政策創造研究科Graduate School of Regional Policy Design
MAN520R1（経営学 / Management 500）ダイバーシティ経営Diversity Management
斎藤 悦子Etsuko SAITO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 政策創造研究科Graduate School of Regional Policy Design |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | XW138 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期前半/Fall(1st half) |
| 曜日・時限Day/Period | 火6/Tue.6,火7/Tue.7 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| 選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
| カテゴリーCategory |
（修士課程）プログラム科目 地域産業・企業創造群 |
| 所属群１Affiliation group 1 | |
| 経済・社会・雇用創造群Economic/Social/Employment/ Creation Group | |
| 所属群２Affiliation group 2 | |
| 文化・都市・観光創造群Culture/City/Tourism/ Creation Group | |
| 所属群３Affiliation group 3 | 地域産業・企業 |
| 地域産業・企業創造群Regional Industry and Business Creation Group |
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Outline (in English)
Japanese society is facing the declining workforce, changing people’s value to work, diversifying consumption and intensifying corporate competition. Under the circumstances, diversity management is required for Japanese companies. This course deal with diversity management from the theory of social responsibility and ISO26000.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
少子高齢化による労働力人口の減少、人々の労働観の変化、消費者の多様化、グローバルな社会環境における企業競争の激化といった現象が、日本企業にダイバーシティ経営を求めている。本講義では、企業の社会的責任論の立場からダイバーシティ経営の必要性をISO26000の中核主題（特に人権、労働慣行、消費者課題、コミュニテイへの参画・発展）に基づき検討し、議論する。
到達目標Goal
ダイバーシティ経営の概念を理解する。概念の理解と同時に企業の社会的責任に関する最新の動向（人権と労働慣行、消費者課題、コミュニティの側面）からダイバーシティ経営の必要性を考察する。また、ダイバーシティ経営が、企業経営のみならず個人の生活のあり方や地域の持続可能性に大きな影響を与えていることを学ぶ。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
政策創造研究科修士課程のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP4」
に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
毎回の授業では、前半は講義を行い、後半は受講生の発表とディスカッションを行なう。最終回はケースを用いて、受講生がダイバーシティ経営に関わる場面を想定し、自らが考えた意思決定と実践方法を全員で共有し、議論により深める。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[未定/undecided]：イントロダクション
（１）授業の進め方（２）ダイバーシティ経営の概要と本授業でとりあげるISO26000について
2[未定/undecided]：日本社会とダイバーシティ
（１）講義 日本社会の現状（２）ディスカッション：日本社会の現状と多様性について考える
3[未定/undecided]：生活におけるダイバーシティ
（１）講義：生活時間から見たダイバーシティ（２）ディスカッション：生活のダイバーシティに企業はどうかかわるのか
4[未定/undecided]：ISO26000を用いて―中核課題（人権・労働慣行）
（１）講義：ISO26000について（２）ディスカッション：人権・労働慣行とダイバーシティ
5[未定/undecided]：ISO26000を用いて―中核課題（消費者課題）
１）講義；現在の日本における消費者課題（２）ディスカッション：消費者課題とダイバーシティ
6[未定/undecided]：ISO26000を用いて―中核課題（コミュニテイへの参画・発展）
（１）講義：企業は地域コミュニティにいかに関わるのか（２）ディスカッション：グローバル企業と各国の文化
7[未定/undecided]：ダイバーシティ＆インクルージョン
（１）講義：ダイバーシティ＆インクルージョンとは（２）ケースメソッド：「ケース ダイバーシティ部門の苦悩」
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
日常的に国内外企業のダイバーシティ経営やCSR活動に関心をもつように心掛けてほしい。毎回とりあげるテーマについて、準備学習として企業の事例を1社ほど検討して授業に参加する。また、復習として毎回のディスカッションで得られた知見を自分なりにまとめる、準備学習と復習には各2時間程度が必要となる。
テキスト（教科書）Textbooks
毎回、PPTを配布する。
参考書References
山口一男著『ダイバーシティ（豊かな個性は価値創出の泉）―生きる力を学ぶ物語』東洋経済新報社、2008年
関正雄『ISO26000を読む』日科技連、2011年
E.H.シャイン『企業文化 改訂版: ダイバーシティと文化の仕組み』白桃書房、2016年
尾崎俊哉著『ダイバーシティ・マネジメント入門｜経営戦略としての多様性』ナカニシヤ出版、2017年
成績評価の方法と基準Grading criteria
各回、企業の社会的責任に関する最新動向に基づきダイバーシティ経営のあり方を検討する。その際、担当者を決めて企業事例を報告してもらい、全員でディスカッションをするが、その報告とディスカッションへの貢献を評価全体のうちの50％とする。
全体を通じて、最も関心のある分野を選び、その分野における優れた企業事例を報告する期末レポートの評価を50％とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本講義について特に多くの意見があったのは、生活におけるダイバーシティに関してでした。ワーク・ライフ・バランスの現状を生活時間で示しながら説明しましたが、こうしたデータの存在について関心をもったという意見が多くありました。家庭での時間の過ごし方は、経営学の領域外なので新鮮に感じられたのだと思います。今後も積極的に近接する学問分野の知見を加え、豊かなダイバーシティ経営論にしていきたいと考えています。