人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies
PHL200HA（哲学 / Philosophy 200）西欧近代批判の思想European modern Thought
越部 良一Ryoichi KOSHIBE
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | C2300 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 月5/Mon.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | 1～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | 人間環境学部生：コアとなるコース【文】 |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー（一般・総合型選抜、編入学試験入学者）Category | |
| カテゴリー（社会人RSP入試入学者）Category | |
| カテゴリー（2022年度以前）Category (～2022) |
展開科目 コースコア科目/コース連環科目 |
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Outline (in English)
This course deals with the modern Western thought and the philosophical critique to it in the history of Western civilization. The aim of this course is to understand some of the modern Western thoughts and some of the philosophical critiques to them. It also enhances students’ understanding of the modern Japanese society greatly influenced by the modern West.
The standard preparatory study and review time for this class is 2 hours each. Grades will be evaluated based on two points: a normal score (about 40%) and a written test at the end of the semester (about 60%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
この講義は、西欧の近代とその思想に、批判的に対峙する西洋の哲学思想をテーマとする。授業の目的は、西欧近代のいくつかの哲学思想を把握し、それへの批判がいかなる考え方によるのかを理解し、説明できること、これにより、西欧近代の影響を大きく受けている現代の日本社会を広く理解する視点を得ることである。
到達目標Goal
西欧近代批判として、この授業では主として２つの視点から学んでゆく。一つは、西欧の古典思想からの視点であり、もう一つは西欧近代思想自身からの視点である。これにより、西欧近代への批判を、人間を超えた存在（イデア、神など）の尊重と、人間中心主義に対する批判という方向で把握し説明できることを目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
この授業は対面授業である。講義形式で行い、思想家の言葉を見ながら、その意味を把握していくことを中心とする。質問等のフィードバックは授業内で行う。
ただし、最初の三回の授業は、受講者数による密を避けるため、そして教室変更の可能性があるため、学習支援システムのオンライン授業（資料配布型）で行う。
まず、西洋思想の源泉であり、古典であって、近代西欧批判の視点を提供するものとして、古代ギリシャのプラトンの哲学と聖書（キリスト教）の思想を取り上げ、次に近代西洋の代表的思想として、功利主義、デカルト、ヘーゲルなどをみていく。そのうえで、そうした近代思想と批判的に対峙するものとして、キルケゴール、ニーチェなどの思想をみてゆきたい。
大学の行動方針レベルの変更に応じて授業形態を変更する際は、学習支援システムでお知らせします。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]：授業ガイダンス
この講義の全体の概観、試験のやり方など
第2回[オンライン/online]：西欧近代思想の特徴とその批判
西洋近代とは何か
第3回[オンライン/online]：プラトンの思想Ⅰ
人間の魂の在り方と正義
第4回[対面/face to face]：プラトンの思想Ⅱ
様々な国家体制と民衆制（民主制）批判
第5回[対面/face to face]：聖書の思想
人の戒めを超える神の命令
第6回[対面/face to face]：功利主義の思想
最大多数の最大幸福
第7回[対面/face to face]：デカルトの思想
自然支配者としての人間
第8回[対面/face to face]：ヘーゲルの思想
人間理性は絶対者（神）である
第9回[対面/face to face]：マルクス主義
マルクス主義における人間中心主義
第10回[対面/face to face]：キルケゴールⅠ
現代の批判（神を見失うことと主体性の喪失）
第11回[対面/face to face]：キルケゴールⅡ
ヘーゲル哲学批判（人間精神は神でない）
第12回[対面/face to face]：ニーチェⅠ
「神は死んだ」（「ニヒリズム」としての近代西洋批判）
第13回[対面/face to face]：ニーチェⅡ
近代西洋の大衆化批判
第14回[対面/face to face]：授業のまとめ
授業のまとめと解説
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業で配布するプリントをよく読み込むこと。また解説書や概論ではなく、自分で興味を持った授業でとりあげる思想家の著作（むろん翻訳でよい）に少しでも接することが望ましい。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
テキスト（教科書）は使用しない。対面授業では、適宜、教室でプリントを配布する。
参考書References
授業中に適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点（４０％くらい）と期末の筆記試験（６０％くらい）によって成績を評価する予定である。
期末の筆記試験は教室で最終授業内に行う予定である。ただし、受講者数によっては定期試験期間内に行うかもしれない。６月下旬頃の授業でのアナウンスに注意しておいてほしい。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
近代日本は西欧近代の影響を大きく受けているから、近現代の日本の思想状況と照らし合わせる視点を背景にしながら講義するつもりである。