理工・生命科学部教養科目KLAC Course
PHL100LC(哲学 / Philosophy 100)哲学入門Introduction to Philosophy
美頭 千不美Chifumi MITO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 理工・生命科学部教養科目KLAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | H3087 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金1/Fri.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 小金井 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー<理工・生命科学部教養科目>Category | 人文・社会・自然科学系 |
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Outline (in English)
▪ Course outline : In the Western academic tradition, philosophy is positioned as the foundation of various studies. So why is philosophy positioned as the foundation of academics? What is an academic act of doing philosophy? Here, we will explain the essence of philosophy as academic for elementary students for students who have never mentioned before in philosophy, and will give an overview of philosophy along the trend of philosophical history. At the same time, we aim at the fundamental understanding of philosophical terms.
▪ Grading criteria : class participation (30-50 points) and final exam (70-50 points). Full attendance does not guarantee a credit. More details will be explained in the first week of the class.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
西洋の学問の伝統において、哲学は諸学の基礎に位置づけられる。ではなぜ諸学問の基礎に哲学が位置づけられるのか。哲学とは何をする学問的営為であるのか。ここでは、哲学にこれまで触れたことのない受講生を対象に、学としての哲学の本質を初級者向けに解説しながら、哲学史の流れに沿って哲学の概論を講ずる。併せて、哲学用語の基礎的な理解を目指す。
到達目標Goal
西洋哲学以外の学問分野(たとえば宗教学、芸術学、社会学、歴史学等)との関連づけもはかりながら、古代ギリシア以来の哲学思想を西洋哲学史の流れに沿って近代の入り口まで紹介するので、自分が既に習得しているさまざまな知識とうまく関係づけながら、哲学の歴史の主流とそこで問題となる基本用語を習得すること、それが学習到達目標である。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、以下に関連している。理工学部:「DP2」と「DP4」、生命科学部「DP1」。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
▪ 本授業は講義形態の授業であるため、プレゼンテーション等の実践的な演習は一切なく、毎回の授業を通じて受講生に求められるのは、大事なことをひたすら聴き取り学び取る力である。
▪ しかしその一方で、授業は、教師と受講生とが時間と場を共有し、互いに学び高め合って成果を得るべき場でもあるため、毎回の授業を通じて当然生じる受講生の自由な思いや意見・質問を、積極的に受けつける。したがって、従来の教場での授業である場合は、毎回配布する出席カードの裏に、授業の感想や質問・意見などを自由に書き込めるようにする。そして、次の回の最初に時間を設け、受講生全員と共有できる内容にまとめて受講生の意見・質問を一つのトピックとして取り上げ、授業内容に活かして次の展開へとつなげるつもりである。
▪ また、授業後をオフィス・アワーとし、意見・質問など用のある学生が直接私に口頭でそれを伝えられるよう取り計らう。
▪ 詳しくは初回のガイダンスおよび第1回の授業の折に説明する。
* なお、状況に応じて2021年度同様のオンライン授業に切り替える必要が生じた場合、本授業においてはZoomによる授業は行なわず、資料配信型のオンデマンド授業にする予定である。その場合、毎回の平常点・出席点と期末テストは学習支援システムを通じて行ない、お喋りや質問・意見交換などはGmailなどを通じて行なうことにする。いずれにせよ、詳細については初回のガイダンスおよび第1回の授業で知らせることになる。学習支援システム内の「お知らせ」欄に告知することもあるので、学期期間中は注意されたし。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第01回[オンライン/online]:ガイダンス:講義内容概観、評価方法
西洋の学問的伝統において諸学の基礎と目される「哲学」の特性について。また、古代ギリシアから中世、ルネサンス、近代に至る西洋哲学思想の流れを大まかに辿る。なお、この初回ガイダンスの折に、評価方法の概略を受講生に伝える。
第02回[オンライン/online]:哲学とは何か:理性をよりどころとする真理の探究、近代日本における「哲学」の導入
哲学において重視される「理性」とは何でありうるかについて、「ロゴス」を参照しながらその重要な意味について解説する。また、「ピロソピアー」に「哲学」の訳語を与えた西周(にし あまね)についても触れる。
第03回[オンライン/online]:古代ギリシア(1):ソクラテス以前①:自然哲学
自然哲学。タレス。アナクシマンドロス。ヘラクレイトス。ピュタゴラス。デモクリトス。
第04回[オンライン/online]:古代ギリシア(2):ソクラテス以前②:ソフィスト
ソフィスト。プロタゴラス。
第05回[オンライン/online]:古代ギリシア(3):ソクラテス
ソクラテス概説。無知の知。己の魂の世話。
第06回[オンライン/online]:古代ギリシア(4):プラトン①
プラトン概説。イデア論。
第07回[オンライン/online]:古代ギリシア(5):プラトン②
プラトンの世界観。想起説。政治思想。
第08回[オンライン/online]:古代ギリシア(6):アリストテレス①
アリストテレス概説。形相と質料の形而上学。
第09回[オンライン/online]:古代ギリシア(7):アリストテレス②
アリストテレスの倫理・政治思想。
第10回[オンライン/online]:ヘレニズム期:ストア派とエピクロス派
ヘレニズム期概説。ストア派の世界観と倫理思想。エピクロスの快楽主義。
第11回[オンライン/online]:西洋中世とルネサンス:スコラ哲学、ルネサンス期の思想家
中世:スコラ哲学、トマス・アクィナス。
ルネサンス:古代ギリシア・ローマの文芸復興、ヒューマニズム、ピコ・デラ・ミランドラ。
第12回[オンライン/online]:ルネサンスから近代へ:宗教改革、モラリスト
宗教改革:ルター、信仰義認、聖書中心主義。カルヴァン、予定説、職業召命観、マックス・ヴェーバー。
モラリスト:モンテーニュ、パスカル、デカルト。カントの倫理思想。
第13回[オンライン/online]:西洋近代の思想:ベーコン、デカルト、ホッブズ、ロック
フランシス・ベーコン:「知は力なり」、イドラ説、帰納法。
デカルト:良識、方法的懐疑、「我思うゆえに我あり」、演繹法。精神と物体の二元論。
ホッブズ:自然状態、「万人の万人に対する戦い」、「自然権」、社会契約。
ロック:経験論、「タブラ・ラサ」、信託。
第14回[オンライン/online]:授業時間内期末試験
習得度を確認するための筆記試験。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
▪ 本授業の準備・復習等の授業時間外学習は、2時間を標準とする。
▪ 高等学校で「倫理」を履修した者は、「高校倫理」の復習をする。
▪ 授業開始以前にしておかなければならない指定された準備学習は特にない。但し、授業終了後は、毎回の授業の復習を各自きちんとこなし、質問があれば質問をし、授業中に適宜紹介される参考文献に当たるなどして授業内容の理解に積極的に努めること。そうしないと、哲学・思想の歴史的流れを踏まえながら、その基本用語の意味を理解し、実際にそれを使いこなせるようにはならない。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書の指定はなし。教材・参考資料は随時プリント配布する。
参考書References
教場にて適宜指示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
▪ 平常点(30点~50点程度)と期末試験(70点~50点程度)とにより総合的に評価する(100点満点)。
▪ 詳しくは初回のガイダンスの折に説明するので、受講希望者は初回のガイダンスに出席されたし。
▪ なお、期末試験で最低ラインの点数に満たないと、全回出席カードを提出して出席点・平常点が満点であったとしても、単位取得のために求められる基礎学力が決定的に不足しているとみなし、評価を「不可」とするなど、独自の評価基準を定めているため、注意が必要である。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
①講義後半の近代の内容をもう少し充実させる。
②あまり早口でまくしたてないよう、話し方に注意をする。
③書画カメラ上での画面の見せ方、板書の仕方をもう少し工夫する。
④講義内容全体の展開を各回吟味し直し、講義の完成度を高める。
⑤受講生の反応や理解度に注意を払う。