人文科学研究科Graduate School of Humanities
LIT500B2（文学 / Literature 500）文芸創作研究ＡResearch on Creative Writing A
島田 雅彦
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | X0157 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 水5/Wed.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 日本文学専攻(修士課程)-専門科目 |
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Outline (in English)
Rebuild the relationship between the senses and words and extend the expression skill. While aiming at practical guidance that creation and criticism become sellable products in various forms such as novels, poetry, images, cartoons, etc. While conducting verification on how major works have been drawn, we will activate creative abilities and learn skills while writing.Evaluate by attendance, digestion of each assignment, and creation that is required to be submitted at the end of the semester. The evaluation criteria are 80% for report assignments and 20% for normal points.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
五感と言葉の関係を構築し直し、表現能力を拡張する。創作、批評がそのまま商品となるような実践的な指導を目指すが、表現手段は小説、詩、映像、漫画などさまざまな形態が考えられよう。古今東西の主要作品がどのように描かれてきたかの検証を行いつつ、より能動的に創作活動を行い、書きつつ学ぶ。
到達目標Goal
春学期・秋学期一編ずつの短編もしくは通年で一本の中編を仕上げる。その作業は各自で行うが、共同で作品の映像化を試みたり、現代文学の批評を試みたりする。文芸誌の新人賞獲得を目指し、さらには書き手としての実践的ノウハウを身につける。授業内で発表した小説、学期末に完成させた小説を評価の対象とする。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義とワークショップを交互に行う。個々のテーマによる創作は、随時発表の機会を作る。書くことと読むことは表裏一体だが、書く技術の研究を通じ、読み巧者になる手もある。実例を挙げつつ、実作者の立場から小説の書き方ABCを論じる。また映像化された古典や文学作品を研究し、文章表現の映像化のプロセスを検証し、実際にシナリオ化、撮影をしてみる。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]：文学とはどんな営みか？
日本語とはどういう言語か？
書く動機
2[対面/face to face]：ジャンル論
ロマンスと小説の違い
漱石の試み
3[対面/face to face]：小説の構成
起承転結とストーリー
4[対面/face to face]：一人称
人称の研究
私語り。日記私小説
5[対面/face to face]：１４０字から始める
実践編 他者としての私
6[対面/face to face]：三人称
語り手の発明
7[対面/face to face]：神話の活用
素材と方法の組み合わせ
神話を現代化する。
8[対面/face to face]：夢の活用１
漱石「夢十夜」の研究
9[対面/face to face]：夢の活用２
夢を素材にショートショートを書く
10[対面/face to face]：小説のトポロジー１
場所論
小説の舞台。上京小説。ロードノベル
11[対面/face to face]：小説のトポロジー２
フィールドワーク
場所を描く
都内のある場所を選び、その印象、空間を描写してみる。
12[対面/face to face]：描写の手法
古今東西の優れた描写のサンプリングとテーマを決め、描写の腕を磨くワークショップ
13[対面/face to face]：小説のテーマの研究１
労働を描く
奇妙な仕事 エキスパートの世界
14[対面/face to face]：短編小説
各人のテーマと題材による短編執筆指導
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
指示したテキストを読み込んでくること。文芸誌の新人賞への応募。
テキスト（教科書）Textbooks
『小説作法ABC』島田雅彦著 新潮選書2009
『深読み日本文学』島田雅彦著 集英社インターナショナル新書 2017
参考書References
授業で指示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
出席、各回の課題の消化具合、セメスター末に提出が義務づけられている創作の出来で評価する。評価基準はレポート課題80％、平常点20％とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
創作 日本近代文学 日本戦後史 日欧交流史
＜研究テーマ＞
小説論 サブカルチャー研究
＜主要研究業績＞
小説作法ＡＢＣ 新潮選書２００８
徒然王子全２巻 朝日新聞出版２００９
悪貨 講談社２０１０
傾国子女 文藝春秋２０１３
ニッチを探して 新潮社２０１３
往生際の悪い奴 日本経済新聞社２０１４
暗黒寓話集 文藝春秋２０１４
虚人の星 講談社２０１５