経済学研究科Graduate School of Economics
ECN562C1－4（経済学 / Economics 500）国際金融論DＢInternational Finance DB
ブー トウン カイVU Tuan Khai
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学研究科Graduate School of Economics |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | X3328 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 月6/Mon.6 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
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Outline (in English)
International transactions have become increasingly important to every country in the world today. These are mainly transactions in goods, services and financial assets that require currencies as the medium of exchange. In this course we will learn about these international transactions, with a special focus on financial assets and currencies. In the PhD course we put more weight on understanding and applying basic theories and empirical methods in international finance.
To deepen understanding, the students are expected to read the class materials (lecture notes, textbooks, and related journal papers) after each lecture. Also, homework is assigned frequently.
Grading is based on the students' homework and (midterm & final) report performance.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
今日の世界では、対外取引は各国の経済にとってますます重要になっている。対外取引は多くの場合異なった通貨を媒介として行われる。本講義ではこうした一国経済の対外取引、特に通貨がかかわっているその金融的側面について学ぶ。博士後期課程では専門誌掲載の論 文を通じて国際金融論の理論体系や実証研究手法の取得・応用に重点を置く。
到達目標Goal
対外取引の意義や内容、為替市場の仕組みと為替取引、為替レート決定、為替レートと金利や物価、実体経済との関係、開放経済におけるマクロ経済政策の仕組みや効果を理解でき、さらに為替介入や為替制度選択、共通通貨としてのユーロ、発展途上国の国際金融、世界的な経常収支不均衡といった国際金融分野の現実における様々な問題を知り、経済学の手法を用いて理論的・実証的に分析できることを目標とする。博士後期課程の受講者には、期末に講義で学んだことを活用し、国際金融論のテーマを設定し研究を行い、その研究成果を提出することを求められる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
授業で扱うテキストの各章を受講者間で担当を決め、毎回の授業で最初に受講者が事前に準備した各章の内容を発表し、最後に教員が総括を行う。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[未定/undecided]：為替レート決定の理論（3）
ポートフォリオ・アプローチとその実証分析
2[未定/undecided]：為替レート決定の理論（4）
ニュースの理論とその実証分析
3[未定/undecided]：外国為替市場の効率性
効率的市場仮説、先物相場と直物相場、先物相場プレミアムに関する実証分析
4[未定/undecided]：為替レートと実体経済（1）
総需要と総供給、内需と外需、生産物市場の短期均衡
5[未定/undecided]：為替レートと実体経済（2）
為替レートと経常収支、弾力性アプローチとその実証分析
6[未定/undecided]：マクロ経済分析の理論的枠組み
IS-LMモデルの復習：名目価格硬直性、短期と長期、短期のマクロ経済理論としてのIS-LMモデル、総生産の決定、外生ショックと景気変動、マクロ経済政策の効果
7[未定/undecided]：開放経済分析の理論的枠組み（1）
マンデル・フレミングモデルの構築、それを用いる分析：変動相場制下の金融・財政政策の効果
8[未定/undecided]：開放経済分析の理論的枠組み（2）
マンデル・フレミングモデルを用いる分析：固定相場制下の金融・財政・為替政策の効果
9[未定/undecided]：マンデル・フレミングモデルから動学的開放マクロ経済学へ
動学的開放マクロ経済学の理論と実証
10[未定/undecided]：為替介入
為替介入の定義、実際、仕組み、理論・実証的効果、固定相場制維持介入と通貨危機
11[未定/undecided]：為替制度の選択
開放経済におけるトリレンマ、世界各国の為替制度の現状、為替制度選択問題と「両極の解」の議論
12[未定/undecided]：通貨同盟と最適通貨圏
EUとユーロの概要、最適通貨圏の理論と実証分析
13[未定/undecided]：発展途上国の国際金融
発展途上国の国際金融の現実の諸問題と政策
14[未定/undecided]：東アジアの経済統合と地域的通貨協力
東アジアにおける貿易や投資の面での経済統合やアジア通貨危機、そして地域的通貨協力について学ぶ。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
各自で毎回の授業までにその前回で学んだ内容を復習しておくこと。
テキスト（教科書）Textbooks
1.『コア・テキスト国際金融論』第2 版、藤井英次、新世社2014 年.
2.『MBA のための国際金融』小川英治・川崎健太郎、有斐閣2007 年.
参考書References
1.“International Finance: Theory and Policy,” Global Edition, by Paul Krugman, Maurice Obstfeld and Marc Melitz, Pearson Education Limited; 第11版 (2018/1/25) (英語) ペーパーバック.
2.“International Finance and Open-Economy Macroeconomics,”by Giancarlo Gandolfo, Springer; 2nd Edition (2016/7/12)（ハードカバー）.
3.『新しい国際金融論– 理論・歴史・現実』勝悦子、有斐閣2011 年.
成績評価の方法と基準Grading criteria
以下の通りに試験と課題の結果に基づいて成績評価を行う。
小テスト・宿題： 25%、中間レポート： 25 ％、学期末レポート：50 ％
（博士後期課程の受講者には、期末に自らテーマを設定し研究を行い、その研究成果を提出することを求められる。）
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生の理解度を見ながら若干内容を変更することがある。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
コンピュータによるデータ分析の演習があるので、ノートパソコンをもつことが望ましい。
その他の重要事項Others
教員と他の学生に大変迷惑になるので、授業中の私語、携帯電話の使用や遅刻などはしないこと。授業で学ぶ予定のテキストの箇所を事前に読んでおくことが望ましい。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
国際マクロ経済学、国際金融論
＜研究テーマ＞
開放経済の理論と実証、経済政策の効果、東アジアの為替制度、アジア諸国のマクロ経済問題
＜主要研究業績＞
(1) "News Shocks and Japanese Macroeconomic Fluctuations," Japan and the World Economy, Vol.24, Issue 4, pp.292-304, 2012 (with Jun-Hyung Ko and Kensuke Miyazawa).
(2) 「東アジアの貿易構造と為替制度選択問題に関する理論的考察」, 『アジア太平洋研究』第39巻, pp.149-162, 2014年.
(3) "Oil Price Fluctuations and the Small Open Economies of Southeast Asia: An Analysis Using Vector Autoregression with Block Exogeneity," Journal of Asian Economics 54 (2018), pp.1–21 (with Hayato Nakata).