理工学研究科Graduate School of Science and Engineering
BLS500Y2（生物科学 / Biological science 500）生命システム科学特論Biological Systems
岡 敦子Atsuko OKA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 理工学研究科Graduate School of Science and Engineering |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | YD003 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 月2/Mon.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 小金井 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 生命機能学専攻 |
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Outline (in English)
Course outline
This course deals with a series of biological phenomena during animal development and their molecular mechanisms, focusing on the functions of biomolecules, and introduces recent progress of regenerative medicine based on these mechanisms. The aim of this course is to help student understand the correlations of the biological phenomena at the cellular and whole-body levels with the function of the biomolecules.
Learning Objectives
The goals of this course are to outline a series of life phenomena during animal development in connection with the evolution, explain their molecular mechanisms, listing biomolecules involved in each phenomenon, and understand that clarification of the biomolecules leads to the progress of regenerative medicine.
Learning activities outside of classroom
Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content.
Grading Criteria
Your overall grade in the class will be decided based on the following
Term-end examination: 70%、in-class contribution: 30%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
動物の発生過程で起こる一連の生命現象と、各現象に関わる生体分子の機能について解説し、これらの生体分子の研究が再生医学の発展に繋がることを紹介する。この講義の目的は、発生のしくみについての学びを通じ、細胞・個体レベルの生命現象と生体分子の機能との相関を深く理解することである。
到達目標Goal
(1)発生における一連の生命現象の概略を、進化と関連づけながら説明できる。
(2)各生命現象に関わる生体分子の名称を挙げ、その機能について説明できる。
(3)発生のしくみの分子レベルでの解明が、再生医学の発展に繋がることを理解できる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
スクリーンを使った対面での講義を予定している．必要に応じて教材を配布する。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]：序論
生命の誕生と進化
講義全体のガイダンスを行う。生殖細胞の起源と分化について解説する。
2[未定/undecided]：受精における種特異性の維持に関わる分子
受精の過程と、その分子的なしくみについて解説する。
3[未定/undecided]：着床を制御するホルモン
哺乳類の着床の過程と、着床を制御するホルモンについて解説する。
4[未定/undecided]：原腸形成と三胚葉の確立
原腸形成の過程と、三胚葉の発生運命について解説する。
5[未定/undecided]：誘導の概念とオーガナイザー因子
誘導の考え方、神経管と神経堤の形成に関わる因子について解説する。
6[未定/undecided]：器官形成のしくみⅠ：体軸の形成と軸に沿ったHOX遺伝子の発現
３つの体軸の形成、軸に沿って発現するホメオティック遺伝子について解説する。
7[未定/undecided]：器官形成のしくみⅡ：組織間相互作用に関わる誘導因子
器官形成における組織間相互作用の役割と、それに関わる分子について解説する。
8[未定/undecided]：発生で使われるシグナル伝達経路
発生でよく使われる傍分泌および接触分泌のシグナル伝達経路について解説する。
9[対面/face to face]：外胚葉由来の器官：神経系の形成
神経管の軸に沿った分化のしくみについて分子レベルで解説する。
10[対面/face to face]：中胚葉由来の器官Ⅰ：骨格系、筋系の形成
体節の形成と分化のしくみについて分子レベルで解説する。
11[対面/face to face]：中胚葉由来の器官Ⅱ：泌尿器系、生殖器系、循環器系の形成
体節以外の中胚葉の分化のしくみについて分子レベルで解説する。
12[対面/face to face]：内胚葉由来の器官：消化器系、呼吸器系の形成
原腸の形成と分化のしくみについて分子レベルで解説する。
13[対面/face to face]：幹細胞の定義と種類
幹細胞の定義と、成体組織に存在する幹細胞、人工的に作製されるES細胞やiPS細胞について解説する。
14[対面/face to face]：幹細胞を使った再生医療
試験・まとめと解説
発生と再生医学との関連について解説する。
最後に試験を実施する。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
【本授業の準備・復習時間は、各４時間を標準とします。】
前回までに学んだことを基に次の授業が進んでいくので、毎回復習をして次回の授業に臨んでほしい。もしわからない用語等があれば、参考書、関連図書等を使って確認しておくこと。
テキスト（教科書）Textbooks
特に指定しない。
参考書References
M.J.F. Barresi & S.F. Gilbert: Developmental Biology, 12th edition, Sinauer Associates Inc.
Gilbert著、阿形清和監訳：「ギルバート発生生物学」10版、メディカル・サイエンス・インターナショナル
東中川徹・八杉貞雄・西駕秀俊編:「ベーシックマスター発生生物学」オーム社
成績評価の方法と基準Grading criteria
主に以下の点に着目し、期末試験の結果（70%）および受講態度（平常点30%）を総合的に評価する。
(1)受精から器官形成までの一連の生命現象の概略を説明できるか。
(2)各生命現象のしくみについて、関わる生体分子の名称を挙げて分子レベルで説明できるか。
(3)発生のしくみの解明と再生医学との関連を説明できるか。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度授業担当者変更により特になし。