経営学研究科Graduate School of Business Administration
MAN500F1－0079（経営学 / Management 500）ワークショップ（マーケティング）Workshop in Marketing
朝岡 崇史Takashi ASAOKA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学研究科Graduate School of Business Administration |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | X7144 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 金6/Fri.6,金7/Fri.7 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 4 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory |
修士課程（夜間）授業科目 マーケティングコース |
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Outline (in English)
【Outline & Objectives】
Students will learn about the marketing innovation required of companies in the VUCA era (the future is uncertain and the future is difficult to predict). In the class, 12 guest lecturers who are active in the forefront of business will be invited to talk about the latest methods and company cases, and multiple groups will hold workshops on the issues given by the guest lecturers.
【Learning activities outside of classroom】
Post-class report submissions and participation in group presentations(interim briefing and final debriefing session).
【Grading Criteria /Policy】
Although attendance will not be taken, we will evaluate lesson report 50%, group work briefing session, interim and final presentation results 30%, and the contribution to the lesson (discussion and Q & A) at a rate of 20%, assuming 8 or more post-class report submissions and participation in group work/group presentation.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
VUCA（先行きが不透明で将来の予測が困難）の時代、企業に求められるマーケティング革新について学びます。授業ではビジネスの最前線で活躍されているゲスト講師をお招きして最新のメソッドや企業事例をお話しいただくとともに、ゲスト講師から出題された課題について複数のグループでワークショップを行う形式で進めていきます。
到達目標Goal
VUCAの時代に企業に求められるマーケティング革新の本質について深く「学ぶ」とともに「自分ゴト」として「問い」を立てられるようになること。具体的には、＜論点1＞CXがブランド差別化の最大のドライバーになること、＜論点2＞卓越したCXを生み出すためにEXの取り組み（インターナル活動）が重要になること、＜論点3＞事業・環境・社会がトレードオンの関係になること、の3点について、考え方と具体的な企業の取り組みをセットで理解し、自分の考えを周囲に表明できるようになること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連、特に「DP2」「DP3」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
金曜日の夕方から、ゲスト講師による講義と質疑応答（第6限）・ワークショップ（第7限）と2時限連続の授業となります。今年度（2022年）は14週（28回）の授業をすべて対面方式＠大学院棟201教室での実施とします。ただしゲスト講師はリモートでの参加となる場合があります。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：＜イントロダクション＞
VUCAの時代、企業に求められるマーケティング革新
授業の目的と概要の共有
第2回[対面/face to face]：＜イントロダクション＞
VUCAの時代、企業に求められるマーケティング革新
授業の目的と概要の共有、ゲスト講師紹介、受講生の自己紹介など
第3回[対面/face to face]：ゲスト講師による講義(1) 元メットライフ米国本社 クラー加奈恵氏
デザイン思考とCX戦略
第4回[対面/face to face]：ワークショップ(1)
デザイン思考とCX戦略に関するグループディスカッション
第5回[対面/face to face]：ゲスト講師による講義(2)ヤッホーブルーイング よなよなピースラボ・ユニットディレクター 佐藤潤（ジュンジュン）氏
企業事例（CX戦略）：ヤッホーブルーイング
第6回[対面/face to face]：ワークショップ(2)
ヤッホーブルーイングに関するグループディスカッション
第7回[対面/face to face]：ゲスト講師による講義(3)
森永乳業 マーケティング統括副部長 谷口竜太氏
企業事例（CX戦略）：森永乳業 トリプルヨーグルト
第8回[対面/face to face]：ワークショップ(3)
森永乳業 トリプルヨーグルトに関するグループディスカッション
第9回[対面/face to face]：ゲスト講師による講義(4)スターフライヤー マーケティング部 マッコームズ夏野氏
企業事例（CX戦略）：スターフライヤー
第10回[対面/face to face]：ワークショップ(4)
スターフライヤーに関するグループディスカッション
第11回[対面/face to face]：ゲスト講師による講義(5)
電通 PRソリューション局シニアコンサルティングディレクター 中町直太氏
組織文化の刷新（インターナルブランディング）
第12回[対面/face to face]：ワークショップ(5)
組織文化の刷新（インターナルブランディング）に関するグループディスカッション
第13回[対面/face to face]：ゲスト講師による講義(6)
元トヨタ レクサスブランド部長 高田敦史氏
企業事例（組織文化の変革）：トヨタ自動車
第14回[対面/face to face]：ワークショップ(6)
トヨタ自動車に関するグループディスカッション
第15回[対面/face to face]：ゲスト講師による講義(7)富士フイルム イメージングソリューション 副事業本部長 執行役員 河野通治氏
企業事例（組織文化の変革）：富士フイルム
第16回[対面/face to face]：ワークショップ(7)
富士フイルムに関するグループディスカッション
第17回[対面/face to face]：ゲスト講師による講義(8)一般社団法人CDO Club Japan 代表＆創立者 加茂純氏
DXの推進とサステナビリティ戦略
第18回[対面/face to face]：ワークショップ(8)
DXの推進とサステナビリティ戦略に関するグループディスカッション
第19回[対面/face to face]：ゲスト講師による講義(9)
KDDI 執行役員 経営管理本部長 明田健司氏
企業事例（サステナビリティ戦略）：KDDI
第20回[対面/face to face]：ワークショップ(9)
KDDIに関するグループディスカッション
第21回[対面/face to face]：ゲスト講師による講義(10)
大広 D2Cビジネス推進局 鬼木美和氏
D2Cビジネスとサステナビリティ戦略
第22回[対面/face to face]：ワークショップ(10)
D2Cビジネスとサステナビリティ戦略に関するグループディスカッション
第23回[対面/face to face]：ゲスト講師による講義(11)
電通 Team SDGs/食ラボ 大屋洋子氏
SDGsと企業のサステナビリティ戦略
第24回[対面/face to face]：ワークショップ(11)
SDGsと企業のサステナビリティ戦略に関するグループディスカッション
第25回[対面/face to face]：ゲスト講師による講義(12)
東レ 地球環境事業戦略推進室 室長 野中利幸氏
企業事例（サステナビリティと地球環境事業）：東レ
第26回[対面/face to face]：ワークショップ(12)
東レに関するグループディスカッション
第27回[対面/face to face]：＜最終まとめ＞
振り返りのプレゼンテーション
第28回[対面/face to face]：＜最終まとめ＞
振り返りのディスカッションと授業全体の総括
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・毎回の授業終了後に全体の振り返り・学び・気づきを個人レポートとして提出（PPT形式のフォーマットを使用。A4 用紙で1 枚程度、授業終了後1週間以内）していただきます。
・ゲスト講師の講義まとめの担当を受講生に事前に割り振り、コースの最後にまとめの報告会（プレゼンテーション）を行っていただきます（プレゼンテーション資料は後日レポートとして提出いただきます）。
テキスト（教科書）Textbooks
特に使用しませんが、授業に関連する学びの機会として『なりわい革新 事業×組織文化の変革で経営の旗印をつくる』（朝岡崇史ほか著、宣伝会議、2022年）の購読をお勧めします。
参考書References
・『なりわい革新 事業×組織文化の変革で経営の旗印をつくる』朝岡崇史ほか著、宣伝会議、2022年
・『ジョブ理論』クレイトン・クリステンセンほか著、ハーパー・コリンズ・ジャパン、2017年
・『両利きの経営』チャールズ・オライリーほか著、東洋経済新報社、2019 年
・『ダイナミック・ケイパビリティ戦略』デビット・ティース著、ダイヤモンド社、2013 年
・『ワイズカンパニー』野中郁次郎・竹内弘 著、東洋経済新報社、2020 年
・『ビジョナリーカンパニー』ジム・コリンズほか著、日経BP 出版センター、1995 年
・『ヤッホーとファンたちとの全仕事』佐藤潤著、日経BP、2021 年
・『ドーナツ経済学が世界を救う』ケイト・ラワース著、河出書房新社、2018 年
成績評価の方法と基準Grading criteria
出席は取りませんが、授業後のレポート提出8回以上およびグループワーク/グループプレゼンの参加を前提にして授業レポート50％、ワークショップでのグループ別報告会、最終プレゼンテーションの成果30％、ディスカッションや質疑応答など授業へ貢献度20％の比率で評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
ゲスト講師とのやり取りの時間をもう少し長くとって欲しい、との声があるため、ゲスト 講師との質疑応答やディスカッションの時間を30分設けます。ワークショップのグループ分けは毎回変更し、異なるメンバーとディスカッションできるようにします。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
7限目のワークショップではPPTのテンプレートにグループワークの成果をまとめ、代表者にプレゼンテーションしていただきます。授業へは各自プロジェクターへの接続が可能なノートPCの持参をお願いします。
その他の重要事項Others
事業経営のスピードがますます速まる中、経験則に裏打ちされた絶対的な正解はありません。突破力のある仮説づくりのために、的確な「問い」を立てることが重要になります。受講生の皆さまには、VUCAの時代における企業の「なりわい」革新やアジャイル型の組織運営について、可能性を探るための積極的な提言や議論への関与を期待します。また、企業のビジネスの成長と社会課題の解決がトレードオン（両立）であることについても、先進企業の具体的な取り組みを通じて理解と共感を深めていただきたいと思います。
担当教員の専門分野等
朝岡崇史（あさおかたかし）
＜経歴＞
ブランド戦略とCX（カスタマーエクスペリエンス）戦略を専門とするコンサルタント、ファシリテーター。（株）電通のコンサルティング室長を経て、2017年に（株）ディライトデザインを起業。北京伝媒大学広告学院客員教授（2013年）、日本マーケティング協会 マーケティングマスターコース・マイスター（2011年～現在）、新宿区U35ビジネスプランコンテスト・アクティベーター（2019年～現在）などを歴任。
＜専門領域＞
ブランド戦略、CX（カスタマーエクスペリエンス）戦略
＜研究テーマ＞
デジタルトランスフォーメーション（DX）時代における企業のカスタマーエクスペリエンス（CX）戦略、デザイン思考、アジャイル型組織
＜主な研究業績＞
『エクスぺリンス・ドリブン・マーケティング』（ファーストプレス 2014年）
『IoT時代のエクスペリエンスデザイン』（ファーストプレス 2016年）
『デジタルマーケティング成功に導く10の法則』 （徳間書店 共著 2017 年）
『なりわい革新 事業×組織文化の変革で経営の旗印をつくる』（宣伝会議 共著 2022年）
*ウェブマガジン『JDIR』 powered by JBpressに記事連載中