計画を示してみたが、具体的な内容・スケジュールは、参加学生の人数・関心対象・学習意欲・予備知識などを鑑みて、第1回のガイダンスの際に決めたいと考えている。演習形式なので、フィードバックは授業内にて行う。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：ガイダンス
講読序説
自己紹介（全員）、教員による授業の進め方の説明
『古今著聞集』巻第六 管絃歌舞第七 について
第2回[対面/face to face]：研究課題の紹介（2年次生）①
講読 ①
修士論文のテーマをすでに決めている学生の研究報告
説話230（小序）
第3回[対面/face to face]：研究課題の紹介（2年次生）②
講読 ②
修士論文のテーマをすでに決めている学生の研究報告
説話231・232
第4回[対面/face to face]：研究課題の紹介（2年次生）③
講読 ③
修士論文のテーマをすでに決めている学生の研究報告
説話233
第5回[対面/face to face]：関心対象の紹介（1年次生）①
講読 ④
関心対象について、学術研究の可能性を考える
説話234・235
第6回[対面/face to face]：関心対象の紹介（1年次生）②
講読 ⑤
関心対象について、学術研究の可能性を考える
説話236・237・238
第7回[対面/face to face]：修士課程の中間報告（2年次生）①
講読 ⑥
中間発表会に向けた配布資料・読み上げ原稿の準備
説話239・240
第8回[対面/face to face]：修士課程の中間報告（2年次生）②
講読 ⑦
中間発表会に向けた配布資料・読み上げ原稿の準備
説話241・242
第9回[対面/face to face]：研究動向の確認（1年次生）
講読 ⑧
先行研究の調査に基づいた文献目録の提示と検討
説話243
第10回[対面/face to face]：先行研究の論旨の整理（2年次生）①
講読 ⑨
先行研究の状況を調査し、論旨を整理した上、各自の研究テーマの研究史上の意義を検討
説話244
第11回[対面/face to face]：先行研究の論旨の整理（2年次生）②
講読 ⑩
先行研究の状況を調査し、論旨を整理した上、各自の研究テーマの研究史上の意義を検討
説話245
第12回[対面/face to face]：先行研究の論旨の整理（1年次生）①
講読 ⑪
先行研究の状況を調査し、論旨を整理した上、各自の研究テーマの研究史上の意義を検討
説話246・247
第13回[対面/face to face]：先行研究の論旨の整理（1年次生）②
講読 ⑫
先行研究の状況を調査し、論旨を整理した上、各自の研究テーマの研究史上の意義を検討
説話248・249
第14回[対面/face to face]：夏期休暇中の作業計画立案
講読 まとめ
各自が行うべき作業の検討
春学期総括
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
第1回 5分程度の自己紹介を用意し、授業に期待することが述べられるように考えてくる。
以後 各自の研究を意欲的に進める。
本授業の準備（予習）および復習時間は、合わせて4時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
特になし。副読本として岩波書店日本古典文学大系（旧大系）『古今著聞集』を用いるが、入手方法については第1回講義の際に案内する。
参考書References
必要に応じて授業内や個人指導の際に指示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
発表・各種作成資料の内容50％、討論への参加等の平常点50％。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
該当なし。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞ 日本音楽史学
＜研究テーマ＞ 日本の楽譜、初期の講式（漢文訓読体の声明の一種）と平家語りの音楽構成法、平安時代の年中行事と音楽、声歌／唱歌〜越殿楽謡物〜箏組歌の系譜、『源氏物語』・『平家物語』の音楽、日本古典文学の英訳など
＜主要研究業績＞
①「唐代伝来の音楽とその再現」（『唐代音楽の研究と再現 資料集』上野学園大学日本音楽史研究所、2014年）
②「「秘曲尽くし」再現─『文机談』に見える秘曲を聴く─」（磯水絵編『今日は一日、方丈記』新典社、2013年）◇ 付録CD「「秘曲尽くし」再現」（秘曲再現監修）に次の雅楽秘曲の復元演奏を収録：篳篥《小調子》、笙《平調入調》、琵琶《大常博士楊真操》、箏《千金調子》、琵琶《石上流泉》、琵琶《上原石上流泉》、箏《由加見調子》、琵琶《啄木》、笛・篳篥・笙・太鼓（陵王）《荒序》
③「工尺譜の起源をめぐって ─唐代の文字譜との関係─」（磯水絵編『論集 文学と音楽史 ─詩歌管絃の世界─』、和泉書院、2013年）