経営学研究科Graduate School of Business Administration
MAN500F1－0142（経営学 / Management 500）定性的方法論Qualitative Research
田路 則子Noriko TAJI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学研究科Graduate School of Business Administration |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | X7191 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 土4/Sat.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory |
修士課程（夜間）授業科目 マーケティングコース |
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Outline (in English)
【Outline & Objectives】: Students learn several methodologies of qualitative research; case study, historical approach and ethnography.They can realize the process of field work, data analysis, theory construction and writing. In order to deepen understanding methodologies, they must read outstanding papers and books.
【Learning activities outside of classroom】: Students have to submit small reports every week.
【Grading Criteria /Policy】: small reports(60%) and class contribution(40%)
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
学術論文を定性調査によって書くための方法論を体系的に学ぶ。
ケースタディ（事例分析）、エスノグラフィ（参与観察等）、歴史アプローチにおける、フィールドワーク、データ分析、理論構築、記述までのプロセスを学習する。さらに、秀でた研究を読むことにより、理解を深める。
到達目標Goal
修士または博士論文作成を見据えた、定性的方法論を修得する。方法論はマーケティング領域以外にも共通であり、戦略論や組織論の論文作成を予定している学生の履修も歓迎する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連、特に「DP1」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
理論書を読んで理解した上で、サンプル論文を読み、理論構築の実際を確認していく。教員が用意したサンプル論文にこだわらず、読みたい論文を学生が持ち込み、皆で読んで評価するという参加型の講義にしたい。
第一週の講義はオンラインZOOMで実施をする。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1回[対面/face to face]：イントロダクション
問題ある修士論文の例/理論書「実証研究の方法」藤本隆宏
2回[対面/face to face]：実証研究における理論構築
理論書「実証研究の方法」藤本隆宏/「クチコミ」田路の修士論文
3回[対面/face to face]：ケース・スタディ
理論書「ケーススタディの方法」R・Kイン 序−4章/
4回[対面/face to face]：ケース・スタディ
理論書「ケーススタディの方法」R・Kイン 5-6章
5回[対面/face to face]：ケース・スタディ
「イノベーションの資源動員と技術進化」松本陽一
6回[対面/face to face]：ケース・スタディ
理論書「ケース・スタディのアプローチ」横澤
7回[対面/face to face]：ケース・スタディ
「小売国際化プロセス」矢作敏行 3,5章
8回[対面/face to face]：歴史的アプローチ
「組織は戦略に従う」A・D・チャンドラーJr. 序-2章
9回[対面/face to face]：歴史的アプローチ
「組織は戦略に従う」A・D・チャンドラーJr. 3,6,7章
10回[対面/face to face]：質的データ分析ーコーディングの手法
理論書「質的データ分析法」佐藤郁哉 1-8章/「看護師の倫理的ジレンマ」のコーディングのサンプル
11回[対面/face to face]：質的データ分析ーインタビューの方法
インタビューのロール・プレィ
12回[対面/face to face]：エスノグラフィ
「暴走族のエスノグラフィー」佐藤郁哉 1,終章
13回[対面/face to face]：エスノグラフィ
「洗脳するマネジメント」ギデオンクンダ 3、解説章
14回[対面/face to face]：エスノグラフィ
「京都花街の経営学」西尾久美子
書籍&ビデオ
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回、リーディングに対して、簡単なメモを作成してくる。およそ4時間程度の準備が必要となる。
テキスト（教科書）Textbooks
「ケーススタディの方法」 R・Kイン 千倉書房
「質的データ分析法」 佐藤郁哉 新曜社
参考書References
「組織と経営について知るための実践フィールドワーク入門」佐藤郁哉 有斐閣
「組織行動の調査方法」 E・Fストーン 白桃書房
「創造的論文の書き方 」伊丹敬之 有斐閣
「リサーチマインド経営学研究法」 藤本隆宏他、有斐閣アルマ
成績評価の方法と基準Grading criteria
課題に対するメモ提出と授業への貢献
課題提出６０％、議論４０％
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
自身の研究計画の経過を紹介し、受講生間で意見交換することは有意義であった。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞経営戦略、技術経営
＜研究テーマ＞
「イノベーション・マネジメントにおける戦略と組織行動」
「ハイテク・スタートアップの成長」
「ハイテク産業集積のエコシステム」
＜主要研究業績＞
① 『起業プロセスと不確実性のマネジメント』田路則子,白桃書房, 2020年.
②「アーキテクチャ進化における製品開発マネジメント・半導体露光機産業の事例から」榎波龍雄・田路則子『一橋ビジネスレビュー』第65巻3,pp172-184,2017.
③「WEBビジネスにおけるスタートアップの成長要因―首都圏における定量調査と事例分析―」田路則子・新谷優『ベンチャーズレビュー』日本ベンチャー学会,第31巻,pp.63-67,2018.
④“Resource Acquisition in High-Tech Startup Global Strategies,”
Noriko Taji, Technology,Innovation, Entrepreneurship and Competitive Strategy, Emerald Publishing Group,Vol.14,pp.263-287,2014.
⑤『ハイテク・スタートアップの経営戦略―オープン・イノベーションの源泉』田路則子• 露木恵美子, 東洋経済新報社,2010.
⑥「半導体商社の事業ドメイン拡大のメカニズム」田路則子・甲斐敦也,『赤門マネジメント・レビュー』東京大学, 第8 巻,5 号,pp211-231,2009.
⑦『アーキテクチュラル・イノベーション』田路則子, 白桃書房,2005.