人間社会研究科Graduate School of Social Well-being Studies
PSY500J2（心理学 / Psychology 500）産業・労働分野に関する理論と支援の展開Support Theory and Applications in Industry and Work Area
産業メンタルヘルス特論
小林 由佳Yuka KOBAYASHI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間社会研究科Graduate School of Social Well-being Studies |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | S1016 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | 産業メンタルヘルス特論 |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | 1・2 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory |
臨床心理学専攻 専門展開科目（関連専門領域科目） |
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Outline (in English)
Course outline： Psychologists working in the industrial and labor fields are required to have knowledge and skills specific to this field, such as individual psychological support, improving the environment of workplace organizations, and coordinating with related parties. The purpose of this class is to acquire this knowledge, deepen understanding of skills, and cultivate the ability to think, make decisions, and develop a sense of ethics required in practice.
Learning Objectives： The goal of this class is to learn the psychological support needed for workers' mental health, and to develop the skills required in the occupational health field. The objectives are as follows
(1) To be able to give an overview of various problems in the workplace and the psychological support required for them
(2) To be able to explain the laws and regulations of mental health care.
(3) To be able to formulate plans for psychological support for workers
(4) To be able to formulate plans for psychological support for the organization.
Learning activities outside of the classroom： Students need to deepen their understanding of workers' mental health problems and workplace environment through reference literature, newspapers, and interviews with close relatives. The preparation and review time for this class is 2 hours each.
Grading Criteria /Policy： Class participation (60%), exam (40%)
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
産業・労働分野で働く心理職には、個別の心理的支援のほか、職場組織の環境改善、関係者との調整など、本分野特有の知識と技能が求められます。本授業では、これらの知識を習得し、技能についての理解を深め、実践で求められる思考力、判断力や倫理観を養うことを目的とします。
到達目標Goal
この授業では、産業・労働分野における問題に対して必要な心理的支援を学ぶとともに、実践で求められる力を養うことを目標とします。到達目標は次の通りです。
1）職場における諸問題とそれらに求められる心理的支援の概要を説明できること
2）労働者の健康を守るための法規、会社の基本的な取り組みについて説明できること
3）労働者への心理的支援の計画を立てることができること
4）組織的な心理的支援対策を提案できること
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」と「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義のみでなく、ディスカッションやグループワークを行います。受講生の積極的な参加を期待します。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：オリエンテーション
授業の進め方、産業・労働分野における課題
第2回[対面/face to face]：職場のメンタルヘルス（産業精神保健）の歴史と法規
労働者の健康管理と産業精神保健に関する法律や指針、精神障害の労災申請や民事訴訟
第3回[対面/face to face]：職場のメンタルヘルス対策の実際
働く上でのストレス要因、および企業で行ううつ病対策、過重労働対策、自殺予防対策
第4回[対面/face to face]：職場のメンタルヘルス関連疾患と対応
労働者のメンタルヘルス不調への基本的な対応と関係者との連携
第5回[対面/face to face]：産業心理臨床の基礎
産業心理臨床において求められるケース対応の基礎知識とスキル
第6回[対面/face to face]：職場のハラスメント対策
職場のハラスメント問題とその対策
第7回[対面/face to face]：キャリア関連問題とキャリアコンサルティング
働く人のキャリア関連問題とキャリアコンサルティング
第8回[対面/face to face]：職場復帰支援
労働者の休職の実態、職場復帰支援体制づくりと復職支援プログラム
第9回[対面/face to face]：産業・労働分野における関係者との連携
関係者との連携において心理職が果たすべき役割と身につけておくべきスキル
第10回[対面/face to face]：事業場内外からの支援、EAP
産業精神保健サービスの提供者とその支援の実際
第11回[対面/face to face]：産業ストレスとストレスチェック制度
産業ストレスに関する理論、モデルとストレスチェック制度の活用
第12回[対面/face to face]：職場のメンタルヘルスに関する教育研修
職場のメンタルヘルスに関する教育研修（対従業員、対管理職）、プレゼンテーションスキル
第13回[対面/face to face]：グループダイナミクスと職場環境改善
レポーティングやストレスチェック制度の概要、その活用方法について学ぶ
第14回[対面/face to face]：人と組織の活性化に向けて：心の健康づくり計画
産業・労働分野における心の健康づくりの方法
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
参考文献や新聞、近親者へのヒアリングなどから、働く人の健康問題、労働環境、働き方への理解を深め、心理職の役割と関係者との連携について考察を進めてください。本授業の準備学習、復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
指定テキストはありません。
参考書References
「産業・労働分野（公認心理師分野別テキスト5）」（平木典子・松本桂樹、創元社：2019）
「基礎からはじめる 職場のメンタルヘルス 改訂版—事例で学ぶ考え方と実践ポイント」（川上憲人、大修館書店：2021）
「産業保健スタッフのためのセルフケア支援マニュアル：ストレスチェックと連動した相談の進め方」（島津明人・種市康太郎、誠信書房：2016）
「ポジティブメンタルヘルス－いきいき職場づくりへのアプローチ」（川上憲人・小林由佳、培風館：2015）
「心理職のための産業保健入門」（小山文彦、金剛出版：2021）
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業への積極的な参加（60％）、試験（40％）
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
実技やディスカッション、質疑の時間を充実させる。