人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies
ART200HA（芸術学 / Art studies 200）日本美術史論Japanese Art History Studies
豊田 和平Kazuhira TOYODA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | C2307 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | 日本美術の系譜 |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 火4/Tue.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | 1～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | 人間環境学部生：コアとなるコース【文】 |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー（一般・総合型選抜、編入学試験入学者）Category | |
| カテゴリー（社会人RSP入試入学者）Category | |
| カテゴリー（2022年度以前）Category (～2022) |
展開科目 コースコア科目/コース連環科目 |
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Outline (in English)
(Course outline) This course is to learn about positioning of modern Japanese paintings in Japanese art history by contrasting with traditional painting until the Edo period.
(Learning Objectives) Through lectures,students will deepen understanding of Japanese traditions and culture.
(Learning activities outside of classroom) Before/after lecture, students will be expected to spend four hours to understand the texts.
(Grading Criteria/Policy) Final grade will be calculated according to the following process Mid-term report(30%) and term-end report(70%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本授業では、まず江戸時代（近世）までの伝統的絵画の歴史を概観する。ついで近代日本画に焦点をあわせ、その歴史をたどる。近代日本画は、伝統的絵画にくわえて明治時代以降本格的に流入した西欧の絵画をも自由に学ぶことで、新時代にふさわしい新しい日本画の創造を目指した。近代日本画作品と豊富な資料をもとにして、近代日本画の美術史的な意義を考察し、わが国の美術史に対する理解と愛着を醸成する。
到達目標Goal
学生個々のこれまでの学習体験により、日本美術史に対する知識に不均衡があることが予想されるため、まず日本美術史に対する教室内での共通認識を深める。私たちの先人が生み出してきた絵画の歴史についてたどることで、わが国の伝統と文化の特色の一端を味わい理解することを目標とする。諸資料の講読などによってさまざまな近代日本画の用語と基礎知識を理解し、日本美術に対する教養を身につけることを目的とする。さらに授業で取り上げる絵画に関する意見を表現するトレーニングなどを通して、美術作品の読解力や近代日本画の意義を論じる力を養うことを目指す。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
授業の形態については、講義形式による対面授業を実施する。
なお、大学の行動方針レベルの変更等に応じた授業形態の詳細は学習支援システムで適宜通知する。
授業では、近世以前の日本美術史、特に絵画の各様式における作品例を概観する。そののち近代における「日本画」の成立とその歴史的経過をふまえ、近代日本画の系譜が、日本美術史上どのような意義をもっているのかを検討する。その際、多数の近代日本画作品の画像を紹介する。さらに絵画のほかにも、美術史上の出来事、作者の履歴や制作態度などを探る手がかりとなる史料も利用する。最低限の素養として、絵画に関する事項を丹念に調べる姿勢とともに、史料読解に積極的に取り組む姿勢が必要となる。
また、授業で取り扱う近代日本画に関する意見を表現するトレーニングとして、適宜課題提出を予定している。課題提出後の授業において、提出された課題からいくつかポイントを取り上げ、全体に対してフィードバックを行う。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]：ガイダンス／日本美術のながれ～日本美術の“特色”は何か
オンデマンド授業への対応に伴うガイダンスを実施し、その後本講義の導入として、日本美術の特色と言えるものは何か、検討する。
第2回[対面/face to face]：日本美術のながれ～古墳時代から奈良時代の絵画
前回に引き続き、導入として主として古墳時代から奈良時代における絵画の代表例を概観する。
第3回[対面/face to face]：日本美術のながれ～平安時代から鎌倉南北朝時代の絵画
主として平安時代から鎌倉南北朝時代における絵画の代表例を概観する。
第4回[対面/face to face]：日本美術のながれ～室町時代から安土桃山時代の絵画
主として室町時代から安土桃山時代における絵画の代表例を概観する。
第5回[対面/face to face]：日本美術のながれ～江戸時代の絵画
江戸時代における絵画の代表例を概観する。
第6回[対面/face to face]：日本美術の一系譜としての“近代日本画”
近代日本画というジャンルが、日本絵画史上に有する意義を考察する。さらに日本の絵画の伝統的な技法、材料や装丁方法などを概観し、“すがた、かたち”の面から日本画に関する基礎知識を共有する。
第7回[対面/face to face]：“日本画”のイメージ～重要文化財指定などによる“歴史化”
文化勲章を受章した近代日本画家や、重要文化財に指定された近代日本画作品を通して、現在実際に近代日本画がどのように評価されているかを概観する。
第8回[対面/face to face]：近代日本画の誕生
明治初期における「日本画」の誕生の経緯を概観する。これに関連して、明治10年代における文化的な風潮や美術史の動向について考察する。
第9回[対面/face to face]：東京美術学校の創設
東京美術学校開校前後の近代日本画壇の状況を概観する。
第10回[対面/face to face]：近代日本画の勢力～東京画壇の新派と旧派
明治末、とりわけ明治40年の文展開設の前後における、東京画壇の状況を概観する。
第11回[対面/face to face]：近代日本画の勢力～官展の京都画壇
明治末、とりわけ明治40年の文展開設の前後における、京都画壇の状況を概観する。
第12回[対面/face to face]：大正期の近代日本画～あたらしい絵画への動き
大正期の日本画壇、特に日本美術院の再興、金鈴社と国画創作協会の結成について、それらの意義を考察する。
第13回[対面/face to face]：大正期の近代日本画～官展の改革
大正期の日本画壇、特に帝国美術院設置と帝展の開催について、それらの意義を考察する。
第14回[対面/face to face]：大正期の近代日本画～名品と佳作
大正期から昭和初期にかけてうみだされた近代日本画の名品、佳作を鑑賞、検討する。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。授業に際して配布されるプリント等を使用して必ず予習・復習をすること。このプリント等の内容をしっかりと理解することが重要となる。特にプリントに引用されている史料等を読み、聞き覚えのない用語の有無を把握し、出来る限り意味を調べておくことなどが必要となる。
テキスト（教科書）Textbooks
テキストは、特に用いない。必要に応じて、プリント等を配付する。
参考書References
小林忠『原色現代日本の美術 第２巻 日本美術院』1979年、小学館／内山武夫『原色現代日本の美術 第３巻 京都画壇』1978年、小学館／細野正信『原色現代日本の美術 第４巻 東京画壇』1978年、小学館／根崎光男・監、講談社野間記念館、財団法人野間文化財団・編『美のながれ ― 講談社野間記念館名品図録』2005年、財団法人野間文化財団。このほか関連のある美術展覧会等の情報とともに、授業の中で適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業期間の半ばに、中間レポートの提出を実施する。ここまでの作品検討、史料購読によって近代日本画の用語と基礎知識などが正しく理解できているか、確認する。授業の最終回に、期末試験を実施する。近代日本画の用語や基礎知識を使って絵画や画家を評価し、近代日本画の歴史的意義を論じることができているか、確認する。成績評価は、以上二つの要素によって実施する。両者の配分は、中間レポートの成績を30％、期末試験の成績を70％とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
講義の各回において、できるだけ多くの近代日本画作品の画像を紹介していきます。
その他の重要事項Others
・授業では、聞き覚えのない美術用語、歴史用語などが飛び交うことにもなるかと思いますが、せっかく受講する以上はそれら用語も丹念に調べ、積極的に参加することを期待します。