人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies
SOC300HA（社会学 / Sociology 300）社会開発論Development society
新村 恵美Megumi NIIMURA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | C2229 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 月5/Mon.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | 2～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | 人間環境学部生：コアとなるコース【グ】 |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー（一般・総合型選抜、編入学試験入学者）Category | |
| カテゴリー（社会人RSP入試入学者）Category | |
| カテゴリー（2022年度以前）Category (～2022) |
展開科目 コースコア科目/コース連環科目 |
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Outline (in English)
【Course outline】
This course is to learn the theory and practice of social development.
It is structured as follows:
1. Students will review the definition and the history of social development, the theories that influenced social development, as well as the actors of social development such as government, international agencies, NGOs, etc.
2. Specific issues on social development are examined according to the Sustainable Development Goals (SDGs).
3. Several case studies are introduced so that students can discuss the practice of social development.
Students are expected to be cooperative and active during group discussions and presentations.
【Learning Objectives】
1. To acquire basic knowledge of the concept of social development;
2. To understand "poverty" not in terms of dichotomies, such as developing countries and developed countries, people concerned and supporters, and without othering people who are in different positions from oneself; and
3. Use your imagination to realize that social development is something that brings about human change.
【Learning activities outside of classroom】
not applicable
【Grading Criteria/Policy】
Grading will be decided based on
1. Mid-term report(30%),
2. Final exam(40%), and
3. submission of feedback paper in each class(30%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
国際社会においても日本においても、経済優先の開発の反省から「社会開発」の重要性がたびたび再確認されてきた。開発、国際協力分野における社会的側面の重要性はSDGsの随所に見られる。しかしSDGsで言及されるように、「社会開発」は「経済開発」と対立するものではなく、広い定義で捉えることができるだろう。本科目では、SDGs、世界の現状、社会開発の枠組みを学び、先進国の私たちの役割を考察する。
到達目標Goal
下記の３点を到達目標とする。
１、SDGsに関連づけながら、社会開発の概念、扱うテーマについて、理論と実践の両方を往復することで基本的な知識を習得する。
２、途上国と先進国、当事者と支援者、というような二項対立ではなく、また自分と違う立場にある人びとを他者化することなく、「貧困」を理解することを目指す。
３、想像力を駆使して、社会開発が人間に変化をもたらすものであることを、実感する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
大きく３セクションに分ける。第１に、社会開発の概要として、様々な理論や国連・政府の枠組みから社会開発を概観する。第２に、社会開発で取り上げられる課題を分野別に理解し、最後に社会開発とそれによる社会変容の事例を取り上げて検討する。各回で、SDGsの関連する目標に照らし合わせ、それぞれの指標も確認する。授業計画の内容欄に、該当するSDGsの目標番号【】で記す。
学生自身の主体的な考察を促すため、提出した課題レポートをグループワークで共有し、全体発表なども行うほか、シミュレーションゲームや簡単なワークショップなども取り入れる。課題提出後の授業、または学習支援システムにおいて、提出された課題からいくつかポイントを取り上げ、全体に対してフィードバックを行う。大学の行動方針レベルの変更に応じた授業形態の詳細は学習支援システムでお知らせします。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]：導入
社会開発の概要１
定義と背景
本講義の全体像の紹介、オリエンテーションを行い、「社会開発」の概念を整理する。【SDGs全体】
2[対面/face to face]：社会開発の概要2
国連とSDGs
国連のSDGsの枠組み、内容と指標を概観する。【SDGs全体】
3[対面/face to face]：社会開発の概要3
国連と人間開発
国連の「人間開発」の概念を学び、人間開発指数(HDI)、ジェンダー開発指数う(GDI)などの主な国際指標を理解する。【SDGs #1, 2, 3, 4 & 5】
4[対面/face to face]：社会開発の概要4
日本政府による社会開発
社会開発を行う主体としての、国際機 関、各国政府の活動について概観する。【SDGs #17】
5[対面/face to face]：社会開発の概要5
市民、NGO
NGOの活動について、その種類・形 態・財政・人材などを検討する。【SDGs #16】
6[対面/face to face]：社会開発の分野1
途上国の貧困
バングラデシュのストリートチルドレンの「ことば」を手掛かりに貧困を想 像し理解し、NGOの取り組みから社会開発の役割を検討する。【SDGs #1 & 11】
7[対面/face to face]：社会開発の分野2
日本の貧困
日本を含めて先進国における貧困について、OECDや ILOのデータを検証し現状と要因を考察すると同時に、途 上国の貧困との相対化を図る。【SDGs #1】
8[対面/face to face]：社会開発の分野3
格差を体験する
なぜ社会開発が必要なのか。ゲームを通して格差を体験し、考察する。【SDGs #10】
9[対面/face to face]：社会開発の分野4
フェアトレード
「不公正な」貿易は途上国において何をもたらしているのか。ファストファッションを題材に考える。【SDGs #8 & 10】
10[対面/face to face]：社会開発の分野5
人口問題と国際協力
高齢社会においても途上国においても それぞれ喫緊の課題である人口問題の概観し検討する。【SDGs #3 & 5】
11[対面/face to face]：社会開発と社会変容1
教育・識字の役割
貧困の悪循環を断ち切る一つの方法として、「識字」を足がかりに、人びとが力をつけることの意味を確認することを通して、社会開発がもたらす変化を学ぶ。【SDGs #4】
12[対面/face to face]：【グループ発表】
課題レポートの発表
課題で取り組んだ内容について、グリープに別れて話し合い、発表する。
13[対面/face to face]：社会開発と社会変容２
ネパールの債務労働者
ネパールの債務労働者の解放の事例を取り上げ、当事者による社会運動とNGO等による社会開発の役割について考える。【SDGs #8】
14[対面/face to face]：期末のまとめ
全体の内容のまとめを行い、授業内試験を実施する。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回の講義で紹介される資料等を使用して復習します。
各回の配布資料に、テーマに関連する参考図書や参考文献一覧を掲載するので、関心のあるテーマについて、クリティカル（批判的）な読解を試み、理解を深めます。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
テキストは定めず、授業ごとに内容に沿って教員が作成した資料を配布します。
授業内容が依拠する引用文献は、資料にリスト化します。
参考書References
佐藤寛ら編（2007）『テキスト社会開発―貧困削減への新たな道筋』日本評論者
高柳彰夫・大橋正明編（2018）「SDGs を学ぶ-国際開発・国際協力入門」法律文化社
南博・稲場雅紀(2020)「SDGs-危機の時代の羅針盤」、岩波書店
成績評価の方法と基準Grading criteria
中間レポート：30%
期末試験：40%
毎回の授業での記述:30%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
2016年度より担当しています。2020,2021年度はオンデマンド授業となりましたが、事前に学生に周知した上で、提出したレポートを互いに見合い、コメントし合う機会を設けました。学ぶことが多かったというコメントが多くみられました。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
対面授業となっても、レポート提出などでパソコンを使用し、学習支援システムを利用します。