人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies
HIS300HA(史学 / History 300)ヨーロッパ環境史論ⅠEuropean Environmental History Ⅰ
梅原 秀元Hideharu UMEHARA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | C2314 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | 人間環境特論(ヨーロッパ都市環境史論Ⅰ) |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金5/Fri.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 人間環境学部生:コアとなるコース【グ】【文】 |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(一般・総合型選抜、編入学試験入学者)Category | |
カテゴリー(社会人RSP入試入学者)Category | |
カテゴリー(2022年度以前)Category (~2022) |
展開科目 コースコア科目/コース連環科目 |
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Outline (in English)
The environmental history is very young discipline. It is not until 1990s years that historians have dealt with environment. Before the background the lecture tries to explore some topics from the history of environment in modern Europe to learn how to study and discuss environment historically.
(Work to be done outside of class (preparation, etc.))
This lecture is based on the history of Europe in the 19th and 20th centuries. If you read the relevant part in a high school world history textbook, it will help you understand the lecture.
(Grading criteria)
Based on the normal score (0-10%) by the reaction paper and the report at the end of the semester (90-100%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
歴史学が環境を環境史として積極的に研究対象とするようになってから、まだ半世紀も経っていない。しかし、他方で、環境史の研究の対象・方法は日々革新を遂げている。本講義では、地理的にはヨーロッパを、時間的には近現代を対象として、環境を歴史的に考えるとはどのようなことかを学ぶ。
到達目標Goal
ヨーロッパ環境史について、まず、ヨーロッパにおける戦後の歴史学の展開について概観し、その中で環境やそれに関連するテーマがいつ頃、どのように扱われるようになったのかを理解する。次に、とくに近現代に焦点を絞った場合、環境の歴史を考える上で避けて通ることのできない、近現代のヨーロッパ経済の変化について西洋経済史の成果から学ぶ。
これらの基礎作業ののち、近現代のヨーロッパの環境の歴史を、マクロの視点から検討する。この作業を通じて、ヨーロッパの環境の歴史について理解を深めるとともに、それとの対比で、今の世界や日本における環境について考えるための参照軸を見つける。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本講義は、基本的には、対面で行う。受講する場合には、教室に来て講義を受けることになる。
ただし、新型コロナウィルス感染症の状況によっては、大学の方針に従って、リモートまたはオンデマンドに移行することもある。
講義は、パワーポイントを使ってスライドを示しながら行う。適宜、黒板に必要と思われる事項を書くこともある。
こうした講義形式の場合、受講者はノートを取ることが非常に難しいので、スライドにかかれていることを極力プリントにして、事前に配布することにしている。
受講者は、講義中に講師が話したことの中で大事だなと思うことを、プリントにメモすることでノートになる。
プリントは、毎回、紙の状態で配布することを予定している(講義前に、PDFデータとして配布することも考えている)。
毎講義後、一定期間中にリアクションペーパーを「学習支援システム」から提出すること。本講義では、これをもって出欠確認も行うので、必ず提出してほしい。
本講義の内容に特化した教科書のようなものはないので、受講生は、プリントやスライドをもとに講義を聴きながらあれやこれやと考えて、リアクションペーパーに書いてほしい。リアクションペーパーに基づいて、次の回の時に復習を行う。
詳しいことは、第1回講義の際に説明する予定である。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:オリエンティールング
講義の構成などを提示するとともに、本講義のテーマを「ヨーロッパ」「環境」「史」に分解し、テーマがいったい何を意味しているのかを議論する。
第2回[対面/face to face]:歴史学の成立-20世紀のヨーロッパにおける歴史学について(1)
19世紀後半以降のヨーロッパにおける歴史学の確立と展開を検討する
第3回[対面/face to face]:政治の向こうへ-20世紀のヨーロッパにおける歴史学について(2)
20世紀前半における、社会史と呼ばれる新しいアプローチの出現とそれ以後の歴史学の展開について検討する
第4回[対面/face to face]:政治の向こうへ-20世紀のヨーロッパにおける歴史学について(3)
主にイギリスの社会史について概観する
第5回[対面/face to face]:政治の向こうへ-20世紀のヨーロッパにおける歴史学について(4)
主にドイツの社会史について概観する
第6回[対面/face to face]:環境史への入り口
第2-5回の講義を踏まえて、環境史とはどのような研究領域なのかを検討する
第7回[対面/face to face]:森と木と(1)
ヨーロッパにおける森林と木材産業についての歴史を2回にわたって概観する
第8回[対面/face to face]:森と木と(2)
ヨーロッパにおける森林と木材産業について。後編。
第9回[対面/face to face]:呼吸できない?(1)
19-20世紀における大気汚染の歴史について概観する
第10回[対面/face to face]:呼吸できない?(2)
引き続き、大気汚染について概観する
第11回[対面/face to face]:寒い?!-気候の歴史(1)
気候の歴史について概観する(1)
第12回[対面/face to face]:寒い?!-気候の歴史(2)
気候の歴史について概観する
第13回[対面/face to face]:疫病と環境 コレラを例に
疫病と環境について、コレラを例に考える。
第14回[対面/face to face]:総括
講義を踏まえて、人間と環境の関係を動かした・動かすものについて考える
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本講義は、19・20世紀のヨーロッパ史をベースにしている。高等学校の世界史の教科書などで該当部分を読んでおくだけでも、講義の理解の助けとなるだろう。その他、『世界の歴史』(中央公論新社)、『興亡の世界史』(講談社)、『世界史リブレット』(山川出版社)などの概説書の該当巻を読むと背景がわかってよい。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
適宜レジュメを配布する。
参考書References
講義中に指示するので、それを参考に各自で読んでみてほしい。
成績評価の方法と基準Grading criteria
リアクションペーパーによる平常点(0-10%)と学期末のレポート(90-100%)による。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
とくにありません
その他の重要事項Others
・高校世界史の授業程度の知識を前提として講義を進めますが、高校で世界史を選択していなかった人や苦手だった人にもわかりやすいようにするので、ためらわずに履修してください。
・秋学期のヨーロッパ環境史論II も合わせて受講できるとよいです。
関連の深いコース
グローバル・サステイナビリティコース(旧・国際環境協力コース)、人間文化コース(旧・環境文化創造コース)