理工学研究科Graduate School of Science and Engineering
MEC500X1（機械工学 / Mechanical engineering 500）人間・感性工学特論Ergonomics and Sense Engineering
菱田 博俊Hirotoshi HISHIDA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 理工学研究科Graduate School of Science and Engineering |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | YA024 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期集中/Intensive(Fall) |
| 曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 小金井 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 機械工学専攻 |
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Outline (in English)
【Course outline】
This class is a counterprogram of "Adcanced precision mechinery". The essence of this class is to consider about the appropriate division between machines and humans in the present era of AI/information from such view point that "what is human beings".
Comfortable design is a major premise of engineering. It is a philosophy that knows people and supports their lives.
【Learning Objectives】
At the end of the course, students can hopefully understand what ergonomics and kansei engineering are, recognize that almost all engineering objects (systems) around us are related to ergonomics and kansei engineering, and handle engineering with human and kansei engineering sense.
【Learning activities outside of classroom】
Before/after each class meeting, students will be expected to spend 4 hours to understand the course content.
【Grading Criteria /Policy】
The total score of 60 or more out of 100 is considered acceptabl.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
精密工学特論の裏番組です。この授業の本質は、AI・情報化社会における、機械と人間の適切な分担を、「人間とは何か」から考える事です。
工学の大前提に、心地良さの設計があります。人を知り人生を支援する哲学です。人間工学および感性工学とは何かを理解し、身の周りのおよそ全ての工学物体（システム）が人間工学および感性工学と関係している事を認識し、今後は人間・感性工学的な目で工学を捉えられる様にする事が具体的な目的です。
到達目標Goal
１）人間、感性とは何かを理解する。
２）人間や感性に倣った、或いは人間や感性と関連する工学をイメージする。
３）身の周りのおよそ全ての工学物体（システム）が人間工学および感性工学と関係している事を認識する。
４）人間工学および感性工学とは何かを理解する。
５）人間や感性に関わる工学産物を独自性と共に提案する。
６）この先の機械と人間の共存について考え、自らの工学技術をグローバル世界において生かす事ができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
・概要： 一部の医学ならびに生物学と、人間工学、感性工学を学び、人間を物理的、心理的に知り、その知識を工学に適用する事を考える。そして創作レポート（最終レポート）では、各自のイメージする心地良さを実現する機械またはシステムを提案して貰う。
・方法： １日３.５時限分通しの集中講義を予定。菱田講義手帳サイト（http://ayugawara.g2.xrea.com/、http://www9.plala.or.jp/seitaikougaku/UNI/NKTannounce.htm）を連絡基地とするので、適宜（毎講義前に）参照されたい。毎講義前に、その回の予習をして小課題に解答しメールで提出する。また講義の後半では人間感性認識体験または最新の研究紹介を行うので、人間と機械の比較をして貰う。講義は主としてスライドの解説で行うが、適宜小実験も行う。試験を行わず、心地良さを実現する工学検討と言う課題を課すのでレポートをメールで提出する。
１日目＝10月 8日10:00～16:00予定
２日目＝11月 5日10:00～16:00予定
３日目＝11月19日10:00～16:00予定
４日目＝ 1月14日10:00～16:00予定
日程は変更される可能性があるので、大学ポータルサイトのお知らせ等を注意しておいてください。
・注意： 計画を芯として、生きた講義をします（順番や長さを変更する可能性あり）。なので、聞きたい事をどんどんリクエストして下さい。
・注意： 新型コロナウィルス感染防止対策の一環として、基本的にはオンライン教室にする予定です。対面にする際には予め大学ポータルサイトのお知らせ機能で連絡をしますので、注意していて下さい。
パーソナルミーティングID＝569-654-2883
https://us02web.zoom.us/j/5696542883?pwd=WWFSdEZXTHBnUUZmWnFqL1JnVmtGUT09
パスワード＝1234
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]：導入
ガイダンス、医学と工学の融合について。
2[オンライン/online]：解剖生理学(1)
組織、運動器、付属器、最新細胞工学実験。
3[オンライン/online]：安全工学
ヒューマンエラー、企業における安全衛生の考え方と、安全確保の具体的方策。
4[オンライン/online]：五感
解剖学（感覚器）、人間の感性と成長。
5[オンライン/online]：視聴覚
イヤフォン難聴研究概説・・・破壊力学の人体応用（対面授業ができた場合には、視聴覚バランスに関する実験。）
6[オンライン/online]：視覚
音楽療法研究概説・・・音響学の人体応用（対面授業ができた場合には、視覚と錯誤に関する実験。最新の研究事例。）
7[オンライン/online]：聴覚
図学研究概説・・・資格の錯誤について
8[オンライン/online]：脳神経工学
解剖学（脳神経系）、計算力学（ニューロ、ファジー）。
9[オンライン/online]：解剖生理学(2)
呼吸器系、循環器系、血液と免疫リンパ系。
10[オンライン/online]：生体流力
解剖学（循環器、呼吸器）、最新人間流体工学事例紹介。
11[オンライン/online]：解剖生理学(3)
消化器系、内分泌系、生殖泌尿器、免疫、遺伝子。
12[オンライン/online]：癌・死と老化・外科診断学
工学は人間の命の為に何ができるかを考える。
13[オンライン/online]：医療工学・医学総論
最新の外科治療学、内科診断学、老化と人生。
14[オンライン/online]：レポート作成
毎回の小レポート作成の時間を及び、創作レポートの作成の時間をここに充当する。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
【本授業の準備・復習時間は、各４時間を標準とします。】人間が生きている事を実感し、心地良さと言う観点を以って周囲の工学物体およびシステムを観察されたい。また、社会における様々な問題点を、心地良さの観点から探して貰いたい。
テキスト（教科書）Textbooks
指定せず。
参考書References
/書籍/
1)前田章夫："視覚のメカニズム", 裳華房．
2)金子隆芳；"色の科学", みすず書房．
3)編/村上郁也："イラストレクチャー認知神経科学", オーム社．
4)小松正史："みんなでできる音のデザイン", ナカニシヤ出版．
5)編/新井正治："透視人体解剖図", 金原出版．
6)飯島泰蔵："視覚情報の基礎理論", コロナ社．
7)重野純："音の世界の心理学", ナカニシヤ出版．
8)大山正："視覚心理学への招待", サイエンス社．
9)淀川英司・他２："視聴覚の認知科学", 電気情報通信学会．
10)岩田誠："見る脳・描く脳", 東大出版会．
11)岩田誠："認知症の脳科学", 日本評論社．
12)福田忠彦・福田亮子："人間工学ガイド", サイエンティスト社．
13)藤井正子・桜木晃彦："みて、ふれて、測って学ぶ生体のしくみ", 南山堂．
14)石川春律・外崎昭："わかりやすい解剖生理", 文光堂．
15)H.F.マティーニ・他2・監訳/井上貴央："カラー人体解剖学", 西村書店．
16)宮崎文夫・他２："ロボティクス入門", 共立出版株式会社．
17)小田裕昭・他２編："健康栄養学", 共立出版株式会社．
18)若松秀俊・本間達："医用工学", 共立出版株式会社．
19)菊地正："感覚知覚心理学", 朝倉書店．
20)篠田博之・藤枝一郎："色彩工学入門", 森北出版株式会社．
21)大森俊雄・他６："応用生命科学", 株式会社昭晃堂．
22)津山祐子："音楽療法", ナカニシヤ出版．
23)熊谷泉・金谷茂則："生命工学", 共立出版株式会社．
24)宮入裕夫："生体材料の構造と機能", 養賢堂．
25)洲崎春海・他２："Success耳鼻咽喉科", 金原出版株式会社．
26)"新耳鼻咽喉科頭頸部外科学", 日本医事新報社．
27)菱田博俊・直井久・御法川学："機械デザイン", コロナ社．
28)呉景龍・塚本一義："現代人間工学", 知的システム設計の基礎と実践, 森北出版．
29)菱田博俊："わかりやすい材料学の基礎", 成山堂書店．
/論文/
1) 菱田博俊・齋藤嘉孝・菱田啓子：”音の心地良い聴覚情報としての有効活用の試行－第二報 環境音の音量調査およびその諸考察”, 産業保健人間工学研究, 13 (2011-9) pp.23-26．
2) 菱田博俊・岳尾隼人・菱田啓子・御法川学：”音の心地良い聴覚情報としての有効活用の試行－第三報 イヤフォンのスペクトル特性調査方法の検討”, 産業保健人間工学研究, 13 (2011-9) pp.27-30．
3) 菱田博俊・桑田明徳・菱田啓子：” 音の心地良い聴覚情報としての有効活用の試行－第一報 音響難聴に関する諸調査および諸考察”, 産業保健人間工学研究, 12 (2010-10) pp.68-71．
4) 菱田博俊・呂学龍・酒井譲・徳植公一：”DICOM形式医療画像データの粒子法への適用ツール開発”, 計算工学講演会論文集CD-ROM, Vol.16 (2011-05)．
5) 菱田博俊・直井久：“立方体の斜軸測投影図における認識限界に関する諸考察”, 図学研究, 37-2 (2003-6) pp.9-17．
6) 菱田博俊・直井久：“立方体の直軸測投影図を認識し易い適切な描画方向に関する諸考察”, 図学研究, 36-4 (2002-12) pp.11-18．
7) 吉村忍・菱田博俊・矢川元基："ニューラルネットワークによる非弾性構成方程式のパラメータ決定法",日本機械学会論文集Ａ, 59-559 (1993-3) pp.518-525．
8) 菱田博俊・金子頴雄・橘田和也："高齢化という表現の生理的・病理的認識過程を原点にした健康意識認識を支援するWEBの試行～１",第13回日本健康教育学会講演大会, 日本健康教育学会誌第12特集号, 日本健康教育学会, 獨協医学大学, 6月5日(2004-6)．
9) 菱田博俊・金子頴雄・張錫亮："リラクゼィション手法の一原点である音と人間－第一報：音色の成分設計および再生プログラムの作成とその適用研究方針の検討", 産業保健人間工学会第７回講演大会, 産業保健人間工学会 (2002-11) pp.72-75．
10) 中川健弓・菱田博俊・直井久："斜軸測投象法の写真画像による評価", 日本図学会大会, 武蔵野工業大学, 日本図学会, 5月8日 (1998-5) pp.37-46．
11) 吉村忍・矢川元基・岡野靖・菱田博俊："階層型ニューラルネットワークを用いた二次元平板の構造同定", 日本機械学会通常総会, 日本機械学会, 920-17A (1992) pp.131-132．
12) 吉村忍・矢川元基・菱田博俊："非線形材料構成方程式のためのパラメータ最適化手法：階層型ニューラルネットワークの適用", 日本機械学会通常総会, 日本機械学会, 920-17A (1992) pp.133-135．
13) 菱田博俊・吉村忍・矢川元基："ニューラルネットワークに基づく非弾性構成方程式のパラメータ同定", 日本機械学会関西支部講演大会, 日本機械学会, 910-22 (1991) pp.67-68．
14) Hirotoshi HISHIDA, et.al,“Construction of a Music Database for Earphone Hearing Loss Prevention and Music Therapy”, AK-IMCIC-2021, Paper ID: ZA453RJ.
15) Hirotoshi Hishida, et.al,“Basic Concept of the Data Base on Music and Sound - I : Examples of Frequency Analysis -”, WMSCI 2020, pp.43-47.
16) Hirotoshi Hishida, et.al,“Basic Concept of the Data Base on Music and Sound - II : Frequency Analysis to Beethoven’s Piano Sonatas -”, WMSCI 2020, pp.48-52.
17) Hirotoshi HISHIDA, et.al,“Basic Research on Music Therapy - Proposal on Timbre Comparison Experiment Method -”, AK-IMCIC-2021, Paper ID: ZA309PK.
18) Hirotoshi HISHIDA, et.al,“Experiment of Music Therapy Conducted at a Classical Music Recital - Measurement of Pulse Wave, Blood Pressure and Cardiac Orientation -”, Journal on Systemics, Cybernetics and Informatics, 19-3 (2021) pp.58-65.
19) Hirotoshi HISHIDA, et.al,“Experiment of Music Therapy Conducted at a Classical Music Recital - Measurement of Saliva Amylase, Hand Sweat and Muscle Hardness -”, AK-IMCIC-2021, Paper ID: ZA714SU.
20) Hirotoshi Hishida, et.al,“Basic Study on the Mechanism of Earphone Hearing Loss: About Correlation between Ear Age and Real Age”, Journal of Systemics, Cybernetics and Informatics, 18-5 (2020) pp.1-6.
21) Hirotoshi HISHIDA, et.al,“Basic Study on the Mechanism of Earphone Hearing loss - Further Experiment obtaining Ear Age and Real Age ?“, WMSCI 2021, Paper ID: BA384OL.
22) Hirotoshi HISHIDA, et.al,“Construction of a Music Database for Earphone Hearing Loss Prevention and Music Therapy - Discussions on the Relationship Between Beethoven's Music and His Deafness -”, Journal on Systemics, Cybernetics and Informatics, 19-6 (2021) pp.1-8.
23) Hirotoshi HISHIDA, et.al,“Earpho24)ne Hearing Loss - Discussion of Accuracy of Ear Age Conversion Method -”,AK-IMCIC-2021, Paper ID: ZA102EB.
24) Hirotoshi HISHIDA, et.al,“Basic Study on Evaluation of Earphone Hearing Loss - Discussion of Integration of Audiograms ?“, WMSCI 2021, Paper ID: BA072SI.
25) Hirotoshi Hishida, et.al,“Basic Study on the Directivity in an Oblique Projection Drawing - The Influence of Time on the Directivity”, WMSCI 2020, pp.56-58.
26) Hirotoshi Hishida, et.al,“Basic Study on the Recognition of Height (Vertical Length) and Width (Horizontal Length) of Squares”, WMSCI 2020, pp.53-55.
27) Hirotoshi HISHIDA, et.al,“Basic Study on the Recognition of Line Thickness - Proposal of Experimental Method and Presentation of Its Results ?“ , WMSCI 2021, Paper ID: BA430CN.
28) Hirotoshi HISHIDA, et.al,“Development of Turning Support Jig for Elderly People”, WMSCI 2021, Paper ID: BA737CZ.
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回の小レポート（概ね40点）、平常点及び人間感性認識体験（概ね20点）、最終レポート（概ね40点）により総合的に評価する。60点を超えた者に対して、単位と、到達度に応じてグレードを与える。最終レポートの提出締め切りは1月28日なので、早めに着手する事。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
サイト更新を心がけますが、更新作業が上手くいかない状態になっています（原因不明）。基本的に課題とレポートはすでに掲示してありますので、探してやってみて貰えればと思いますが、書式については希望がありましたらこちらからメールします。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
無し。
その他の重要事項Others
10月8日10:00開始で、ZOOMにより第1回目＝ガイダンスを行います。また、上記スケジュールをたたき台にして、履修希望者との対話に基づきスケジュールを確定します。更に、サイトの入室ID／PWを教えます。斯様に、第１時限目にかなり重要な事をするので、履修希望者は必ず出席して下さい。
なお、広義の人間・感性工学に関してを１冊にまとめた薦められる教科書は、現時点で確認できていない。聴講者数が増えれば、教科書発行を検討したい。