理工学研究科Graduate School of Science and Engineering
MEC500X1(機械工学 / Mechanical engineering 500)精密機械特論Precision Machines and Fine Mechanism
菱田 博俊Hirotoshi HISHIDA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 理工学研究科Graduate School of Science and Engineering |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | YA027 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期集中/Intensive(Spring) |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 小金井 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 機械工学専攻 |
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Outline (in English)
【Course outline】
This class is a counterprogram of "Adcanced human and sense engineering". The essence of this class is to consider about the appropriate division between machines and humans in the present era of AI/information from such view point that "what is a machine". Precise design is a major premise of engineering. It is a philosophy that knows people and supports their lives.
【Learning Objectives】
At the end of the course, students can hopefully understand the essential meaning of precision, imagine the precision and the method of creating precision in each process and category of engineering, and propose their own precision with uniqueness.
【Learning activities outside of classroom】
Before/after each class meeting, students will be expected to spend 4 hours to understand the course content.
【Grading Criteria /Policy】
The total score of 60 or more out of 100 is considered acceptable.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
人間・感性工学特論の裏番組です。この授業の本質は、AI・情報化社会における、機械と人間の適切な分担を、「機械とは何か」から考える事です。
精密‥‥時の最先端~機械と人間の共存と協調の歴史
精密の本質的意味を理解し、それが如何に人間らしい内容かを納得する。
その上で、工学の各プロセスやカテゴリーに於ける精密、及び精密の創出方法をイメージできる様になる。最終的には、精密を独自性と共に提案できる様になる。
到達目標Goal
1)精密の本質的意味を理解できる。 ⇒ 毎回の演習で目標達成評価を行う。
2)工学の各プロセスやカテゴリーに於ける精密、及び精密の創出方法をイメージできる。 ⇒ 毎回の演習で目標達成評価を行う。
3)そのチェックも兼ねて、精密を独自性と共に提案できる。 ⇒ 創作レポート(最終レポート)で目標達成評価を行う。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・概要: 機械は過去から未来にかけて、いずこの人間社会をも支え続けてきている。中でも、各時代に於いて先導的役割を担い、時として時代を大きく変えてきた機械が、その時々の精密機械であると言える。本講義では、「精密」の意味を考えつつ、精密機械の素材、設計、加工、評価等について説明する。そして最終レポートでは、各自のイメージする精密機械を提案して貰う。
・方法: 1日3.5時限通しの集中講義を予定。菱田講義手帳サイト(http://ayugawara.g2.xrea.com/、http://www9.plala.or.jp/seitaikougaku/UNI/SKTannounce.htm)を連絡基地とするので、適宜(毎講義前に)参照されたい。毎講義前に、その回の予習をして小課題に解答しメールで提出する。また講義の後半では人間感性認識体験を行うので、機械と人間の比較をして貰う。講義は主としてスライドの解説で行うが、適宜実物サンプルも見せる。試験を行わず、精密の創出と言う課題を課すので創作レポートをメールで提出する。
1日目= 4月23日10:00~16:00予定
2日目= 5月 7日10:00~16:00予定
3日目= 6月 4日10:00~16:00予定
4日目= 7月16日10:00~16:00予定
日程は変更される可能性があるので、お知らせ等を注意しておいてください。
・注意: 計画を芯として、生きた講義をします(順番や長さを変更する可能性あり)。なので、聞きたい事をどんどんリクエストして下さい。
・注意: 新型コロナウィルス感染防止対策の一環として、基本的にはオンライン教室にする予定です。対面にする際には予め大学ポータルサイトのお知らせ機能で連絡をしますので、注意していて下さい。
パーソナルミーティング ID = 569-654-2883
https://us02web.zoom.us/j/5696542883?pwd=WWFSdEZXTHBnU
パスワード= 1234
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]:導入
ガイダンス、精密の哲学。工学と精密工学、機械と人間。
2[オンライン/online]:精密の歴史
精密の歴史を追い、時々の精密の意味を考える。
3[オンライン/online]:統計とビッグデータ
正規分布を中心に、品質管理の考え方を浚う。またビッグデータとAIについてを論じる。
4[オンライン/online]:仮想工場見学
精密を作る中小企業の紹介(対面の場合にはサンプル提示):大阪精密、大阪製作所、三井ハイテック、等。
5[オンライン/online]:歪ゲージと材料
(歪ゲージを考える上で必要な)弾性力学の基礎。
6[オンライン/online]:歪ゲージと回路
精密サインプル提示(歪ゲージ)、歪ゲージ概論。
歪測定原理と、歪ゲージを通して考える精密化の足がかり。
7[オンライン/online]:精密設計
精密設計の基礎、過去のレポートの紹介。
8[オンライン/online]:精密機構・精密制御
機構概論、制御概論の中に精密を考える。
9[オンライン/online]:精密材料
原子創生の謎(対面の場合には、VTRを見せる。)精密に関わる諸材料、元素紹介。
10[オンライン/online]:精密加工・精密測定
加工概論、測定概論の中に精密を考える。精密測定(対面の場合には、VTRを見せる)。
11[オンライン/online]:超精密・最新研究事例
超精密概論、東大、名大、名工大の最新事例。
12[オンライン/online]:医療工学・画像処理
呼吸音の画像解析、CT・MRIの画像診断学。
13[オンライン/online]:人間と機械
ロボットと人間、心臓と循環器、本講義総括、美。
14[オンライン/online]:レポート作成
毎回の小レポート作成の時間を及び、創作レポートの作成の時間をここに充当する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
【本授業の準備・復習時間は、各4時間を標準とします。】日々、繊細な感性と美意識を持って、いろいろな機械やシステムと接する事。また、人間への理解を深める事。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は無い。
参考書References
次の書籍にかなり通じる事が書かれている。
0)菱田博俊:わかりやすい材料学の基礎、成山堂書店.
また、以下の書籍を参考図書に指定するので、適宜参照されたい。
1)櫻井好正・津和秀夫・得丸英勝・舟久保煕康・宮澤清人:”精密工学序説”, 精密工学講座1,コロナ社.
2)田口紘一・明石剛二:”精密加工学”, 機械系教科書シリーズ16, コロナ社.
3)丸井悦男:”超精密加工学”, メカトロニクス教科書シリーズ10, コロナ社.
4)津村喜代治:”基礎精密測定”, 第3版, 共立出版.
5)中沢弘:”精密工学”, 理工学講座, 東京電機大学出版局.
6)安永暢男・高木純一郎:”精密機械加工の原理”, 日刊工業新聞社.
7)菱田博俊:”青少年のための統計学入門”, 現代図書.
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回の小レポート(概ね40点)、平常点及び人間感性認識体験(概ね20点)、創作レポート(概ね40点)により総合的に評価する。60点を超えた者に対して、単位と、到達度に応じてグレードを与える。最終レポートの提出締め切りは7月29日なので、早めに着手する事。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
サイト更新を心がけますが、更新作業が上手くいかない状態になっています(原因不明)。基本的に課題とレポートはすでに掲示してありますので、探してやってみて貰えればと思いますが、書式については希望がありましたらこちらからメールします。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
無し。
その他の重要事項Others
4月23日10:00開始で、ZOOMにより第1回目=ガイダンスを行います。また、上記スケジュールをたたき台にして、履修希望者との対話に基づきスケジュールを確定します。更に、サイトの入室ID/PWを教えます。斯様に、第1時限目にかなり重要な事をするので、履修希望者は必ず出席して下さい。
なお、精密に関してを1冊にまとめた薦められる教科書は、現時点で確認できていない。聴講者数が増えれば、教科書発行を検討したい。