人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies
MAN300HA(経営学 / Management 300)環境ビジネス論Eco Business
竹ケ原 啓介Keisuke TAKEGAHARA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | C2126 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 水2/Wed.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 人間環境学部生:コアとなるコース【経】 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(一般・総合型選抜、編入学試験入学者)Category | |
カテゴリー(社会人RSP入試入学者)Category | |
カテゴリー(2022年度以前)Category (~2022) |
展開科目 コースコア科目/コース連環科目 |
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Outline (in English)
【Course Outline】
The purpose of this course is to consider the relationship between environmental issues and the economy from the aspect of "environmental business." By rethinking environmental issues through analysis of corporate activities conducted in various fields such as renewable energy, energy saving, resource management, environmental risk management, etc., we aim to provide a multi-faceted view of the relationship between the environment and the economy.
【Learning Objectives】
By observing environmental businesses, you will be able to deepen a comprehensive understanding of environmental issues, analyze a company's business model, and discuss its growth potential and risks in detail. Develop corporate analysis skills by experiencing various corporate activities and learning the basic perspectives of finance and business administration. Improve presentation ability through company analysis and presentation.
【Methods】
First, understand the overall picture of the environmental business, such as market size, composition, and employment. Next, you will learn through case studies on themes such as energy, resource recycling, risk management, water, and natural capital conservation. At the same time, learn the basic idea of finance and basic analysis tools. In addition, by being in charge of individual company analysis and presentations, you will be able to experience the real image of environmental business using actual companies as materials, and to develop his presentation ability through feedback from faculty members.
【Learning Activities Outside of Classroom】
No prior knowledge is required, including finance. Emphasis is placed on fixing by review. There are many things you can get by attending a lecture with an awareness of how the industry / company you are interested in is involved in environmental issues.
Since lectures are often made from large companies, we will impose a mini-report on venture companies as an issue every time (submit by the next week). In addition, we will ask you to analyze and present the company as a team or as an individual. Many past students recall that this experience was useful, including questions and feedback from teachers and other students. The standard for each preparatory study / review and homework is about 1 hour, but apart from this, it takes a considerable amount of time to prepare for the presentation. It is necessary to actively participate in the creation of such analysis and presentation materials.
【Grading Criteria/Policy】
This lecture emphasizes the establishment of knowledge through discussions, etc., rather than one-way classroom lectures, and attending classes is a major premise for evaluation. After that, make a comprehensive judgment based on company analysis / presentation (50%), issues related to environmental businesses such as venture companies imposed each time (30%), and contribution to discussions in lectures (20%). increase. Due to individual guidance regarding presentations, etc., the number of participants may be adjusted if there are many applicants.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
環境問題と経済との関わりを考える題材として「環境ビジネス」を取り上げる。再生可能エネルギー、省エネ、資源リサイクル、環境リスク管理など、様々な分野で展開される企業活動の分析を通じて環境問題を捉え直すことにより、環境と経済の関わりについて複眼的な考察出来るようになることを目標とする。授業では、主要分野の環境ビジネスについて、内外の具体例を素材にファイナンスの基本的な考え方を交えて検討すると共に、実際に企業分析を体験することで理解を深めていく。
到達目標Goal
環境ビジネスの視点から多様な企業活動を観察することで、環境問題に関する総合的な理解を深めるとともに、企業のビジネスモデルを分析し、その成長性やリスクについて具体的に議論が出来るようになる。様々な企業情報に触れつつ、汎用性の高いツールとしてファイナンスや経営学の基本的な視点を学ぶことで、「企業を見る目」を養い、様々なビジネスモデルを検討する際に、自然にファイナンス的な見方が出来るようになる。また、企業分析と発表・フィードバックを経験することで、プレゼンテーション能力の向上を目指す。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
環境ビジネスについて、市場規模や構成、雇用などを巨視的な視点から理解すると共に、エネルギー、資源リサイクル、リスク管理、水、自然資本保全など主要なテーマ毎に、ケーススタディ等を通じて具体的に分析しつつ学習する。併せて、ファイナンスの基本的な考え方、基礎的な分析ツールを知ることにより、汎用性のある知識の習得を目指す。また、個別企業分析とプレゼンを担当することで、実際の企業を素材に環境ビジネスの実像に触れるとともに、教員からのフィードバックを通じてプレゼンテーション能力の涵養を図る。課題提出後の授業、または学習支援システムにおいて、提出された課題からいくつかポイントを取り上げ、全体に対してフィードバックを行う。大学の行動方針レベルの変更に応じた授業形態の詳細は学習支援システムでお知らせします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:ガイダンス
本授業で取り上げていくテーマを紹介し、受講後の到達点イメージを共有する。
第2回[対面/face to face]:環境ビジネス概論/
環境ビジネスの基本的な性格と市場規模など全体像の把握を行うと共に、分析のフレームワークについての知識を整理する。
第3回[対面/face to face]:環境と金融①
近時注目を集めるESG金融の考え方を理解するとともに、ファイナンスの基本的な考え方やツールについて学ぶことにより、各論以降の検討に向けた基礎を構築する。
第4回[対面/face to face]:環境と金融②
前回の続き。NPV、IRRなどの考え方、キャッシュフロー表の構成などの基本を理解する。
第5回[対面/face to face]:環境と金融③/プレゼンチーム分けと事前ミーティング
前回の続き。また、講義後半で行う企業分析のチーム分けを確定し、チームメンバーの顔合わせを行う。
第6回[対面/face to face]:ケース1:再生可能エネルギービジネス
太陽光発電や風力、バイオマスを素材に、再生可能エネルギービジネスについて、その事業性や普及に向けた課題等を考える。
第7回[対面/face to face]:ケース2:省エネビジネス
再生可能エネルギーと並ぶ温暖化対策ビジネスである省エネについて考える。ESCOなどを通じて、省エネがビジネスとして成立するポイントについて考える。
第8回[対面/face to face]:ケース3 3Rビジネス1/企業分析プレゼン①
規制が作り出した巨大産業であるリサイクルビジネスの基本構造を理解し、3Rからサーキュラーエコノミーに至るビジネス環境の変化を学ぶ。なお、今回から講義の後半に企業分析・プレゼンを実施する予定。
第9回[対面/face to face]:ケース3 3Rビジネス2/企業分析プレゼン②
前回の続きとして、容器包装リサイクル、食品リサイクル、金属リサイクル等の各論を観察する。
第10回[対面/face to face]:ケース4:環境リスク管理ビジネス/企業分析プレゼン③
法規制導入を機に拡大が期待されながら、予想とは異なるパスを辿った土壌・地下水汚染対策ビジネスの基本構造を理解し、成功モデル・戦略を探る。
第11回[対面/face to face]:ケース5:水ビジネス/企業分析プレゼン④
希少化する淡水資源と人口増加をバランスさせる切り札として期待される水ビジネス。国内では上下水道インフラの更新、海外では新興国への進出による成長が期待されているビジネスの現状と展望を考える。
第12回[対面/face to face]:ケース6:自然資本・生物多様性保全ビジネス/企業分析プレゼン⑤
自然資本/生物多様性という概念と、これをビジネスと接続する視点を確認しつつ、幾つかの優れた事例を通じて、関連ビジネスについて考える。
第13回[対面/face to face]:ケース7:ESG投資と環境ビジネス1/企業分析プレゼン⑥
欧米の長期投資家を嚆矢に、現在我が国でも影響力を強めているESG投資など「環境金融」の機能について考える。
第14回[対面/face to face]:まとめ
前回の続きと全体の振り返り。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
ファイナンスを含めて予備知識は一切不要です。復習による定着を重視して下さい。自分が関心を持つ業界/企業が環境問題にどう関わっているか、という問題意識をもって講義に臨めば得るものが多いでしょう。
講義が大企業等を素材にすることが多い分、毎回ベンチャー企業等を素材とするミニレポートを課題として課します(翌週までに提出)。また、チーム又は個人で企業分析・プレゼンしてもらいます。質疑、講師や他の受講生からのフィードバックを含め、過去の受講生の多くが、この経験が有用だったと振り返っています。毎回の準備学習・復習と宿題対応で2時間程度を標準としますが、これとは別にプレゼン準備には相応の時間が必要です。こうした分析・プレゼン資料作成作りへの積極的な参加が必要です。
テキスト(教科書)Textbooks
特定の教科書は使用せず、担当教員が作成したレジュメや参考資料を授業支援システム等を通じて配布します。講義は、基本的にこのレジュメを参照しながら行われるので、受講する学生は忘れずに持参するようにして下さい。また、毎回課す課題は、当日教室で配布します。
参考書References
環境省 環境経済情報ポータルサイト
http://www.env.go.jp/policy/keizai_portal/index.html
このほか、講義において適宜紹介していきます。
成績評価の方法と基準Grading criteria
この講義では、一方通行の座学ではなく、ディスカッション等を通じた知識の定着を重視しており、授業に出席することが評価の大前提となります。そのうえで、企業分析・プレゼンテーション(50%)、毎回課すベンチャー企業などの環境ビジネスを素材とする課題(30%)、講義でのディスカッションへの貢献度(20%)などに基づき、総合的に判断します。なお、プレゼンテーション等に関して個別に指導を行う関係上、受講希望者が多い場合には人数調整を行うことがあります。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
プレゼン後の振り返りなど、ディスカッションや対話の時間をより充実させる。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
資料配布、課題提出には原則として授業支援システムを利用する。プレゼンテーション作成にパワーポイントを使用する。
その他の重要事項Others
講義の性格上、対面式を原則とします。個別の事情がある場合には別途相談して下さい。分析・プレゼンの件数や対象は受講生数に応じて増減します。受講者が多い年はチームを編成して、最大6~7件程度になり、少ない場合は、受講者一人で1社を担当してもらいます。
教員は現役の銀行職員であり、環境ビジネスの調査企画、ESG評価等に関する実務経験を有しているほか、数多くの政府委員会に委員として参加しています。本講義は、こうした経験を基に構成されたプログラムです。