理工・生命科学部教養科目KLAC Course
HIS100LC(史学 / History 100)日本文化論Japanese Cultural Heritage
谷村 玲子Reiko TANIMURA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 理工・生命科学部教養科目KLAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | H3564 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木1/Thu.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 小金井 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー<理工・生命科学部教養科目>Category | 人文・社会・自然科学系 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The Tokugawa regime maintained peace for 260 years. This is called "Pax Tokugawa". The warrior class (samurai) worked as politicians and bureaucrats in this period within a rigid social structure. Bushido was understood as the discipline of samurai's life. This course aims to examine the samurai of the Edo period from the cultural point of view. We will look at the norms of the samurai class including the protocol of high ranked samurai at Edo castle and also the real life of middle and lower ranked samurai, for example food, clothing and so on. We will examine the famous incident known as "Chūshingura", or “the 47 Ronin”, in the second half of the class.
Grading Policy
Final grade will be determined by the final exam.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
江戸時代は“Pax Tokugawa”とも呼ばれる、平和で豊かな時代である。本来は戦闘者である「武士」は平和を維持する為政者として、二六〇年という長い時をいかに生きたのであろうか。本授業においては、武家思想のみならず武士の具体的な衣食住から、江戸時代の武士の在り方を学ぶ。武士を核とした授業であるが、おのずから江戸時代における武士と町人との違いも明らかとなる。ある程度具体的な知識を得た後、学期の後半では赤穂事件(「忠臣蔵」)を取り上げる。この授業を通じて、学生一人一人が江戸時代に興味を持つと共に、日本人の精神性について考えてもらいたい。
到達目標Goal
明治以降の日本人に期待される行動様式は、しばしば「サムライ」と表現される。サムライ(武士)の歴史を理解した上で、江戸時代の武士の文化と精神性を学ぶ。その上で、現代の我々にとって「日本人の理想像とは何か」を考える。思想的な問題にとどまらず、授業中の視覚資料から、江戸時代の生活・文化を広く知ることができ、また日本の伝統文化に触れることもできる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、以下に関連している。理工学部:「DP2」と「DP4」、生命科学部「DP1」。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業の進め方と方法:大学の判断に従い、原則は対面授業である。対面授業が出来ない場合は、オンライン授業とする。毎回授業内で資料を手渡すが、万一後者の授業の場合は、資料は事前に送信する。できるだけパワーポイントや動画の視聴覚資料を用いて、学生が広く関心を持てるようにする。、
前半と後半でそれぞれ授業内完成小作文(感想)を出させる。授業内提出物に関しては、一週間前の前授業内で予告する。提出物から学生の理解が難しかった内容は、次回で再度取り上げ、全体の受講生に対してフィードバックを行う。また小作文での興味深い内容は授業内で紹介し、さらなる議論に活かす。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:クラスの概要説明
シラバスの内容の確認と、授業で扱うテーマについてのアンケート調査。
2[対面/face to face]:武士道とは
明治に書かれた新渡戸稲造の「武士道」と、江戸時代の武士道の在り方との相違を考える。
3[対面/face to face]:戦闘者から為政者へ。
慶長二〇年(1615「武家諸法度」に見る戦闘者からの脱皮。徳川政権における政治思想=儒学とは。
4[対面/face to face]:参勤交代と武士の生活
幕藩体制の中の武士。江戸城の中の大名。さらに大名に仕える武士の知行と扶持。
5[対面/face to face]:江戸時代の経済
知行と扶持とは。現実の武士の生活をその石高から考える。
6[対面/face to face]:大火後の江戸の町
江戸の華(大火)と街並みの変化。江戸の居住空間を知る。
7[対面/face to face]:武家と町人
井原西鶴「日本永代蔵」を読み、江戸時代の武士と町人の精神性の違いを考える。
8[対面/face to face]:無事の世の教養
戦国武将に流行した茶の湯は下剋上の芸能である。江戸時代に入り、武士の教養はどのように変化したか。特に参勤交代方で江戸に集まった大名、藩士の生活を芸能から考える。
9[対面/face to face]:赤穂事件「忠臣蔵」元禄14年(1701)の事件。
「赤穂事件」には、五代将軍綱吉から七石二人扶持の最下位の武士までが関係している。どんな事件だったかを時系列で解説する。
10[対面/face to face]:元禄15年(1702)の吉良邸への討ち入り。
その後の赤穂事件の評価
。
討ち入りの夜から朝にかけて、何があったのか。さらに討ち入り直後からの様々な評価から、江戸時代の人々にとって「赤穂事件」とは何だったかを考察する。
11[対面/face to face]:江戸の教育:藩校と寺子屋
江戸時代の武士と町人の教育の違いを考える。武士(藩士)の通った藩校、また庶民の教育を支えた寺子屋を、俳句や絵から考える。
12[対面/face to face]:江戸の教育:
湯島聖堂と昌平坂学問所。私塾とは。そして江戸時代の女子教育。
幕府の教育機関であった昌平坂学問所。さらに日本特有の「私塾」とは何か。そして江戸時代の女子教育の高さを同時代のイギリスと比べて考察する。
13[対面/face to face]:「武士の一分」
映画「武士の一分」から、これまでの授業の内容を復習すると共に、日本人にとっての「武士」を考える。
14[対面/face to face]:江戸の美意識「粋」について。
本授業のまとめ。
江戸の美意識「粋」を、武士の有り様と対比する形で考える。
その上で本講義のまとめを通して、江戸時代から明治東京への連続性を考える。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業の中でその日のテーマに沿った具体的な事項を取り上げ、それに対して学生が気楽にクラス内で発言できる機会を設けたい。また学期中の前半・後半で授業内小作文(感想)を授業中に提出させ、学生の興味を刺激したい。
毎回授業ではその日の内容を記したレジュメと配布資料を配るので、授業の後にも読み返してもらいたい。また参考文献の紹介を通じて、学生の自主的な参加を促したい。例えば第七回、第八回の授業では、武士(武家)をテーマとした江戸時代の文芸作品にも言及したい。現代文を前もって配布するので、予習として読んできて欲しい。またその日の授業内容に応じた参考文献を紹介するので、学生の自主的な参加を促したい。
テキスト(教科書)Textbooks
プリントを配布するので、特にテキストを準備する必要はない。
参考書References
参考書については、随時授業内で紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
【成績評価基準】
対面授業の場合は、試験期間中に期末テストを行う。なお授業中の感想は直接は点数に加算しない。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
江戸時代を様々な面から紹介したいが、情報が広範になりすぎると、学生が理解しにくいことがわかった。その上で視覚教材を大事にしたいと思う。また対面授業中の学生の雑談は、他の学生が大変迷惑に思うことから、厳しく注意していきたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし。
その他の重要事項Others
特になし。