情報科学部Faculty of Computer and Information Sciences
SOC140KA-GH-106(社会学 / Sociology 100)社会と情報科学Society and Computer Science
内村 直之Naoyuki UCHIMURA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 情報科学部Faculty of Computer and Information Sciences |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | J0305 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 小金井 / Koganei |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2022年度以降入学者)Category (2022~) | |
カテゴリー(2021年度以前入学者)Category (~2021) | |
カテゴリーCategory |
教養科目 人文系科目 |
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Outline (in English)
In "Society and Science", we roughly grasped the current status of science and technology in the modern society and considered the basic issues. We will focus on three major themes: 1) computational science and society, 2) networks and society, and 3) artificial intelligence and society, and investigate and think about specific issues in each theme. Whenever there is a major scientific or technological news, we will discuss it in real time in the lecture.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
「社会と科学」では、現代社会の中での科学と技術の現状をおおまかに捉えて基本的な問題点を考えた。この授業では「社会と科学」で学んだことを背景にしながら、さらに深く社会と今諸君が学んでいる情報科学にある問題を考える。3つの大きなテーマ ①計算科学と社会 ②ネットワークと社会 ③人工知能と社会、を立ててそれぞれで具体的な問題について調べ、考えることを中心にする。大きな科学・技術ニュースが発生すれば、リアルタイムに講義の中で扱っていきたい。
到達目標Goal
情報科学部という場で受講生がこれまでに学んでいるものをもとに、それと社会の関係を主体的に捉え考えてもらうことを目指す。これから、さらに高度な情報科学を学び実践するとき,あるいは社会に出てから役に立つ考え方を身につけてほしい。
「社会と科学」と同様に、自分の考えをまとめ、表現する力を養うことにポイントを置き、レポートの執筆と発表のスキルを重視する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち「DP1」と「DP3-1」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
情報科学の典型的な問題(コンピュータ、ネットワーク、計算科学、人工知能)についていろいろな切り口を紹介し、受講者の意見をミニレポートで求める。オンデマンド(パワーポイント、講義ノート、講義音声ファイル)を基本とし、zoomによるリアルタイム授業も適宜加えて自由度の高い授業を目指す。
大型レポートを3回課し、その作品から興味深いものを選んで発表する会をzoomで催す。必要ならzoomによるワークショップも開催する。授業で課した課題(ミニレポート)等を取り上げ、授業内で全体に対してフィードバックを行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
オリエンテーション[オンライン/online]:なぜこの授業をするのか、目的と概要の説明
この授業はなにをするのか,わかりやすいイントロダクションとともに概略について解説する。
ITの歴史①コンピュータ[オンライン/online]:コンピュータ発達史
コンピュータのハードとソフトの発明・発達史と今の開発状況などについて、世界と日本の状況を解説する。コンピュータはなんのために創られたのか、という基本的な問題を考える。
ITの歴史②ネットワーク[オンライン/online]:インターネット発達史
インターネットの発祥とその発達の歴史について、ネットワークと社会という視点から解説する。
ITの歴史③人工知能[オンライン/online]:人工知能の歴史
人工知能の開発の歴史について、目的・技術・現状などについての歴史を解説する。
歴史④AIの問題点[オンライン/online]:人工知能の現状とこれからの問題点について
人工知能が今、どのように使われているか、その能力がこれからどの様になりそうなのか、人間、特に労働などとの関係を見据えながら社会との間に発生する問題点を考える。
第1回レポート発表会[オンライン/online]:レポートの発表と討論
社会と情報科学に関して提出されたレポートの中から興味深いものを発表してもらう。zoomを使う。
計算科学①天気予報[オンライン/online]:計算科学を使った天気予報について
コンピュータの計算力を応用する計算科学の典型例として天気予報、とくに数値予報の発達の歴史とその現状を紹介する。そこから、計算科学と社会の関連を考える。
計算科学②温暖化問題について[オンライン/online]:計算科学と温暖化問題
温暖化問題の起源とその現状について考えた上で、計算科学的な視点を紹介する。国際政治・経済と計算科学の関係についても話そう。
計算科学③シミュレーション[オンライン/online]:第3の科学シミュレーション
理論、実験に続く第3の科学方法論としてのシミュレーション科学とはなにか。その能力と限界について考える。多くの実例を紹介する。
第2回レポート発表会[オンライン/online]:レポートの発表と討論
社会と情報科学に関して提出されたレポートの中から興味深いものを発表してもらう。zoomを使う。
Google[オンライン/online]:Googleから見えるIT社会
Google(そしてGAFA)という国境を超えて活動する巨大IT企業は今、何をし、何をめざしているのか、その技術とビッグデータ、ビジネスモデルを解き明かし、そこに含まれる問題点を考える。
ワークショップ[オンライン/online]:ITをめぐる社会と倫理についてのワークショップ
人工知能はどこまで発展するのか。個人と社会への影響はどうか。もし人の能力を超えたら、人との関係はどうなるか、世界はどうなっていくのか。倫理と民主主義の社会問題を考える。ワークショップの予定。
科学技術と未来社会[オンライン/online]:科学技術と未来社会の関係を考える
春学期の「社会と科学」秋学期の「社会と情報科学」を通じて、学んだこと、考えたことをまとめる。
第3回レポート発表会[オンライン/online]:レポートの発表と討論
聴講者のレポート発表と講義の総まとめ。提出されたレポートから興味深いものを選んで発表してもらう。それに対して濃密なディスカッションを期待する。最後に授業の内容を振り返り、自分たちの情報科学の学びと重ね合わせよう。zoomを使う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は、計4時間を標準とします。
講義の資料は授業の最初に配布し、概ね、授業内で消化しますが、次の回への宿題となることもあります。授業の最後に毎回、指定する問題についてミニレポートを書いて提出してもらいます。授業をきっかけに新聞、雑誌、テレビ、書籍、ネットなどでいろいろな情報に触れ、考えてほしい。その努力はレポートに反映するだろう。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使用しません。毎回のテーマに相応しい資料(パワーポイントによるレジュメ、講義ノート、講義音声ファイル)を配布します。参考になる図書や文献は授業中に紹介します。
参考書References
講義第1回のオリエンテーションで、参考にすべき主要な書籍を紹介します。授業中にも、その回のテーマに関連する本やWEBサイトを紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
提出されたミニレポートなどの平常点40%、3回のレポート評価60%で評価します。3回の課題レポートでは、自分の興味ある問題についてA4用紙1枚以内(1000〜2000字程度)で自由に説明してもらいます。テーマとその消化具合、文章の良し悪し、オリジナリティの3点から評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生自身のオリジナルな考えを討論しあうことに興味を引いていたようです。今年も自由な討論を期待します。また、レポート執筆作業で相当スキルが鍛えられるようなので、一人ひとりへの講評と発表会での討論でしっかり指導したいと思っています。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
パワーポイントによるレジュメを見ながら講義音声を聴くのを基本とし、詳細な講義ノートで授業を完成する。100分の授業時間内に講師はパソコン前に待機し、質問は掲示板、メールで受けてリアルタイムで応答する。その後の質問も適宜受ける。適宜zoomによるリアルタイム授業も加える。パソコンのみで受講可だが、資料印刷用プリンターがあるとなおよい。
その他の重要事項Others
重要な科学・技術における出来事が発生した場合は、直近の講義をその問題の解説に当てることがあります。毎年10月初旬発表の科学関係ノーベル賞の内容についての解説はしばしばおこなっています。多少の予定変更がありうることをあらかじめ知っておいてください。